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土居 靖範 先生(経営学部)

 


*【大阪市立大学学生時代】フランスのサン=テグジュペリに熱中*
 受験戦争をくぐりぬけた大学生時代にフランス文学本を乱読し、その中でサン・テックスに出会いました。
『サン=テグジュペリ著作集』全11巻等をはじめ翻訳のある彼の著作をほとんど読みました。『城砦』は彼独自の思索が結晶した傑作です。
 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ…飛行士としての経歴をもつ彼は、1900年フランスのリヨンに生まれる。兵役で航空隊に入り除隊後、民間航空会社の路線パイロットとなる。1928年処女作『南方郵便機』で文壇にデビューし、人間のあるべき姿を星々や地球のあいだに探し、諸作品に結晶させている。1944年7月、フランス解放戦争に従軍中、コルシカ島の基地を発進した偵察機での単身飛行中に地中海で行方不明になった。
 ナチスの戦闘機隊と遭遇し、撃墜されたと信じられている。

『夜間飛行』『南方郵便機』
サン・テグジュペリ著(新潮社)

『夜間飛行』は航空郵便の黎明期、南米大陸を舞台に夜間の郵便飛行開拓の叙情を見事に浮き彫りにした。 人間の緊張した意志の力によって到達できる自己超越の境地を描く。
『南方郵便機』処女作、飛行家のなまなましい追憶に、恋愛事件が絡んで展開する。  

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『人間の土地』
サン・テグジュペリ著(新潮社)

「人間というのは、障害物に対して戦う場合に、はじめて実力を発揮するものなのだ。」現代人に行動の指針を与えてくれる名作。

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『戦う操縦士』
サン・テグジュペリ著(新潮社)

「あらゆる義務は人を鍛えてくれる。・・・その本質を失ったら一人に人間に何の値打があるだろう?」対ナチス戦争での従軍パイロットの体験から得たモラルの文学的結実であり、実践記でもある。

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『星の王子さま』
サン・テグジュペリ著(岩波書店)

飛行士として、人間と大地を真摯に見つめ続けたサン=テグジュペリが、私たちに残してくれた贈りもの。
大人は誰もが昔は子どもだった;バラとボク;いろんな星のいろんな人たち;ボクの大切な友達、ヘビ!;飼い慣らすこと、それは…;大事なものは…

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『城砦』
サン・テグジュペリ著(みすず書房)

未完の大作である遺稿で、彼の思想の集大成と言える作品。 主人公は父で、義務の遂行の中の充足がここでもくり返し描かれ、そしてさらに時間をこえて残る確固たる城砦(ここでは国家、あるいは人間そのものの象徴)の建設が描かれる。

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*【現在】藤沢周平の全65冊に挑戦中*
 映画化された作品に興味を持ち、10年前からは藤沢周平にのめり込んでいます。全部はまだ読めていません。
藤沢周平の魅力はどこにあるか。武家もの、市井もの、浪人もの、捕り物と、それぞれに、人と時代を見る確かさがあり、強く深く描く抜群の小説技法がある。
藤沢周平…本名小菅留治(こすげとめじ)は1927年12月現在の山形県鶴岡市に生まれた。 中学教師や、業界新聞社を転々とし、1971年44歳で作家として遅いスタートを切った。1997年69歳で永眠。

『蝉しぐれ』
藤沢周平著(文藝春秋)

本書は藤沢文学を代表する長編小説。青春小説として、」豊かな詩情と情感に富む。牧文四郎とふく、健気な2人の運命が交錯する。

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『用心棒日月抄』
藤沢周平著(新潮社)

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『孤剣 (用心棒日月抄)』
藤沢周平著(新潮社)

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『刺客 (用心棒日月抄)』
藤沢周平著(新潮社)

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『凶刃 (用心棒日月抄)』
藤沢周平著(新潮社)

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藩の政争に巻き込まれて江戸に出奔し、用心棒稼業に身を投じる青年剣士、青江又八郎の物語。シリーズとして続く3冊が16年間の動きを展開する。


『たそがれ清兵衛』
藤沢周平著(新潮社)

秘めたる剣技をもつ、無名の藩士たちの活躍を集めた剣客小説短編集。

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『三屋清左衛門残日録』
藤沢周平著(文藝春秋)

本書は藩の重役を隠居してからの2年間に遭遇した様々な事件を15のエピソードでつないでいる。ストーリーとして厚みがあり、おもしろさに秀でる。

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『漆の実のみのる国』
藤沢周平著(文藝春秋)

実在の米沢藩第9代藩主の上杉鷹山公を題材に史実に忠実な実録である。改革は果たして成功であったか、鷹山公は 名君であったか。真摯に思う藤沢周平の絶筆となった長編。

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「日残りて昏るるに未だ遠し」(『三屋清左衛門残日録』より)。
皆さんも「自分の作家」を見つける旅に出てください。