安井 栄二 先生(法学部)
『日本の税金 新版』(岩波新書 ; 新赤版 1359)
三木 義一 著(岩波書店、2012年)
政府税制調査会の専門家委員でもあった著者が、我が国の税制の問題点をわかりやすく解説しています。「税金」というと学生には縁遠いと思われるかもしれませんが、皆さんも社会人になれば「納税者」になります。その前に是非とも読んでおきたい本といえます。
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『給与明細は謎だらけ : サラリーマンのための所得税入門』(光文社新書 ; 401)
三木 義一 著(光文社、2009年)
本書では我が国のサラリーマンを「羊たち」と表現しています。それは、我が国のサラリーマンに対する徴税(源泉徴収と年末調整)が、羊たちの毛刈りを連想させるからです。羊たちは毛をむしられても吠えることもせず従順です。我が国のサラリーマンも同様だと、著者は嘆いています。そういった状況を打破したいという著者の願いが本書にこめられています。
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『タックス・ヘイブン : 逃げていく税金』(岩波新書 ; 新赤版 1417)
志賀 櫻 著(岩波書店、2013年)
タックス・ヘイブンについては、税金が無いか安い国と認識されてはいるものの、その実態についてはあまり知られていません。OECDの租税委員会のメンバーとして、タックス・ヘイブンの問題に取り組んだ経験を持つ著者が、その実態を余すところなく伝える良書です。
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『不撓不屈』
高杉 良 著(新潮社、2002年)
1960年代に実際に起こった事件を題材に、国税当局の横暴と戦った税理士の奮闘ぶりを描いた実名の経済小説で、2006年には映画化もされています。ここで描かれているような役人は現代にはいないと思いますが、税理士を目指す方はもちろん、公務員を目指す方にも反面教師の題材として是非とも読んでもらいたい小説です。
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『父と娘の法入門』(岩波ジュニア新書 ; 519)
大村 敦志 著(岩波書店、2005年)
法学者の父と高校生の娘の対話形式で、我々の生活を支える「法」の基本的な考え方が説明されています。中高生向けということですが、大学生の入門書としても十分なレベルです。気軽に読めるので、法学の入門書として是非とも読んでもらいたい本です。
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『自分で考えるちょっと違った法学入門 第3版』
道垣内 正人 著(有斐閣、2007年)
近年の学生は「正解は何ですか」とよく聞いてきます。その問いに対しては、「法学に正解はない」と答えています。このことを示しているのが本書です。本書では「法律学において重要なことは、結論自体ではなく、その結論の根拠付けである。」と述べられています。そして、本書ではその「根拠付け」を自分で考えてみようというコンセプトが徹底されています。
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『分かりやすい「民法」の授業 : 弁護士が教える』(光文社新書 ; 578)
木山 泰嗣 著(光文社、2012年)
法学の学習のコツは、常に具体的な事案を想定して、イメージを掴むことにあります。本書は、民法の全体像のイメージをつかむ「1日目」と、13の実例を基に民法による個別問題の解決策を解説する「2日目」に分けて、民法の考え方をわかりやすく述べています。
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『最高裁判所は変わったか : 一裁判官の自己検証』
滝井 繁男 著(岩波書店、2009年)
弁護士出身の元最高裁判事が、近年の最高裁の変化について、自身の最高裁時代を振り返りつつ述べられています。また、自身が在任中の事件を中心に近年の注目すべき判例について解説されており、法曹を目指す者にとって必読の書といえます
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『食い逃げされてもバイトは雇うな』(光文社新書 ; 300 . 禁じられた数字 ; 上)
山田 真哉 著(光文社、2007年)
「数字のチカラ」が随所に示されている本。その「チカラ」はビジネスにも利用されています。「数字は苦手だ」という人は、知らず知らずにその「チカラ」によって翻弄させられているかもしれません。意識的に「数字を使う」ことの重要性を認識させてくれる本です。
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『弁護士が書いた究極の読書術 : ビジネスに活かす大人の読書論』
木山 泰嗣 著(法学書院、2008年)
かつて「本をまったく読まない人」であったが、いまや年間400冊の本を読むようになったという著者がどのようにして本を読むようになったかを伝える本。本をまったく読まなかった時期と本を大量に読む時期の両方を味わったことがある筆者にしか伝えられない「読書を楽しむこと」の極意がつまっています。
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