2020年3月28日 (第3307回)

データの見方は地域社会の味方 ~地域健康社会学~

立命館大学衣笠総合研究機構  教授・ 立命館大学地域健康社会学研究センター センター長 早川 岳人

 立命館大学地域健康社会学研究センターは、大学研究機関の一つとして、持続可能な開発目標(SDGs)「すべての人に健康と福祉を」の達成に向けて研究、教育を進めています。住民主体の地域づくりの根幹には、病気や障がいがあっても、子どもでも大人でも「その人の生き方や暮らし方が尊重される」、自分の健康に関心を寄せ、豊かにするための地域づくりが重要です。

 現在の日本は世界一の長寿国になり、先進国にはまれにみる速さで高齢化が進んでいます。その中でこれからは人口が減っていきます。

 地域健康づくりの現代的課題を明らかにするために、社会的要因を含めた分析を行い、住民の方も巻き込んで社会の課題を「自分ごと」として考えられる眼を持ってもらえるようなアプローチを、「地域健康社会学」として働きかけていきます。