学べる!身につく!“外国語”多様なことばを通して世界を知ろう

なぜ大学では「英語」以外の「外国語」を学ぶのでしょう?

外国語は大学での学びの基礎となります。また、文化的背景が異なる人たちとよりよく共生・協働していくためにも大切な素養です。
みなさんの高校までの学びでは、「外国語=英語」だったことでしょう。しかも「英語を母国語としない」世界中の人々が、コミュニケーションをとる際に「英語」を用いることが一般的となっています。いつでも身近に「英語」があふれていたことでしょう。しかし「英語を母国語としない」人々は、世界の70%以上といわれています。日本在住外国人の90%以上はアジアと中南米出身者です。これほど人やモノが自由に往来するグローバル社会で、役に立つ言語、活躍するのに必要な言語は「英語」だけでしょうか?
外国語の学習は、コミュニケーションの技能を身につけることだけが目的ではありません。世界を複眼的に(トンボのようにたくさんの眼で)捉えることができるようになるのです。「英語」を学んだ上で、さらに「外国語」を学習することによって理解できる言語の種類を豊富にするということは、認識力や思考力を豊かにし、みなさんの視野をひろげ、過去からつながる文化遺産を未来につなげていく役割を担っています。
立命館大学では、みなさんが自分の興味や将来を考えて、自主的に語種選択することができます。ぜひ積極的に「新しい外国語」にチャレンジしてみましょう!

ドイツ語と聞いてみなさんはどんな国を連想しますか?サッカーのドイツ、音楽の都ウィーンのオーストリア、それとも観光大国スイス?そう、ドイツ語はドイツだけの言語ではありません。かつては中欧から東欧にかけて広く話され、多様な民族と文化とともにありました。ドイツ語を母語とする人々の共同体は今も各地に残っています。もちろんあちこち「お国なまり」はありますが、そんなことはへっちゃらです。いろいろあるのが楽しい。伝統と最先端が文化の壁を越えて出会い、活気に満ちたドイツ語圏。そんな多様な文化を学びたいならば、ドイツ語がお勧めです!

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フランスの得意なジャンルは、たくさんあります。なかでも、料理・食文化(ユネスコ無形文化遺産)、ファッション(トレンドの発信源)、観光(30年間、観光客数世界一)、美術・音楽(文化芸術立国)、映画(フランスで誕生)そしてなによりサッカーです。フランス語を学べば、このようなジャンルに対するみなさんの興味と理解を深めることができます。フランス語は、語彙や文法に関して英語と共通点が多いので、みなさんがこれまで学んだことを生かせば、さほど学習も難しくありません。さらに、フランス語は、世界共通語だったラテン語の子孫ですから、地理的な広がりと歴史的な深みをあわせ持っており、現在でも、国連公用語6言語のひとつです。実際、フランスだけでなく、スイスやベルギー、カナダのケベック州、アフリカ諸国でも用いられていますから、フランス語を学べば、旅行が楽しくなるだけでなく、これからますます重要となるアフリカにおけるビジネスの重要な道具となります。

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*自分が所属するキャンパスの動画をご覧ください。

中国語の魅力は、なんといっても世界における中国語話者の多さでしょう。中国は約14億人という世界一の人口大国で、世界人口の約20%を占めます。多くの人との繋がりの可能性を、中国語は秘めています。もちろんビジネスの世界でも大いに活かせるでしょう。中国語が通じる地域は、中国や香港にとどまりません。台湾やシンガポール、そして世界各地のチャイナタウンなど、地球規模の広がりをもっています。グローバルな広がりと可能性を秘めた言語、それが中国語です。

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スペイン語圏は広大です。その広がりは、スペインはもちろん、カリブ海のキューバやドミニカ、中米のメキシコから南米のチリ、アルゼンチンへと連なり、アフリカの赤道ギニアにまで至ります。1973年まではフィリピンでも公用語であり、多くの単語が現在でも使用されています。母語話者約4億9千万人という数字は、中国語に次いで第2位を占めます。またみなさんの多くが、米国でヒスパニック人口が黒人を抜いて最大のマイノリティとなっていることを知っているでしょう。スペイン語を習得することは、20ヵ国を超える、それらすべての国々への特別なパスポートを手に入れることにほかなりません。

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朝鮮語は朝鮮半島の2つの国(大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国)で話される言葉です。さらにここ100年くらいの間に世界中に散らばった朝鮮半島出身者たちも含めると、朝鮮語を母語とする人は8千万人近くに達します。近年、韓国の映画、ドラマ、K-POPが日本にも多く紹介されています。朝鮮語は日本語と語順がほぼ同じなので学びやすく、「今の台詞わかった!」と喜べるようになるのに時間はかかりません。好きなものを楽しむための「手段」として朝鮮語を学ぶのもいいでしょう。しかしその台詞の背景には一体何があるのでしょうか。日本と最も関係の深い朝鮮半島の言葉を学ぶことで、その歴史や文化の奥深くに入ることができます。

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イタリア語はあまり「実利」に結びつかない分、イタリア語を選ぶ理由は人によって異なります。以下は、大学入学時にイタリア語を選択した人の実際の声です。「古代ローマの歴史を勉強したい」、「ルネサンスをより深く理解できないか」、「カラヴァッジョの絵に魅せられる」、「ダンテ『神曲』が古典たるゆえんは」、「カルヴィーノの小説を読んで興味が湧いた」、「イタリアのスローフードとよく聞くけれど」、「ファッションについて学べるだろうか」、「サッカーの歴史にイタリアは欠かせない」、「ヴェネツィアを旅行してみたい」等々。いずれも動機として正しいです。逆に、間違っているということはありません。あるいはこうでなければならないということもありません。「自分の」関心にもとづいて(誰に指示されるのでもなく)選ぶ言語、それがイタリア語です。といっても一定の傾向があります。それは文化や芸術への関心といえるでしょう。人間の根幹に関わる文化や芸術が、イタリア語につながっているのは、ルネサンス以降500年にわたり「人間中心」を唱えてきた土地柄ゆえでしょう。

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