2023年8⽉05⽇(第3383回)

国際平和ミュージアム・リニューアル奮闘記 〜開館30周年のミュージアムの歩みと第2期リニューアルの意義と展望〜
奮闘記 教員編

立命館大学国際関係学部 教授 国際平和ミュージアム館⻑ 君島 東彦
立命館大学経済学部 准教授 国際平和ミュージアム副館⻑ 細谷 亨
立命館大学 名誉教授 国際平和ミュージアム名誉館⻑ 安斎 育郎

 立命館大学国際平和ミュージアムは、2023年9月23日(土)に第2期リニューアルオープンをいたします。今次リニューアルは、先のリニューアル(2005年実施の第1期リニューアル)から18年の時を経るとともに、ミュージアムがオープンしてから30周年+1年目という節目となる記念事業でもあります。今次リニューアルは2018年に「国際平和ミュージアム第2期リニューアル基本構想検討委員会」を設置することから、本格的な活動を始めますが、ここまでの道のりは平たんなものではありませんでした。たとえば、今次リニューアルを象徴するものとして、地階の壁面を縦横無尽に活用し、あたかも「歴史絵巻」とも称せる年表があります。この年表は、日本の近現代史をグローバルな視点から描き直すという壮大な試みとなっていますが、教員(研究者)、学芸員、スタッフが一丸となり、近年の研究動向や新たな展示手法を盛り込むとともに、設立以来掲げるミュージアムの理念を表現しています。当然のことながら、壮大な試みゆえに議論は熱くなりましたが、振り返りますと、私たちの熱い議論は立命館大学が教学理念として掲げる「平和と民主主義」のリアルな実践といえるかもしれません。

 本講座では、「国際平和ミュージアム・リニューアル奮闘記」と題しまして、「リニューアルで国際平和ミュージアムはどうなるのか?どうなりたいのか?」ということを教員(研究者)、学芸員、スタッフのそれぞれの視点から語ります。この講座にご参加いただいた方々が、「リニューアルオープンした国際平和ミュージアムに行って、展示を見てみたい!」と思っていただけますことを願うばかりです。