ニュース
2011.11.07
国際関係研究科ウェブサイトリニューアル
立命館大学大学院国際関係研究科ウェブサイトは11月7日に全面リニューアルされました。継続して閲覧下さっている皆さんには、構成等が変更され、ご迷惑をおかけいたします。
内容についてのお問合せや、表記等についてのご意見、ご指摘は、国際関係学部事務室までご連絡頂きますよう、お願いいたします。
2011.11.02
特別セミナー「ルワンダ大虐殺後の罪責と和解─被害者と加害者はいかにして和解しうるか─」を開催
アフリカ中部の国、ルワンダで、1994年4月から7月にかけて、フツによるツチの大虐殺─ジェノサイド─が起きたことは、よく知られている。その後、1994年7月に樹立された 新政権のもとで、虐殺は終結し、虐殺に関与した人々を裁く刑事裁判─「ガチャチャ」と呼ばれる国民参加型の裁判─が約10年間にわたって行なわれてきた。しかし、国民の相当数が被害者となり、加害者となった大虐殺のあと、いかにして和解し、共存していくのかが、ルワンダ国民の大きな課題として残されている。
本セミナーでは、そのルワンダで、佐々木先生が、2005年から、REACHというNGOと共に実施している「償いの家造りプロジェクト」の詳細が、報告された。このプロジェクトは、虐殺の加害者が被害者のために家を造ることによって、加害者と被害者の和解を実現しようとするものである。たとえば、家造りを通じて、虐殺に加わった一人の男性が自らの罪を深く懺悔し、身体的にも精神的にも紛争の深い傷跡を残す一人の女性との間に和解を実現していった。この「償いの家造りプロジェクト」は、処罰よりも被害者と加害者の関係を修復することを重視する修復的正義の考え方にもとづいている。こうしたルワンダでの経験から、「加害者の心からの謝罪は、被害者に通じうると信じる」と話す佐々木先生は、このプロジェクトがルワンダのみならず、他の平和構築のケースにも適応しうるのではないかと語った。
ルワンダでの和解と平和実現のためのさまざまな活動を通じて知った、被害者と加害者の心の襞を丁寧に説明される佐々木先生のお話に、参加した学生は熱心に聞き入っていた。
また、講演後も、多数の質問が佐々木先生に寄せられ、その議論を通じて、さらに深く平和構築における「罪責と和解」の問題を学ぶことができた。
2011.10.04
2011年度卒業式・学位授与式を開催
立命館大学では9月23日2011年度前期卒業式・学位授与式を開催し、国際関係学部から20名、国際関係研究科から22名が修了しました。式典では衣笠学部生を代表して中谷歩美さんが、衣笠院生を代表してNino
Viartasiwiさんが挨拶を行いました。卒業・修了生は、立命館大学で学んだことを糧に、今後、世界各国で新たなキャリアをスタートします。
2011.09.26
【国際関係研究科】特別セミナー「反グローバリズムの系譜学」/「Genealogy of Anti-globalism」
日 時:2012年1月11日(水)午後1時~4時
Date: 11th Jan 2012 13:00~16:00
会 場:衣笠キャンパス 以学館ホール2
Site: Igakukan Hall 2 (Kinugasa Campus)
使用言語:日本語(英語による同時通訳あり)
Language:Japanese/English
事前申し込みの必要はありません。
Reservation is not required
詳細はこちら/For detailed information
プログラム/Program
基調講演/Keynote Speech
小倉和夫(前国際交流基金理事長)
Ogura, Kazuo (Former president of the Japan Foundation)
プロフィル
立命館大学大学院 国際関係研究科客員教授。東京大学法学部、英国ケンブリッジ大学経済学部卒業。外務省入省後、経済局長、外務審議官、駐ベトナム大使、駐韓国大使、駐フランス大使などを歴任。2011年まで独立行政法人国際交流基金理事長。著書に『グローバリズムへの叛逆』(中央公論新社、2005年)など。
Profile
Visiting
Professor of
ディスカッション/discussion
指定討論者 山下 範久/Yamashita, Norihisa(立命館大学 国際関係学部教授)
文 京洙 /Mun, GyongSu (立命館大学 国際関係学部教授)
司 会 益田 実/Masuda, Minoru (立命館大学 国際関係学部教授 副学部長)
サブプライムローン問題からヨーロッパ財政危機へと、いまやなかば常態化した感さえあるグローバル資本主義の危機を背景に、今日グローバリゼーション/グローバリズムへの懐疑はグローバルに拡大しつつある。若者に広がる閉塞感は国や地域を選ばず、OWS(ウォール街占拠運動)のような反グローバリズム運動が世界中で複製されているが、他方でこうした運動の背景や担い手はきわめて多様であり、過去のさまざまな社会運動とのつながりも錯綜している。
小倉和夫国際交流基金前理事長は2005年に『グローバリズムへの叛逆』を上梓され、新しい反グローバリズム運動の特質に文化論的に分け入りつつ、長期的・戦略的な観点からその限界にも触れる議論を展開した。
反グローバリズムのグローバル化がさらに運動の問題意識に組み込まれていくなか、その特質、可能性と限界について小倉氏の見解を軸に討議を深めたい。
Shaken in the sequential crises of global capitalism, especially from the subprime mortgage crisis and the on-going European sovereignty crisis, skepticism against globalism is widespread. Frustration among youth is ubiquitous and anti-globalism movements like OWS (Occupy Wall Street) are being replicated around the world. This anti-globalist drive is actualized as social movements in quite a number of forms depending on their contexts and agencies. Their historical lineages are also often very much confused.
Professor Kazuo Ogura, former president of Japan Foundation and author of 『グローバリズムへの叛逆』(Revolt against Globalism), has analyzed the new wave of anti-globalist social movements in the cultural framework of various regions of the world. This special seminar features Prof. Ogura’s lecture concerning the recent anti-globalist movements, their characters, potentiality and limits from a historical and cultural perspective.
主催 立命館大学大学院 国際関係研究科
2011.08.31
ドイツの良心的兵役拒否者、日独の歴史認識とエネルギー政策の違いに直面して
7月14日、国際関係研究科では良心的兵役拒否をテーマにしたセミナーを実施しました。以下は、山根和代准教授によるレポート。
ドイツと韓国の良心的兵役拒否など
大学で良心的兵役拒否について博士論文を執筆している韓国の留学生の発表を聞く機会があった。ちょうどドイツから岡まさはる記念長崎平和資料館で良心的兵役拒否者として仕事をしているユリアン・サンダーさんのことを思い出し、早速大学において7月14日にドイツ、韓国、日本の学生が二人の報告をもとに交流をした。
ドイツでは十八歳になると兵役の義務があり、人を殺したくないなどの理由で社会福祉活動などの活動を選択することが認められている。ところが韓国では、いかなる理由でも兵役を拒否すれば投獄されるという。これは第二次世界大戦中の日本の状況と大変よく似ている。日本人の学生は、兵役がないのが当たり前であると考えているが、実は当たり前ではないと気付かされる。
ドイツでは良心的兵役拒否者が介護施設などの社会福祉施設で活動してきたが、今後徴兵制を停止するそうである。廃止ではないので、いざという時にはまた兵役義務が生じるという。皮肉なことに、徴兵制の停止で社会福祉施設の現場は人手不足になるという。
日本には憲法九条があるので、他の国のように徴兵制はない。しかし東日本大震災のどさくさに紛れて、憲法を改悪する動きには注意する必要がありそうである。
その他福島原発事故後活発になったドイツの反原発運動、暗記中心の日本の歴史教育と考えさせるドイツの歴史教育の違いなどが論議され、ある学生は「三ヶ国の違いがよくわかり、大いに学びました」と述べていた。
国際関係学部 准教授 平和学 山根和代
2011.06.27
研究科 JICA研究所 小中鉄雄氏による特別講義を開催
2011.06.27
IR Night
2011.06.09
IISS RU Special Lecture
Graduate School of International Relations Special Lecture
Many students as well as professors from the College of International Relations and GSIR attended the lecture and were deeply impressed by the eloquence and humor of Dr. Nicholas. Dr. Nicholas discussed the conflicting interests of advanced countries versus developing countries in the field of economic development and the shifting balance of power from West to East using Sri Lanka and China as case studies.
*IISS is a leading academic institute of development studies and one of the DMDP partner universities in the GSIR.
Click here to visit the GSIR website
2011.04.29
卒業生 白戸圭一さんが、「日本人のためのアフリカ入門」(ちくま新書)を出版
国際関係学部・国際関係研究科 卒業生 白戸圭一さんが「日本人のためのアフリカ入門」(ちくま新書)を出版されました。
白戸さんは、立命館大学国際関係学部を卒業後、国際関係研究科修士課程でアフリカ政治研究を専攻(佐藤誠ゼミ)。修了後は、毎日新聞社に入社され、鹿児島支局、福岡総局(現西部本社報道部)、外信部を経て2004から2008年は、南アフリカ・ヨハネスブルク特派員を勤められました。
2010年10月には国際関係研究科、大学院GP「国際協力の即戦力となる人材育成」プログラム、国際協力キャリアセミナーで講師を勤め、本学の院生・学部生と交流されています。
2011.04.22
新入生を迎えました!
国際関係学部では、この春、韓国、シンガポール、パラグアイなどからの留学生を含む337名の2011年度入学生(国際関係学専攻(305名)、Global Studies 専攻(32名))を迎えました。新入生は、大阪ドームで実施された全学入学式、衣笠キャンパスで実施されたオリエンテーションに参加した後、基礎演習をはじめとした様々な授業で学んでいます。
大阪ドームで実施された全学入学式では、全学の新入生を代表して、Global Studies 専攻のモライマ・フロレスさんが挨拶。全学入学式の様子はこちら。
全学入学式の様子
オリエンテーションの様子