2007年3月24日 (第2807回)

国際化時代と立命館

経済学部教授・ 百年史編纂室長 坂本 和一

 今回のシリーズ「日本の近現代と立命館」のなかで私が担当する第4回の課題は、1980年代以降今日に至る時代における、立命館の変化と社会的に果たした役割を考えることです。この時期は、社会的には「国際化」といわれる状況が急速にすすみ始め、それが社会のさまざまな局面に大きな影響を及ぼすことが普通のことになり始めた時期です。このなかで、立命館も大きな変化と飛躍を遂げました。また今も変化をし続けています。今回のテーマが「国際化時代と立命館」となっておりますのは、このような状況を念頭においてのことです。

 この間、立命館は、京都の衣笠キャンパスに加えて、1994年滋賀県にびわこくさつキャンパス(BKC)を開設し、理工学部の拡充移転と経済、経営2学部の移転・新展開を図りました。2000年4月には九州大分県の別府で日本初の本格的国際大学・立命館アジア太平洋大学(APU)を創設しました。近いところでは昨年2006年4月、北大路キャンパスで立命館小学校を開設しました。

 私が担当する今回の講義で、これらの改革を立命館がなぜ遂行してきたのか、その想い、考え方を、「国際化」という時代背景のなかで考えてみようと思っています。