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山口 美輪 先生(食マネジメント学部)
2026.9.2
『雪国』
川端康成著(新潮社、2022年)
言わずと知れた名作です。とにかく美しい描写によって、雪国の風景や人物の心情が鮮やかに浮かび上がります。情報にあふれる現代の慌ただしさを離れ、ゆっくりと流れる日本の時間や文化に触れられる一冊です。冬の描写が多いので、夏に読むと涼やかな気分になります。
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『血の騒ぎを聴け』
宮本輝著(新潮社、2004年)
高校受験の国語の問題で著者の文章に触れたことをきっかけに、作品を読むようになりました。著者が関西出身のため、関西弁の会話が自然で臨場感に溢れています。このエッセイでは著者の人生観や創作への思いがユーモアを交えて語られます。進路に悩んでいた学生時代、「人生には立ち止まって静かにその時を待つことがある」という旨の一文が心に残りました。
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『社会疫学』
リサ・F.バークマン, イチロー・カワチ, M.マリア・グリモール編(大修館書店、2017年)
健康は医療や遺伝だけでなく、所得、教育、就労、生活環境、人とのつながりなど、さまざまな社会的条件の影響を受けます。本書は、そうした「健康の社会的決定要因」を学べる重要な一冊です。分厚い本ではありますが、健康は多様な要因によって成り立っていることを理解でき、一読の価値があります。私自身、翻訳補助として携わった思い入れのある本です。身の回りの大切な人や社会の人々に思いをはせながら読んでみてください。
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『孤独死 被災地で考える人間の復興』
額田勲著(岩波書店、2013年)
著者が阪神・淡路大震災後、仮設住宅地に診療所を開設し、その中で孤独な死を迎えた人々の実態を追った一冊です。復興が進む一方で、生活・健康・教育・就労などの面で社会的に不利な立場にある人々が取り残されていく現実と、支援の限界に対する葛藤が描かれています。自然災害に関わらず、不利益な立場にある人々のために私たちは何ができるのかを考えさせられます。
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