立命館大学図書館

   
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「第27回:好奇心を追い求めて」Jackson Lachlan 先生(法学部)

インタビュー:学生ライブラリースタッフ 大西、和田

Jackson Lachlan 先生
ジャクソン ロックラン 先生の研究概要

―― 学生時代に影響を受けた本はありますか?

そうですね。おそらく、私が大学生だった頃は、単位のためのレポートに必要なものを読むぐらいで、そこまで優秀な学生ではありませんでした。その頃は、読書の楽しさを今ほど理解していなかったのかもしれませんね。

それに、そこまでの読書家ではありませんでした。読む本といえば、趣味としてノンフィクションの本であったり、伝記なんかが中心でしたね。例えば、SF小説などは、実はあまり好きではないので読みませんでした。その頃は、図書館を訪れたり、本を読むことは、正直なところあまり眼中にありませんでした。

―― 学生時代の図書館の利用頻度、利用方法を教えてください。

オーストラリアにある私の大学の図書館はとても新しかったのも幸いでした。とても雰囲気が良くて、快適な机や椅子があり、とても静かでした。気がつけば、自分にとって定番の場所になっていましたね。

忙しくなり始める学期末には、図書館をしょっちゅう訪れていましたよ。いわば、今の学生たちとあまり変わらない姿といえるでしょう。ただ、大学生活を楽しむようになるにつれて、図書館を訪れることも増えていったと思います。

―― 現在は図書館をどのくらい利用されますか?

そうですね、今はほぼ毎日図書館に行きますし、日によっては1日に何度も行くこともあります。私の研究室が修学館にあることもあって、主に修学館書庫を訪れることが多いです。しかも同じ階なのでとても近くて便利ですし、良い図書館だと思います。

―― 図書館を訪れるのは研究のためでしょうか?

私にとっては研究こそが楽しみになっています。自分がしたいことをしているだけですからね。自分の興味をそそられた本を探すのが大好きですし、こういう仕事についているからこそ、いろいろな本に出会えてとても幸せだと感じています。

―― 現在はどのような資料を利用されますか?

最近では、主に応用言語学や、社会言語学に関する資料や雑誌記事を読むことが多いですね。

―― 先生は法学部の准教授ですが、なぜ言語学なのでしょう。

法学部で英語の授業を担当しているのは、私が元々言語学者だからなので、どちらかといえば、私は法律の専門家ではないのです。法律の分野に関しては、実はこれといって研究していたわけでもありません。

私が担当するものとして、法政英語ワークという科目があります。一般的な新聞や雑誌の記事を読んだりすることはありますが、どれも政治や法律に関する時事的な内容なので、専門的な内容はあまり読みません。学生がわかりやすく読めるように、その記事を見て少し書き直したりすることがあります。ただ、インターネットで記事を読むことも多くなってきました。そのほうが簡単に記事を探せますからね。

―― 図書館とインターネットでは、どちらから情報を得られることが多いですか?

まあ、どちらも使いますよ。図書館の中でインターネットを使うこともよくあります。インターネットは図書館の一部なのではないでしょうか。おそらく、今まで図書館といえば、もちろんのことですが、建物の中に本棚があるというイメージでした。ただ、今の図書館はもはやそれにとどまらず、デジタルな情報も備えていますからね。

―― 学生にお勧めの本や資料があれば教えてください。

興味深い質問です。私に言えることは、みなさんが興味のある本を読んでほしい、ということです。自分の好奇心を追い求めてほしいです。音楽とも似ていますね。もし、「どんな音楽がおすすめか?」と聞かれても、それはみなさんの好み次第ですからね。なので、私のアドバイスは、読みたい本を読んでください、ということです。本を読んでいるうちに、読書の楽しさに気付くに違いありません。

ところで、私には小さな息子がいます。彼はよくマンガを読むのですが、もちろんマンガを読むことはあまり好ましくないとおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。ただ、これも読書に興味を持つための第一歩なのだと、私は思っています。ですから、みなさんが読みたい本を読めばいい、というのが私のアドバイスです。

―― 図書館への意見や要望をお願いします。

そうですね、なんといっても、自分が探している文献が見つかれば良いのですが、立命館大学図書館では不便な経験をしたことはありません。探している文献が衣笠キャンパスの図書館で見つかることも多いですし、もしなかったとしても、BKCやAPUから取寄せたり、他の大学から取寄せることだってできます。何よりもすぐ届くのが良いところですし、このような大規模な図書館をすぐ利用できるということは、立命館大学にいて良かったと感じる部分のひとつです。私が読む本はほとんど英語の本なのですが、外国語資料の所蔵がとても多いことも嬉しいですね。とても満足しています。

―― 他大学・外国と比較して立命館大学の図書館をどう思われますか。

さきほども申し上げたように、ここの図書館には読みたい資料が揃っていますし、もしなくても入手できるよう手助けをしてくれます。私はオーストラリアの大学出身なので、比べてみれば細かな違いはたくさんありますが、まあなんといっても、ここには日本語の本が多いということでしょうか(笑)。ただ、それと同じぐらい、立命館大学図書館には外国語資料が多く所蔵されていますし、新刊も多く揃っています。これは誇りを持ってもらいたい点ですね。

―― 本日は貴重なお話をありがとうございました。