小山 昌久 先生(国際関係学部)
『東南アジア紀行』
梅棹忠夫著(中公文庫、1979年 他)
名著「文明の生態史観」の著者であり、昨年逝去された文化人類学者梅棹忠夫氏のメコン流域国への探検記録である。1956-57年のフィールドワークであるが、当時の観察が今でも生きている。「さあ冒険の旅へ行こう」と私たちを誘う。
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『国をつくるという仕事』
西水美恵子著 (英治出版、2009年)
世銀南アジア担当副総裁にまで上り詰めた西水美恵子氏の、仕事現場からの熱い経験談。世銀入行のきっかけから、貧困との闘いを通じた「国づくりの仕事」が活写されている。
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『ルポ資源大陸アフリカ : 暴力が結ぶ貧困と繁栄』
白戸圭一著(東洋経済新報社、2009年)
本学国際関係研究科を修了し、毎日新聞社記者である白戸圭一氏による「アフリカの格差、貧困、犯罪の構造的連関」についての取材記録。氏の核心を探ろうというジャーナリスト魂と現場を観察することの大切さを語りかけてくる。
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『途上国ニッポンの歩み : 江戸から平成までの経済発展』
大野健一著(有斐閣、2005年)
途上国の発展を考えるとき、日本の経済発展はどのように達成しえたかの理解も重要である。IMFエコノミストも経験し、ヴェトナムの産業育成政策作りにも実践的に取り組む大野健一氏が、独自の切り口で、日本の発展のメカニズムを語る。
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『日本という「価値」 = The Japanese nation as I see it』
佐伯啓思著(NTT出版、2010年)
経済思想家として著名な氏の最新図書。グローバリズムと新自由主義に翻弄され、基軸となるべき価値、規範を見失っている今日の日本国を憂うメッセージ。若い学生達が、日本の社会や経済・国家を見つめ直すのに、大いに示唆を提供してくれる。
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