2024年06⽉15⽇(第3405回)

なぜ京都はパンクしたか -第1次インバウンドブームとオーバーツーリズムの問題化を振り返る

文教大学国際学部 専任講師 中井 治郎

 コロナ禍における観光の空白期間を経て、いま再び古都を悩ませている京都におけるオーバーツーリズム問題は2010年代のインバウンド急増とともに本格化したものです。数百年の長きにわたり観光と付き合ってきた歴史と経験を持つはずの京都は、なぜこれほどまでインバウンドブームとオーバーツーリズムに翻弄されてしまったのでしょうか。また、今、京都を訪れる観光客は、これまで京都を訪れてきた人々と何が違うのでしょうか。本講演ではこれらのことをふりかえりながら、これからの京都にふさわしい観光のあり方を考えたいと思います。