南 直人 先生(食マネジメント学部)
2021.01.20
『フードスタディーズ・ガイドブック』
安井 大輔 編(ナカニシヤ出版、2019年)
食の文化、食の歴史、食の思想、食と現代社会など食にかかわる人文科学・社会科学分野の代表的な研究を紹介した解説本です。哲学や文学、社会学、文化人類学、歴史学、調理学、ジャーナリズムなど幅広い専門の研究者の手になるさまざまな著作が取り上げられており、食に関心のある学生にはぜひ手に取って読んでもらいたい入門書です。
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『「メイド・イン・ジャパン」の食文化史 : What is made in Japan?』
畑中 三応子 著(春秋社、2020)
長らく食関係の専門雑誌の編集に携わってきた著者が、戦後日本の食の変遷を少し斜めの視点から眺めて解説した本です。最近の「日本すごい」という国粋主義的な風潮が食や料理の分野にも鼻につく中で、そうした偏狭な見方に冷や水を浴びせるという、たいへんアイロニーに満ちた内容です。物事を批判的にみることの大切さを教えられます。
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『はじめて学ぶドイツの歴史と文化』
南 直人,谷口 健治,北村 昌史,進藤 修一 編著(ミネルヴァ書房、2020)
ドイツの歴史や文化に関する入門書は数多くありますが、この本は標準的な概説であると同時に、衣・食・住や教育、海、貴族、大統領などドイツに関する従来の入門書にはない、新しい視点からのドイツの歴史と文化の解説となっています。固定したドイツのイメージを覆すような新鮮な入門書といえます。ドイツに関心のある方はぜひ一読ください。
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