2026年12月5日(第3459回)
がんを抱えた子どもの居場所とつながり
立命館大学生存学研究所 補助研究員 笠井 敬太
がんを抱えた子どもにとって大切なのは治療を受けることだけではありません。学校に通う、友だちと遊ぶ、家族と過ごすなど、それまでの日常や人とのつながりを維持していくことがとても大切になります。長い入院や治療によって学校や友人から離れると「自分の居場所がなくなってしまった」と感じることもあります。
がんを抱えた子どもにとっての居場所とは、「ここにいてもいい」「自分のことを受け入れてもらえている」と感じられる関係や環境も含まれます。また、同じようにがんを経験した仲間と出会い、「自分も同じだった」という話を聞くことで、「悩んでいるのは自分だけではない」と気づくことがあります。
しかし、つながりは多ければよいというものでもありません。病気について誰かと話したい時もあれば、病気から少し離れて過ごしたい時もあります。誰と、いつ、どのようにつながるのかを、子ども自身が選べることも大切です。
今回の講演では、がんを抱えた子どもを1人の生活者として捉え、病院や学校、家庭、地域の中の居場所について考えたいと思います。
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