4年間の学び
ラーニングスケジュール
JDPでは、立命館大学で学修を開始する学生(RU Home Students)とアメリカン大学で学修を開始する学生(AU Home Students)が4年間、互いのキャンパスを行き来しながら共に学びます。
※学修言語は英語です。
※AU Home Students の学生募集はアメリカン大学で行います
立命館大学から学修を開始する「RU Home Students」は、入学後、最初の1年半を立命館大学で学びます。授業は全て英語で実施。1学年定員100名のうち約半数が留学生である国際関係学科グローバル・スタディーズ専攻の学生や、立命館大学で学修中のJDPのAU Home Students 2回生・3回生と共にグローバルな環境下で学びます。
2回生の秋学期からはアメリカン大学へ学ぶキャンパスを移動し、4回生春学期までの2年間をアメリカン大学で学びます。立命館大学での学修状況がアメリカン大学のスタッフや教員へ引き継がれますので、スムーズにアメリカン大学での学修をスタートすることが可能です。また、アメリカン大学で学ぶ間も、立命館大学の指導教員やアドバイザーと学修の状況や卒業研究の作成に向けた学びの進捗状況を共有する等、立命館大学とアメリカン大学の間で連携を継続していきます。
4回生の5月末ごろに日本へ帰国し、4回生の秋学期にもう一度立命館大学で学びます。最後の1学期で4年間の集大成である卒業研究をまとめ、卒業します。
JDPと大学入学後の留学、海外大学への直接進学、デュアルディグリープログラム(DUDP)はどのような点が違うのですか??
JDPでは両大学の連名の「学位」を取得できることが通常の留学との一番の違いです。卒業時は両大学連名の学位を手にすることができ、立命館大学の卒業生だけでなく、アメリカン大学の卒業生となります。
JDPは2つの大学を行き来することを前提とした、両大学が共同で作成した4年間のカリキュラムとなっていますので、2つの大学で学びながらも、卒業に向けて体系的に学ぶことができる点が大きな特徴です。
卒業研究に向けた指導を例にとっても、1回生の段階から4回生で取り組む「卒業研究」に向けた指導を両キャンパスで段階的・体系的に進めていきます。JDPでは両大学間で学生1人ひとりの履修状況などがキャンパスを移動しても引き継がれますので、2つの大学で学びながらも一貫性を持って4年間学ぶことが可能です。
海外大学への直接進学の際には、入試出願時に入学先大学が指定するレベルの英語スコア取得が必要になる一方で、JDPでは1回生終了時までにアメリカン大学が指定するレベルの英語スコアを取得することが求められており、大学入学後もアメリカ渡航に向けた準備ができます。
また、2つの大学から2つの異なる学位を4年間で取得するデュアルディグリープログラム(DUDP)では、2つのカリキュラム・異なる専門分野を学んだ上で2つの学位を取得するため、極めて多くの単位修得が必要になりますが、JDPでは1つのカリキュラム・専門分野を学び、1つの共同学位を取得するため、DUDPに比べて修得必要単位数が少なくなっています。そのため、1つ1つの授業により時間を費やすことができ、日米両キャンパスでの学生生活をゆとりをもって学ぶことが可能になります。
海外大学への直接進学 (アメリカン大学の例) |
JDP | 交換留学 | DUDP (アメリカン大学と 立命館大学の例) |
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海外で学ぶ期間 | 4年間 | 2年間 | 半年~1年間 | 2年間 |
取得できる学位 | 海外大学の学位 | アメリカン大学・ 立命館大学の共同学位 |
日本の大学の学位 | 海外大学の学位 日本の大学の学位 |
単位数 | 120単位 | 124単位 | 124単位 | 160~170単位 |
留学先で修得した 単位の扱い |
− | アメリカン大学で修得したものと同じ科目名・単位数で卒業に必要な単位として扱う | 基準に基づいて学生の所属学部で審議し、承認されれば所属学部の開講科目名で単位が認定される | 基準に基づいて学生の所属学部で審議し、承認されれば所属学部の開講科目名で単位が認定される |
学修支援の 両大学間の連携 |
− | 個々の学生の学修状況を相互に共有 | − | − |
学費 | 海外大学の学費を4年間 | 海外大学の学費を2年間、日本の大学の学費を2年間 | 日本の大学の学費を4年間 | 海外大学の学費を2年間、日本の大学の学費を2年間 |
海外大学への留学を 決定する時期 |
大学入学前 | 大学入学前 | 大学入学後 | 大学入学前(もしくは大学入学後) |
留学に必要な 英語スコアの 取得時期 |
入試出願時に入学先大学が指定するレベルのスコア取得が必要 | 入試出願時にも一定のレベルのスコアが必要だが、1回生終了時までにアメリカン大学が指定するレベルのスコアに到達すればよい | 留学プログラムへの出願時に留学先大学が指定するレベルのスコア取得が必要 | 留学プログラムへの出願時に留学先大学が指定するレベルのスコア取得が必要 |
渡航に関する 手続のサポート |
全て自分自身で行う | 大学がサポート | 大学がサポート | 大学がサポート |
カリキュラム紹介
科目名の先頭に「RUIR~」と記載がある科目は立命館大学で開講される科目、それ以外の科目はアメリカン大学で開講される科目です
JDPで受講できる科目(2023年4月現在)担当教員によるカリキュラム紹介
2大学が「ジョイント」でカリキュラムをつくった意義・価値とは
基礎科目(Core Courses)
グローバル国際関係学を多面的な視点から学ぶための基礎的素養を養成し、将来、国際社会で指導的な役割を担う上で必要な幅広い教養を身につけるために基礎となる科目を配置しています。特にAUの卒業資格を得るには、数学・生物学・化学・心理学・歴史学・社会学・芸術学などを含む、一般教養科目を履修する必要があります。こうした幅広い分野の知識の習得を通して多様な世界観を形成し、専門分野に対する深い知見を得るための基礎を身につけるとともに、バランスのとれた知性と知恵の獲得を目指します。
科目例はこちら

- CORE-100 American University Experience I
- CORE-200 American University Experience II
- CORE-105 Complex Problems Seminar
- RUIR-1101 Academic Skills I
- MATH-151 Finite Mathematics
- ARTS-100 Art: The Studio Experience
- ENVS-150 Nature of Earth
- RUIR-1105 Modern World History
- STAT204 Introduction to Business Statistics
基幹科目(Foundation Courses)
「国際経済学」分野とそれを学ぶための基礎となる「基礎経済学」分野、国際政治の基礎的な理論・歴史・現状を学ぶ「国際政治学」分野、立命館から学修を始める学生(RU Home Students)とアメリカン大学から学修を始める学生(AU Home Students)が共に学ぶ「コーホート」分野での学びを通して、グローバル国際関係学を学ぶための基盤を形成します。
特に、「コーホート」分野の科目においては、RU Home StudentsとAU Home Studentsが共に学ぶことを通して、グローバルな視点や、多様な文化的背景が交差する環境での異文化コミュニケーション、日本文化等を学ぶことができます。
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- RUIR-1221 Theories of International Relations
- RUIR-1222 Introductory Seminar I
- SISU-106/RUIR-1231 First Year Seminar (course jointly designed)
- RUIR-2231 Japanese Culture (course jointly designed)
- RUIR-2232 Cultural Awareness and Communication (course jointly designed)
- RUIR-1211 Macroeconomics
- RUIR-2212 Microeconomics
- RUIR-1213 Economics for Global Studies
- SISU-300 Introduction to International Economics
リサーチ手法科目(Research Methodology)
グローバル国際関係学の諸課題を分析するための適切な研究方法を身につけるために、方法論を学ぶ科目を1回生から3回生まで継続して配置しています。情報収集、研究計画、統計分析の手法に加え、比較事例研究分析、ゲーム理論、言説分析、民族誌的研究方法など、定性的および定量的方法論などを学びます。
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- RUIR-1301 Introductory Seminar II
- RUIR-2302 Global Studies Research
- SISU-306 Advanced International Studies Research
固有専門科目(Thematic Areas)
グローバル国際関係学を体系的かつ専門的に学ぶために、3つの分野、「グローバル・比較ガバナンス(国際・比較統治)」、「アイデンティティ・民族・ジェンダー・文化」、「平和・国際安全保障・紛争解決」を固有専門科目群(Thematic Area Courses)として設定し、3分野の中から各学生が主専攻と副専攻を選択して専門的な学びを深めます。
また、各分野の専門科目を履修開始する前に、それぞれの分野の導入的な科目を配置した「専門入門科目(Gateway Courses)」の履修を義務付けることで、グローバル国際関係学を体系的に学びます。
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「グローバル・比較ガバナンス(国際・比較統治)」
- RUIR-1411 Introduction to the United Nations
- RUIR-2412 Comparative and Global Governance
- SISU-393 International Relations Theory
- SISU-380 Topics in Global and Comparative Governance
- SISU-329 Global Economic Governance
- SISU-368 Differences and Similarities in Conflict Resolution
「アイデンティティ・民族・ジェンダー・文化」
- RUIR-1421 Introduction to Gender Studies
- RUIR-2422 Race and Ethnicity in the Modern World
- SISU-360 Topics in Identity, Race, Gender, and Culture
- SISU-368 Differences and Similarities in Conflict Resolution
- SISU-369 Topics in Public Diplomacy
「平和・国際安全保障・紛争解決」
- RUIR-1431 Introduction to Peace Studies
- RUIR-2432 Security Studies
- SISU-312 Governance, Development, and Security in Asia
- SISU-318 Topics in Global Security and Foreign Policy
- SISU-319 Arab-Israeli Relations
- SISU-359 Environment, Conflict, and Peace
地域研究科目(Regional Focus)
グローバルおよびリージョナルな諸課題に対する理解を深めるために、この科目群では東アジア・太平洋地域をはじめとする世界の全地域を網羅する地域研究科目を開講しています。
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- PHIL-211 Introduction to Asian Philosophy
- RELG-210 Non-Western Religious Traditions
- RUIR-2616 Japan-United States Relations
- SISU-212 China, Japan and the United States
- ANTH-439 Culture, History, Power, Place
- ECON-458 Economics of the World Regions
- HIST-485 Hiroshima, Nagasaki, and Beyond
- GOVT-433 Topics in Sub-Saharan African Politics
- GOVT-450 Politics in Cuba
- HIST-110 Renaissance and Revolutions: Europe, 1400-1815
- HIST-204 Medieval Europe
- HIST-221 History of Britain I
- HIST-225 Russia and the Origins of Contemporary Eurasia
- HIST-241 Colonial Latin America
- HIST-327 Twentieth Century Europe
ゼミ・卒業研究(Capstone Project)
4年間の学修の成果の集大成となる、「キャップストーン科目(ゼミ・卒業研究)」を配置しています。1回生から継続的に学ぶリサーチ手法科目と連動しており、グローバル国際関係学における適切な調査法を用いながら研究を進め、それぞれの学生の4年間の学びを反映した成果物(卒業研究)を最終学期に作成します。
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- SISU-490 Independent Study
- RUIR-3701 Advanced Seminar
- RUIR-4702 Graduation Research
その他特徴的な科目
上記の科目群以外にもJDPではユニークな科目を「選択科目」として開講しています。また、アメリカン大学で学修している期間はJDPのカリキュラムに無いアメリカン大学内で開講されている科目を受講することも可能です※。また、アメリカン大学で学修している期間中に現地ワシントンD.C.で多様な就業体験を行う「インターンシップ科目」を履修することができるところもJDPの大きな魅力の1つです。
※受講するにはアカデミック・アドバイザーとの面談の上、許可を得ることが必要です。
アメリカン大学スタッフによるインター ンシップ紹介RU Home Studentsの卒業要件の概要

科目群 | 卒業に必要な単位数・条件 | |
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基礎科目(Core Courses) | 43単位以上 | |
外国語科目(Foreign Language Courses) | 中級レベル以上の日本語科目の修得 ※日本語母語話者または同等レベルの日本語能力があるものは免除 |
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基幹科目 (Foundation Courses) |
基礎経済(Basic Economics) | 6単位以上 |
国際政治(World Politics) | 3単位以上 | |
コーホート(Cohort Courses) | 6単位以上 | |
国際経済(International Economics) | 3単位以上 | |
リサーチ手法科目(Research Methodology) | 6単位以上 | |
固有専門科目 (Thematic Areas) |
専門入門(Gateway Courses) | 9単位以上 |
固有専門(Thematic Area Courses) ※3分野から主分野・副分野を選択 |
9単位以上 (主分野から6単位以上、副分野から3単位以上) |
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地域研究科目 (Regional Focus) |
東アジア・太平洋地域(East Asia and the Pacific) | 9単位以上 |
ゼミ・卒業研究(Capstone Project) | 3単位以上 | |
選択科目(Elective) | 3単位以上 | |
合計 | 124単位以上 |
JDPにおけるAP・IBの単位認定について
アメリカン大学・立命館大学 ジョイント・ディグリー・プログラム(JDP)では、入学前に修得したAdvanced Placement(AP)、International Baccalaureate(IB)の成績をアメリカン大学で開講する科目として単位認定を受けることが可能です。
<JDP固有の注意点>
① JDPのカリキュラムで単位認定される科目は以下の3科目です。
「WRT-100」(WRT-IB/ WRT-AP)
「ECON-100」
「ECON-200」
② 認定された単位は卒業に必要な両大学で修得しなければならない最低単位数※には含まれませんが、単位認定を受けることで、JDPのRU Home Students(=立命館大学から学修を開始する学生たち)が1~2回生時に必ず履修する基礎的な科目を履修しない選択をすることができるようになり、他の学生よりも1回生から履修できる科目の選択肢が格段に広がります。
<単位認定を受けるための基準・手続き方法>
・以下のアメリカン大学HPを参照してください。
アメリカン大学HP<単位認定を受けた際の具体例>
・「WRT-100」(WRT-IB/ WRT-AP)を単位認定されることで、ライティング系の1回生必修科目「RUIR-1101 Academic Skills I、RUIR-1102 Academic Skills IIおよびRUIR-1103 Academic Skills III」(3科目合計12単位)の履修が免除されますので、12単位分、他の分野の科目を1回生時に履修することができます。
・「ECON-100 Macroeconomics」と「ECON-200 Microeconomics」が両方単位認定※されることで、経済系の1-2回生必修科目「RUIR-1211 Macroeconomics」「RUIR-2212 Microeconomics」「RUIR-1213 Economics for Global Studies」(3科目合計6単位)の履修が免除されますので、6単位分、他の科目を1-2回生時に履修できます。
※APの単位認定で「ECON-100 Macroeconomics」、「ECON-200 Microeconomics」のどちらか一方のみ単位認定される場合は、経済系の必修科目「RUIR-1211 Macroeconomics」「RUIR-2212 Microeconomics」「RUIR-1213 Economics for Global Studies」の3科目のうち2科目を履修する必要があります。(例:「ECON-100 Macroeconomics」が単位認定された場合、「RUIR-2212 Microeconomics」「RUIR-1213 Economics for Global Studies」を履修しなければならない。)