新田 耕平 先生(経済学部)
2024.05.1
『無限論の教室』
野矢茂樹(講談社、1998年)
数学というか哲学というか、いずれにしても無限に関する議論の本だったと記憶しています。そんな曖昧な記憶の本をなぜ推薦するか?というと、本の内容どうこうというよりも、学部生の頃に読んでなるほどこのような大学があるのかと、登場する学生は大変そうだけれど羨ましいなと思いました。想像するに牧歌的な時代なら、本当にこのような講義があったのかもしれません。私の担当講義も、このような雰囲気になるように頑張ります。
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『砂漠』
伊坂幸太郎(新潮社、2010年)
ときどき私におすすめの本を尋ねてくる学生がいて、そのときにいつも紹介する本がこちらです。大学生5人組を主要メンバーとした学生生活の春夏秋冬を描く作品で、こんな大学生活なら楽しかろうと思わしてくれる小説です。手に取る読者がまだ学生なら、自身の学生生活の参考にしても良いと思います。本書を読むといつも思うことですが、私は西嶋になりたい、以上です。
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『ミクロ経済学』
奥山利幸(学術図書出版社、2022年)
数多あるミクロ経済学のテキストの中で、なぜ本書を推薦するのか。大きな声で言えないですが、忖度ってやつです。そのあたりの背景がはしがきにしっかり書かれているので、ご興味がある方はぜひ一読していただきたいと思います。怒られたくないので慌てて付言しますと、もちろん内容も良いので本編もしっかり読んでいただければと思います!
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『ゲーム理論』
岡田章(有斐閣、2021年)
私が学部生の頃に、第1版をゼミで使用して学習してました。数学がかなり得意でも、独学するにはかなり挑戦的なテキストです(易しめなのは、武藤滋夫先生の『ゲーム理論入門』日経新書)。思い出の一冊という以上の推薦理由を述べると、日本語でこのレベルの内容を学習できるというのはかなり有用なことなのでリストアップしました。ゲーム理論を本格的に学ぶときには、ぜひ本書を検討してください。
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『燃えよ剣(上下巻)』
司馬遼太郎(新潮社、2007年)
ときどき私におすすめの本を尋ねてくる学生に対する返答、第2弾はこちらです。司馬遼太郎の著作はかなり多いので、学生向けに1作品選べと言われればこれを挙げます(『竜馬がゆく』、『国盗り物語』などもオススメ)。ぼーっと生きていくのではなく、熱く生きていかねば!と思わせてくれる作品です。
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『知的トレーニングの技術』
花村太郎(筑摩書房、2015年)
突然ですが、私はあまり頭が良くないのです。それ故に、勉強法とか学習法といった内容の本を読み、少しでも賢くなりたいと思って日々を過ごしております。そんな中で手にした本書でもっとも印象に残ったこと、それはテクニックとか効率とかそういったこと以前に「志」を定めよということです。頭を殴られた気がしました、反省します。
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『水たまりで息をする』
高瀬隼子(集英社、2021年)
おすすめ本の紹介を頼まれたときに、真っ先に頭に浮かんだのがこの本、というか著者です。と、同時にリストアップしても良いのかとも思いました。私の周り(30代以上)の方々には評判が良いのですが、学生に響く内容かどうか分かりませんでした。より本質的には、私はどの作品も読んだことがないのでその資格があるのかどうか。とはいえ、立命館大卒であり高瀬先生になる前からの知り合いなので、ね。忖度本第2弾です。
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『火車』
宮部みゆき(新潮社、2012年)
これから社会に出て経済活動を本格化させる学生に、ぜひおすすめしたいのが本書です。昨今は金融リテラシーを上げて投資活動をすることが善のような風潮がありますが、個人的にはまずは自衛を考えてほしいと思います。まずは「足るを知る」あるいは「身の丈に合う」といったやや防衛的な行動を取ることを推奨します。
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『自由が上演される』
渡辺健一郎(講談社、2022年)
演劇を介した教育というような内容のハズです。歯切れが悪い理由、それはもう明らかですね。ごめんなさい、渡辺先生。未だに、全部読めていません。良いことが書いてある雰囲気を感じるので、何回かチャレンジしてみました。ですが、何度も途中挫折となってしまい、残念に思っている次第です。読了できた暁には、内容についてお話できたら良いなと思いつつ、忖度本第3弾として紹介しておきます。
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