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北浦 寛之 先生(映像学部)

2025.09.1


映像文化の創造とその歴史

『監督小津安二郎』増補決定版(ちくま学芸文庫)
蓮實重彦著(筑摩書房、2016年)

古今東西の映画作家、批評家を魅了してやまない日本映画を代表する監督といえば、小津安二郎である。その小津映画に対して、本書は、画期的な見方を読者に提示し、映画が持つ奥深さ、精巧さを気づかせる。その読書体験は、映画を見ることと同様の興奮であり、また新規な感覚をももたらすだろう。

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『「フィルム・アート」:映画芸術入門』
デイヴィッド・ボードウェル、クリスティン・トンプソン著、飯岡詩朗 [ほか] 訳(名古屋大学出版会、2007年)

本書は、これから映画のことを知りたい、学習したいという人にとって、「映画とは何か」という問いに、あるいは、もっとも細かく答えてくれる一冊と言えるかもしれない。映画作品を芸術として、どう理解していくかということだけでなく、産業的な産物であるという点も意識され、映画ならびに映画産業のことが多角的かつ、徹底的に掘り下げて論究されている。

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『ハリウッド100年史講義:夢の工場から夢の王国へ』新版(平凡社新書)
北野圭介著(平凡社、2017年)

19世紀末に映画が誕生して以来、世界的に多くの人を魅了してきたハリウッド映画の100年の盛衰が適切に整理され、わかりやすく描出されている。各年代で特筆すべき、映画産業内外の出来事と映画作品が関連づけて語られているところにも注意を向けたい。

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『日本映画史110年』(集英社新書)
四方田犬彦著(集英社、2014年)

本書は、日本映画の始まりの19世紀末から2010年代までの歴史について、読者が手にとって読み進めやすいものであり、かつ深く理解できたような、そんな感覚をももたらす一冊と言っていい。くわえて、重要な日本映画とその監督に対する著者独自の視点も見てとれ、興味をそそる。

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『マンガ・アニメで論文・レポートを書く:「好き」を学問にする方法』
山田奨治編著(ミネルヴァ書房、2017年)

マンガやアニメで論文・レポートを書くために、「文化」や「社会」とどう接合させるかが意識されている。その射程は多岐に渡り、政治・医療・言語・食・教育他、さまざまな文化・社会的事象とマンガやアニメが関連づけて論じられている。

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