- TOP>
- 学習支援(学生向け)>
- 教員お薦め本>
- 鈴木 崇志 先生(文学部)
鈴木 崇志 先生(文学部)
2026.3.13
『全体性と無限』
エマニュエル・レヴィナス 著 講談社学術文庫、2020年
私たちは、好むと好まざるとにかかわらず他者との関係に巻き込まれますが、他者を完全に理解することはできません。ユダヤ人として戦争の世紀を生き延びたフランスの哲学者レヴィナスは、そのように近くて遠い他者の現れを「顔」という言葉で表現し、「顔」との出会いによって倫理が始まる場面を執拗に描き出そうとします。私は大学生の頃にこの本を読み、頭が揺さぶられるような衝撃を受けて「哲学をしなくちゃ!」と思いました。
貸出状況の確認 RUNNERS
『乳と卵』
川上 未映子 著 文藝春秋、2008年
豊胸手術をするために東京を訪れた巻子、そんな巻子に対して口を聞かずに黙々とノートに何かを書きつける娘の緑子、そして二人を家に泊めることになった巻子の妹の「私」の三日間を描いた小説です。ラストシーンで堰を切ったように溢れ出てくる緑子の言葉と、それに対する絞り出すような巻子の返答が印象に残ります。一歩離れたところから二人を見守る「私」の、ちょっと可笑しみのあるリズミカルな関西弁の語り口も好きです。
貸出状況の確認 RUNNERS
