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國枝 里美 先生(食マネジメント学部)

2019.04.01


『腸と脳 : 体内の会話はいかにあなたの気分や選択や健康を左右するか』
エムラン・メイヤー著 ; 高橋洋訳(紀伊國屋書店、2018年)

腸は「第二の脳」とも呼ばれ、独自の神経ネットワークを持つ。この腸と脳がお互いに密接に影響しあうことを脳腸相関という。一方、マイクロバイオーム研究から、ヒトの身体に住む膨大な数の微生物に関する情報は爆発的に増え、腸内環境への微生物の関与が明らかになってきた。脳と腸、そして微生物の相互関係と働きが私たちの心身の健康にもたらすものとは何かを読み解く。

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『あなたの体は9割が細菌 : 微生物の生態系が崩れはじめた』
アランナ・コリン著 ; 矢野真千子訳(河出書房新社、2016年)

ヒトマイクロバイオーム・プロジェクトの成果をベースに微生物とヒトとの関係について、サイエンス・ライターの視点でより現実の社会生活と結び付けて書かれている。肥満、アレルギー、自己免疫疾患など、二十世紀後半から先進国で増加している病気は、体内細胞の9割を占める微生物の様相が従来と変化したことに起因するという。宿主として微生物とのつきあい方は無視できない課題である。

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『土と内臓 : 微生物がつくる世界』
デイビッド・モントゴメリー, アン・ビクレー著 ; 片岡夏実訳(築地書館、2016年)

腸内細菌の細胞は、ヒトの腸の内側を覆う細胞に沿って棲んでいる。その腸の奥深くで免疫細胞は敵と味方を見分けるように訓練している。土壌生物が地球に及ぼす影響も同様で、植物の根の内部や周辺にいる細菌は、病原体が植物を襲うと警報を出して守備を固めるのを助けるのである。ヒトの生命をつなぎ、繁栄していくために、微生物との共生は必要不可欠なのである。

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