丹波 史紀 先生の研究概要

『原子力災害からの複線型復興 : 被災者の生活再建への道』
丹波史紀著（明石書店、2023）

2011年の東日本大震災およびその後の原子力災害により長期避難を余儀なくされた被災者への3回にわたる大規模調査をもとにし、長期避難を余儀なくされた被災者の生活再建上の課題を明らかにした。こうした被災者の生活再建は、住宅だけでなく、仕事・健康・家庭生活・地域コミュニティなど、生活全体を再建する複線型復興の必要性を示した。

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『国内避難民の国際的保護 : 越境する人道行動の可能性と限界』
墓田桂著（勁草書房、2015）

災害のみならず、紛争や暴力あるいは気候変動など、様々な事情によって、そのリスクを回避するために避難する場合がある。その際、国境を超える避難者を「難民」と呼ぶが、国境を超えない場合もある。これを国際的には「国内避難民」（internally displaced persons=IDPs）と言う。本書は、この国内避難民に関する人道保護の国際的議論について論じたものである。

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