RiSA RiSA

団体紹介

学びのコミュニティ集団形成助成金採用団体であるRiSA(Ritsumeikan Space Association)は、2014年12月に設立され、理工学部、情報理工学部の学生ら14人(2017年7月現在)が所属。「宇宙空間に自作物を自力で運ぶ」をテーマにモデルロケットの設計、製作、打ち上げを行い、2017年度は新たにハイブリットロケットの打ち上げを目標に掲げている。

部員紹介

安井朋香さん(理工学部2回生)

RiSAには、いろいろな学科の学生が集まり、それぞれの視点で技術的な議論ができるのが団体としての魅力で、お互いが異なる技術や知識を持っているため尊重し合えるのだという。加工を担当している安井さんは、金属の塊が全く違う形になっていくことがとても楽しいと話す。打ち上げ時は、シミュレーション通りに打ち上がるか不安もあるが、発射ボタンを押す際のドキドキ感がとても楽しみだという。

白鳥克哉さん(理工学部3回生)

ロケットを製作している3カ月間はとても大変だが、打ち上げた瞬間は、「自分がつくったものが打ち上がっているんだ、やったぞ!」としみじみ感じるという白鳥さん。2017年10月に開催されるモデルロケット全国大会にも出場し、製作していくことでさらに勉強するべきことが見えてくるので、技術や知識を身につけ、一からみんなでハイブリットロケットにチャレンジしていく、と力強く話す。

ロケットの種類

RiSAが製作し、学内でも打ち上げを行っているロケットはモデルロケットで、2018年3月には団体設立以来、初めてのハイブリットロケットの打ち上げを目指している。

  • モデルロケット ケント紙(厚紙より頑丈で燃えにくい)やプラスチックで製作される軽量な機体で、固体燃料を用いる。機体が小さいとケント紙、大きいとプラスチックで製作される。
  • ハイブリットロケット 火薬を使わず、異なる2種類の推進剤(固体燃料、液体の酸化剤)を用いるハイブリットエンジンのロケットで安全性が高く、大きな推力を得ることができる。エンジンの部分を自作で改良していくこともできる。

ロケットはエンジンの出力の大きさにより、アルファベット順でクラス分けされており、モデルロケットを打ち上げる場合はライセンスが必要になる。ライセンスは1級~4級まであり、4級のライセンスを取得しているRiSAは学内ではC型まで打ち上げることができる。

ロケット製作の役割

RiSAでは、主に3つの班に分かれ、作業を分担しているが、メンバー全員が基本的な加工技術や知識を学んでいる。

設計班
機体の設計、シミュレーション
解析班
加工、電装類の製作
燃焼班
ハイブリットロケットの研究

共同打ち上げ実験、大会

RiSAは、1年に約2回共同打ち上げ実験に参加し、8月に開催される「能代宇宙イベント」、3月の「加太共同打ち上げ実験」もしくは「伊豆大島共同打ち上げ実験」での打ち上げを目指している。実験により、打ち上げ条件が異なるため、機体のコンセプトを決め、参加するイベントを決定する。

毎年10月には、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の筑波宇宙センターで開催されるモデルロケットの製作技術や打ち上げ技術の日本一を競う「モデルロケット全国大会」にも参加を予定している。この大会では、パラシュート滞空時間競技、ペイロード定点着地競技、高度競技の3種目が行われる。

ロケットが打ち上がるまで

共同打ち上げ実験のためのロケット製作にはおよそ3カ月をかけ、プロジェクトマネージャーが中心となりスケジュール管理を行う。

  • どんな機体にするか、コンセプトをみんなで決める
  • コンセプトを元に設計班が高度やサイズ、搭載するものなどを考え、設計する
  • 加工、電装、分離の製作を行う
  • 各担当が製作したものを組み立てる
  • 組み立て後、塗装
  • 打ち上げ前に最終チェック
  • ランチャ(発射台)にセッティング
    いよいよ、打ち上げ!

「低空飛行物体なし!カウントダウン開始します!5、4、3、2、1、点火!!」