桜井 良 先生(政策科学部)
2024.04.1
RARAフェロー/アソシエイトフェローお薦め本
『環境教育プログラムの評価入門』
桜井良著(毎日新聞出版、2024年)
環境教育は全国で学校、動物園、ボランティア活動など様々な場面で行われています。では環境教育は具体的にどのような効果を人々や地域にもたらすのでしょうか。本書は環境教育プログラムの評価方法を解説する日本初の入門書です。読者自身が適切な評価手法を選び、使えるように、本書では様々なアプローチを紹介しています。「評価したいことだけを評価すればよい」。是非、環境教育プログラムの評価の旅を楽しんでください。
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『大学教員を目指す若者へ:幸せな教員/研究生活を送るために』
桜井良著(つむぎ書房、2021年)
若者、特に小中高の生徒に根強い人気を誇る「学者/大学教授」という職業。しかし、どうすれば大学教授/准教授になれるのか、解説している本はほとんどありません。本書は一般的にあまり知られていない大学教員になるための秘訣を記した「大学教員を目指す若者には必読の1冊」です。この本を手にとる若者が、一人でも多く「研究者/大学教員」という職業に関心を持ってもらえれば嬉しいです。
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Human Dimensions of Wildlife Management in Japan: From Asia to the World
Ryo Sakurai(Springer, 2019)
野生動物による農業被害や人身事故など、野生動物と人間との軋轢は世界中で起きています。「野生動物管理における社会的側面 (ヒューマンディメンション)」 は、社会科学アプローチより野生動物問題の解決を目指す学術分野です。ヒューマンディメンションは欧米以外ではまだ広く普及しておらず、異なる文化的環境でもその概念や手法が効果的であるかどうかを調査した研究はほとんどありません。本書ではヒューマンディメンションの理論や実践を紹介するとともに、アジアの国々でこの研究アプローチがどのように応用できるのかを展望します。
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Bears of the World: Ecology, Conservation and Management
Vincenzo Penteriani, Mario Melletti(Cambridge U. P. , 2021)
古代から人々を魅了してきたクマ。現在では生息地の破壊、気候変動、違法取引など様々な原因によってクマ類はその生存が脅かされています。 国際自然保護連合(IUCN)は6種類のクマを「絶滅危惧種」もしくは「危急種」に指定しており、ヒグマなどの「低危険種」でさえ国によっては絶滅の危機に瀕しています。世界中の全てのクマ類について解説する本書では、人間とクマとの長い関わり合いの歴史や、各国におけるクマの生息状況などがまとめられています (日本の事例も複数の章で紹介されています)。
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