草津天文研究会 草津天文研究会

団体紹介

夜空の星に魅せられた約60人(2017年7月現在)のメンバーで構成されている草津天文研究会(以下:草天)は、天体鑑賞、天体写真撮影、プラネタリウム製作など、天文に関するさまざまな活動を行っている。

2017年度は天文に関する知識を更に深め、また、新しいプラネタリウムやドーム制作に取り組むなど「草天高度化プロジェクト活動」を目標に掲げている。彼らは、これからも美しい夜空を追及し、魅力を発信し続けていく。

部員紹介

後藤拓海さん(理工学部2回生)

幼いときから地元の科学館のプラネタリウムに行くのが好きで、将来は宇宙関係の仕事に就きたいと思っていた後藤さん。中学・高校では体育会系の部活動に入っていたため天文研究ができなかったが、大学では自分の好きなことを極めたいと思い草天へ。
草天では地域交流会でのプラネタリウムで解説を務めることもあり、「星座の意味や由来などを分かりやすく伝えることを一番心がけています。解説の話し手によってガラリと雰囲気が変わるので、何度も見ても飽きないのが特徴です」と話す。後藤さんは、多くの人に星に親しんでもらいたいと、これからも夜空の魅力を求め続ける。

笠原理加さん(理工学部2回生)

夜間の照明が強い都市部では、人工の光が夜空を照らしてしまうため、全ての星を見るのが困難。一度、本当の夜空を見てみたいという気持ちで入会した笠原さん。「観測会で見る夜空は本当に綺麗で感動します」
最近は、観測だけでなく天体の写真撮影も始めたという。「先輩に教えてもらい、思い通りの写真を撮影できるようになってきました。後日、撮影した写真を見返すと、その時の感動が蘇ります。夜通しの観測や撮影など、すごく貴重な体験ができるのが草天の魅力です。これからも多くの人に星の魅力を伝えたいです」。そう語る彼女の目は輝いていた。

プラネタリウム上映会

自作のプラネタリウムを地域交流会や文化祭などで上映している。今は星の色などを再現しにくいピンホール式のプラネタリウムを使用しているが、デジタル式の制作に取り掛かり、現実に近い夜空の再現に挑戦している。ドームもエアドーム式から自立式のドーム制作に取り掛かっている。

BKC天文台 トリシアって

草天が、毎月第3週目の3日間、トリシア6階にある天体観測室で実施している観測会。天体観測室には口径60cmの天体望遠鏡が設置されており、理工学部の森 正樹教授から使用の講習を受けたあとは、実際に星の写真を撮影することもできる。

天体観測に適した時期は?

新月の前後にあわせて、三重県、奈良県、和歌山県などで遠征観測を実施。「新月」の時期は、月明かりの影響が無く星空を楽しむことができ観測に適している。望遠鏡の操作方法を学んだり、観測や天体の写真撮影を行うメンバーもいる。

望遠鏡について

天体望遠鏡で夜空を見ると上下が逆に見える。

屈折望遠鏡
筒の先に取り付けられた対物レンズで天体の光を集め、接岸レンズで像を拡大して観測する。
反射望遠鏡
天体の光を筒の底に取り付けられた反射凹面鏡(主鏡)で集め、筒内の斜鏡を通して外に出した像を接眼レンズで拡大して観測する。反射望遠鏡は、主鏡を大きくすることで光を集めやすく、暗い星でも見えるようになるというメリットがあり、天文台などに設置されている大きな天体望遠鏡は、ほとんどが反射望遠鏡。
赤道儀
地球の自転軸に平行な赤経軸とそれに垂直な赤緯軸を持つ望遠鏡の架台。直交する2軸で望遠鏡は好きな方向を向くことができる。赤経軸がモータで日周運動に追従して回転するので、目標の天体を常に望遠鏡の視野内に留めることができる。