堀江 未来 先生(グローバル教養学部)
2024.04.1
RARAフェロー/アソシエイトフェローお薦め本
『多文化間共修:多様な文化背景をもつ大学生の学び合いを支援する』
坂本利子、堀江未来、米澤由香子編著(学文社、2017年)
国際教育交流が盛んになる中で、多様な文化・言語背景をもつ学生が共に学ぶ機会が増えました。それ自体に価値があるようにも思えますが、実は「ただ同じ教室にいるだけでは必ずしも学びにつながらない」ということも実践現場から指摘されていました。この本では、教室内の文化的多様性を教育リソースと捉え、学習者が共に学ぶプロセスをどのように構築できるのかについて、理論と実践から論じています。
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『新訳被抑圧者の教育学』
パウロ・フレイレ著、三砂ちづる訳(亜紀書房、2011年)
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Pedagogy of the Oppressed
Paulo Freire, translated by Myra Bergman Ramos (Bloomsbury Academic, 2018)
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ブラジルの教育哲学者パウロ・フレイレの代表作です。フレイレは、ブラジル東北部のコミュニティに入り、識字教育実践のプロセスを通して、知識を一方的に与える「銀行型教育」を批判的にとらえ、学習者自身が当事者となって問題解決に向かっていく教育のあり方を論じました。私は大学時代にフレイレの影響を強く受け、「教育は人を解放するもの」という基本的な信念をもつようになりました。
Education for the Intercultural Experience
R. Michael Paige(Intercultural Press, 1993)
大学院生時代、「異文化体験から学び成長するとはどういうことか」という問いに目覚め、いろいろ先行研究をあたりました。その中で、ど真ん中の存在がこの本です。そもそも異文化体験とは何なのか、それによって人はどう成長するのか、そのプロセスはどうなっているのか。当時の代表的な研究者の論考が凝縮されています。
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