Feature #03
便利に使いこなそう、
電子リソース
本学図書館では、雑誌論文や新聞記事の検索、辞書・事典、他にも専門分野別など100を超えるデータベースが利用できます。インターネット上にある情報は出所が明確ではないものもありますが、データベースに収録されている情報は信頼性が高いことが特徴です。様々なデータベースを使いこなすことは、たくさんの情報の中から、効率よく必要な情報を入手することにつながります。図書館ホームページの「データベース」のタブを選択し、使いたいデータベースを絞り込んでみましょう。
電子リソース(データベースなど)一覧具体的なデータベースをいくつか紹介します。
電子書籍(図書・雑誌)
図書 雑誌・学術論文図書館が契約している電子書籍は、学内ネットワーク(RAINBOW)に接続したパソコンなどの情報機器から、いつでも閲覧可能です。書店や出版社によってプラットフォームが異なります。「電子リソース一覧」の「図書」および「雑誌・学術論文」カテゴリーにプラットフォームの一覧がある他、「電子書籍検索」画面を使えば、これらのプラットフォームにある購入済み電子書籍を一括して検索できます。
プラットフォームによって方法は異なりますが、多くの場合は、検索された資料をPDFなどの形式で、自分の情報機器にダウンロードすることができます。ダウンロードしたものは、ネットワークに接続しなくても、その情報機器で読むことができます。
雑誌記事、論文
雑誌・学術論文図書館では、雑誌の記事や論文のデータベース等を数多く契約しています。オープンリソースやフリーコンテンツを含めると相当な数になりますので、便宜的に以下の4つに分類して説明します。
学術出版社ジャーナルパッケージ
学術雑誌を発行する出版社の中には、その出版社が発行する電子ジャーナルへのアクセス権をまとめて販売しているケースが多くあります。本学ではElsevier※、Wiley※、Springer※、Taylor & Francis※、ケンブリッジ大学出版※、オックスフォード大学出版※などの大手出版社のジャーナルパッケージを契約しています。
これらのジャーナルパッケージの画面の多くには検索窓が設けられており、キーワードを入力すれば、そのパッケージに含まれているジャーナルの記事や論文の中から、関連するものを探すことができます。
学協会ポータルサイト
学会などの学術団体の中には、ACM※やAAAS※に代表される電子ジャーナル等の出版事業を行っているところがあります。そのような団体の中にも、学術出版社と同様に、その団体が発行する電子ジャーナルへのアクセス権をまとめて販売しているケースがあります。
学協会のサイトでは、ジャーナルだけではなく、その団体が主催するシンポジウムやフォーラムなどの学術的な集会の発表原稿や配布資料(「会議録」または「プロシーディング」といいます)、特定の領域における業界標準的な規則や規格、その他の技術的情報などが公開されている場合もあります。
テーマ別アグリゲーター
EBSCO※、ProQuest※などの出版社は、他の出版社や学術団体が発行するジャーナルなどから、特定のテーマに沿ってコンテンツを収集し、それをまとめてパッケージとして販売しています。こうした出版社やサービスを「アグリゲーター」と呼んでいます。
個々の出版社や学術団体のジャーナルパッケージから探すよりも効率的にコンテンツを収集できますが、最新号は読めない、発行後1年間は読めないといった制約がある場合もあるので注意が必要です。
書誌、索引データベース、その他
書誌データベースや索引データベースなどは、本文がすぐにオンラインで読めるかどうかは別にして、どこかに存在するかもしれない文献を探すときに使います。日本国内で発表された学術論文であればCiNii Research、海外の主要な学術ジャーナルに掲載された論文であればWeb of Science※がよく使われます。その他、学術雑誌以外の一般雑誌の記事も含めて検索する場合は雑誌記事索引集成データベース※などが使われます。
一般的にこれらのデータベースには本文は含まれていませんが、本文がオープンになっているものや、図書館の契約パッケージに含まれているものであれば、オンラインですぐに閲覧できる場合もあります。すぐに閲覧できないものを入手したい場合は、各図書館のレファレンスカウンターに相談してください。
新聞記事・ニュース
新聞・ニュース事典・辞書
事典・辞書電子リソース一覧で「事典・辞書」を選ぶと、事典や辞書のデータベース一覧が表示されます。一般的な電子書籍とは違い、キーワードによる検索や逆引き、関連語の表示などの機能があります。
Japan Knowledge※は電子リソース一覧に表示される事典・辞書の中で、もっともよく使われるデータベースです。『日本大百科全書(ニッポニカ)』『改訂新版 世界大百科事典』などの百科事典、『デジタル大辞泉』『日本国語大辞典』などの国語辞典、『国史大辞典』『日本歴史地名大系』『新版 角川日本地名大辞典』『日本人名大辞典(講談社)』『岩波 世界人名大辞典』などの専門的な事典、各種外国語の辞典、『会社四季報(東洋経済新報社)』『日本統計年鑑』『人物叢書(吉川弘文館)』『東洋文庫(平凡社)』など、65種類以上の事典や辞書から横断検索できるので、言葉の意味や事柄について調べる場合に便利です。
その他(法令・判例、統計、企業・ビジネス)
法令・判例法令や判例に関するデータベースは、電子リソース一覧の「法令・判例」カテゴリーに掲載しています。このうち、日本の法令、判例、判例講釈にアクセスできるもので、図書館が継続的に契約をしているのはD1-Law、LEX/DBなどがあります。
統計民間企業や各種団体から提供される統計資料の中には、それらの企業や団体が独自の統計調査を行ったもの以外に、公的統計にさまざまな分析用の情報を付加して、複数の公的統計量や民間の統計調査結果を横断的に検索しダウンロードできるようにしたり、毎年の統計量を時系列にダウンロードできるようにしたものがあります。「電子リソース一覧」では、「統計」カテゴリーに統計関係のデータベースやWebサイトをまとめていますが、企業活動に関する統計については「企業・ビジネス情報」カテゴリーに分類しています。
企業・ビジネス情報日本国内の企業を主に対象とする企業情報データベースとして、図書館では、「eol 総合企業情報データベース※」と「日経NEEDS(マクロ経済統計/企業経営・株価統計)※」を利用者のみなさんに提供しています。また「Nexis Uni(判例商事データベース)※」の「Company Dossier」機能を使うと、特定の海外企業や海外展開している日本企業に関連する企業情報、業界紙の記事などを含むニュース情報、主要役員に関する情報、業界動向、各国の裁判に関する情報、登録されている商標に関する情報などに、アクセスできます。
機関リポジトリ
機関リポジトリ「R-Cube」「リポジトリ」とは貯蔵庫のことで、大学などの研究機関がその学術成果・知的生産物を社会に公開・発信するために、所属する研究者の論文などの資料をデジタル化して集積し、保存したものを「機関リポジトリ」といいます。
本学の機関リポジトリには、本学所属の教員や研究者によって創造された紀要論文や博士論文等の知的生産物を電子化し、保存・公開しています。
図書館ホームページの「資料を探す」から「機関リポジトリR-Cube」を選択してください。
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