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武田 陽一 先生(生命科学部)

2020.07.01


『科学者の卵たちに贈る言葉』
笠井献一著(東京:岩波書店、2013.7)

生化学者である笠井献一先生が、指導教官であった江上不二夫先生の言葉を語り継ぐ形で、科学研究にとって大切なことを教えてくれます。卒業研究を始める前にまず読み、研究がなかなか思うように進まず行き詰まりを感じたとき、自分のアイディアと工夫で壁を乗り越えたときなどに読み返してみると、同じ言葉であっても、その時々で異なった共感や発見があると思います。

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『バッタを倒しにアフリカへ』
前野ウルド浩太郎著(東京:光文社、2017.5)

ポスドクとしてバッタについて研究していた著者が、アフリカの農作物に甚大な被害をもたらすサバクトビバッタの大発生に立ち向かうべく、単身モーリタニアに渡り、現地の研究所で奮闘する話が中心に書かれています。大好きなバッタの研究を職業として続けることの難しさを感じ、葛藤し続けながらも、昆虫学者として生きていく決意と、そのために取った行動は大変刺激になるはずです。

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『科学の方法』
中谷宇吉郎著(東京:岩波書店、1958.6)

雪の結晶の研究で知られ、優れた随筆も多く遺されている物理学者 中谷宇吉郎博士が自然科学の本質とそれを構成するいくつかの科学的思考形式について論じています。これら思考形式については皆さんが低回生の講義で学ぶことが多く含まれていますのでそれほど難しいものではありません。NHK大学教養講座の講義録を元に書かれた本ですが、本格的に研究を始めた大学院生の方に特に響く内容だと思います。

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