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西原 陽子 先生(情報理工学部)

2021.11.01


『さよならインターネット:まもなく消えるその「輪郭」について』
家入一真著(中央公論新社、2016年)

昔のインターネットは、今のインターネットと違って、少人数の限られた人だけがアクセスできる空間でした。そこは特別な空間でほぼ実名制ですから、今のインターネットの中で起こっている人を傷つけたりするようなコミュニケーションはほとんど見られませんでした。今では「ハサミ」と同等の道具になったインターネットが、どのような歴史をたどって今に至るかを読んでもらえると面白いと思います。

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『人工知能は人間を超えるか:ディープラーニングの先にあるもの』
松尾豊著(KADOKAWA、2015年)

少し前に書かれた本になりますが、人工知能の現状と未来について分かりやすく解説がされています。研究者が思い描く「人工知能(AI)」と世の中で語られる「人工知能(AI)」は乖離している事が多いです。同じ単語で違うものを指していてもお互いの理解は進まないと思いますので、どう違うのか?に興味を持っていただけたならば、ぜひ読んでみてください。

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『バッタを倒しにアフリカへ』
前野ウルド浩太郎著(光文社、2017年)

昆虫のバッタが子供の頃から好きな著者(ただしバッタのアレルギーをお持ち)が、アフリカではバッタの大群が農作物を食い荒らし、深刻な飢饉を引き起こすことに着目し、アフリカのモーリタニアに行きバッタを探し研究をする冒険の記録がまとめられています。しかし、いざモーリタニアについたら、建国以来最悪の大干ばつでバッタが忽然と姿を消してしまっていて呆然とします。そこから試行錯誤を重ねられる姿に勇気づけられます。

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『ユーザインタフェース:失敗から学ぶ』
中村聡史著(技術評論社、2015年)

ユーザインタフェースとは、機械(例えばパソコンやスマホなど)を利用する人が機械との間で情報をやり取りするための部分です。この書籍では、多くの人が使い方を間違ってしまう、あるいは悩んでしまうユーザインタフェース(BADUI:バッドユーアイ)が多数紹介されています。読み終わった後には、周囲のBADUIを見たときに何が問題なのかを考えられるようになっているはずです。

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『一緒にいてもスマホ:SNSとFTF』
シェリー・タークル著;日暮雅通訳(青土社、2017年)

スマートフォンがもたらす便利さと不便さがありますが、家庭や学校、職場で起きている問題を実際に行ったインタビューをもとに分析し、解説をしています。スマートフォンは手放せなくなってきていますが、その利点と欠点を踏まえた上で使用するためにも読んで頂くと良いと思います。

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