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中逵 啓示 先生(国際関係学部)

 

国際関係も根本は人間同士の営みであるので、今回は登場人物の言動が生き生きと描かれた物語性のある図書を選びました。大きな書籍が多くなってしまいましたが、いずれも引き込まれてしまうような面白い読み物です。


『大恐慌のアメリカ』
林敏彦著(岩波新書、1988年)

重要ではあるが難解と考えられがちな大恐慌という経済現象を、それに翻弄されるフーバーをはじめとする政治家や一般の人々の苦悩を生き生きと描くことにより、分かりやすく理解させることに成功している。

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『石油の世紀 : 支配者たちの興亡』
ダニエル・ヤーギン著(日本放送出版協会、1991年)

大作を書くことで知られている著者の最善の業績。石油という富を巡る個人や国家の人間臭いドラマの連続。石油がいかに20世紀を作ったのかを改めて思い知らされる。

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『ベスト&ブライテスト(上巻) : 栄光と興奮に憑かれて』
デイヴィッド・ハルバースタム著(二玄社、2009年 他)

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『ベスト&ブライテスト(中巻): ベトナムに沈む星条旗』
デイヴィッド・ハルバースタム著(二玄社、2009年 他)

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『ベスト&ブライテスト(下巻) : アメリカが目覚めた日』
デイヴィッド・ハルバースタム著(二玄社、2009年 他)

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ケネディが選んだ若く聡明で最善といってもよい閣僚たちが、その高い志に反し、ベトナム戦争介入という米国史上最大の失敗を犯してしまったことを描いた、NY Times記者が描いた渾身の一作。


『ライシャワー大使日録』
エドウィン・O・ライシャワー, ハル・ライシャワー [著](講談社学術文庫、2003年 他)

日本に生まれ日米関係のために命を捧げた米国人日本研究者の駐日大使時代の日記。心を病んだ日本人青年に襲われ、日本人からの輸血を受け、「これで半分日本人になった」と語った逸話は有名。今日に続く戦後の日米関係を構築した功労者の一人。

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『中国WTO加盟の政治経済学 : 米中時代の幕開け』
中逵啓示著(早稲田大学出版部、2011年)

リストの中では最も学術的な本であるが、中国の改革開放派がいかに忍耐強く苦労しながら国内の経済改革を進めWTO加盟に必要な条件を満たしていったのかについて詳述。中でも朱鎔基首相は、今日の日本には見られない、魅力的な政治家として描かれている。

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