図書館内には学生の皆さんの
学習・研究を支える豊富な
資料があります。
学習を通じて様々な文献、
学術資料に触れる中で、
大学院での専門的な学び・
研究への
意欲を高めていただけたら幸いです。
- ALL
- 衣笠
・朱雀 - BKC
- OIC
※掲載のない研究科もありますのでご了承ください。
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1
植松 健一(教授)
法学研究科 -
2
桜井 啓太(准教授)
社会学研究科 -
3
高橋 顕也(准教授)
社会学研究科 -
4
竹濱 朝美(教授)
社会学研究科 -
5
馬場 多聞(准教授)
文学研究科 -
6
南川 文里(教授)
国際関係研究科 -
7
COULSON David(教授)
言語教育情報研究科 -
8
佐々木 冠(教授)
言語教育情報研究科 -
9
平田 裕(教授)
言語教育情報研究科 -
10
北村 順生(准教授)
映像研究科 -
11
後藤 基行(講師)
先端総合学術研究科 -
12
山本 貴光(講師)
先端総合学術研究科 -
13
ROTH Martin(准教授)
先端総合学術研究科 -
14
伊田 勝憲(教授)
教職研究科 -
15
神藤 貴昭(教授)
教職研究科 -
16
森田 真樹(教授)
教職研究科
推薦教員
植松 健一(教授)
法学研究科
『戦後憲法学の70年を語る: 高橋和之・高見勝利憲法学との対話』
高橋和之、高見勝利述、宍戸常寿他編著/日本評論社 2020年
- 推薦の言葉
- 「高橋和之」「高見勝利」という碩学の研究人生について、門下生(4人とも現在の憲法学の顔)がインタビューをし、「解題」を加えている。戦後憲法学の流れを俯瞰できるのと同時に、研究者が学説を考案し論争に身を投じていく、その過程を追体験できる。とくに学生・院生時代の話はお薦め。
- 先生の
研究キーワード - 憲法、議会制民主主義、ワイマール憲法史、治安・警察法
RUNNERS
桜井 啓太(准教授)
社会学研究科
『貧乏人の経済学:もういちど貧困問題を根っこから考える』
アビジット・V・バナジー、エスター・デュフロ著 ; 山形浩生訳 /みすず書房 2012年
- 推薦の言葉
- ノーベル経済学賞受賞した著者らによる世界の貧困問題を考えるための好著。貧困を固定する構造や対貧困政策の効果(と限界)を開発経済学の立場から平易に解説する。「貧乏人」の非合理的にみえる行為が実は彼らなりの合理性に貫かれているという指摘は目から鱗かも。
- 先生の
研究キーワード - 貧困、社会的排除、社会政策、生活保護、最低賃金、自立・自立支援
RUNNERS
高橋 顕也(准教授)
社会学研究科
『命題コレクション 社会学』
作田啓一、井上俊編 /筑摩書房(ちくま学芸文庫) 2011年
- 推薦の言葉
- 社会学を中心とする人文社会科学で提唱されてきた50の命題を解説。人間観、行為観、秩序観、現代観など、主体としての人間が関わるあらゆる現象がとりあげられる。目次で気になる言葉や話題を探そう。どの命題から読んでも、社会学の広大な世界へ入っていくことができる。
- 先生の
研究キーワード - 社会理論、 社会学理論の公理論化、 社会学的システム理論、 社会学的メディア理論、 シンボリック・メディア、 機能分化
RUNNERS
竹濱 朝美(教授)
社会学研究科
『社会学』
長谷川公一、浜日出夫、藤村正之、町村敬志他著/有斐閣 2019年
- 推薦の言葉
- 社会学のテキストとして書かれているが,定番の社会学理論の概説ではなく,個別の小テーマ/トピックごとに,読み物的に書かれている.[巨大組織とネットワーク],[非営利組織とボランティアの社会的役割][環境と技術],[環境的公正],[巨大科学技術の政治性],[医療福祉と自己決定],[パターナリズムと感情労働],[歴史的視点から見たポピュリズム],など,個別トピックごとに,詳しく掘り下げて書かれている.読み物として読むことのできるテキストである.
<公共性,社会的公正>という評価基準から,環境問題を眺めたら,何が問題として見えるのか,医療福祉問題を,<自己決定>という評価基準から見ると,何が見えてくるかを,個別トピックの読み物として書かれており,読み進める過程で,自然に,[社会学的発想]を感じられるように,編集されている.
社会学の重要な理論,学説は,個別トピックの解説のなかに引用する形で,解説されており,読み進めるうちに,基礎概念,基礎理論を応用して<社会を解釈し評価する>視座が身につくように,編集されている.
- 先生の
研究キーワード - 電力/エネルギー政策、再生可能エネルギー政策、気候変動対策
RUNNERS
馬場 多聞(准教授)
文学研究科
『記録を残さなかった男の歴史 : ある木靴職人の世界 1798-1876』
アラン・コルバン著 ; 渡辺響子訳 /藤原書店 1999年
- 推薦の言葉
- 本書でアラン・コルバンは、19世紀の木靴職人ピナゴが生きた世界を描き出します。ピナゴは、何かを記録することも何か事件を起こすこともない、普通の人でした。そうした無名の人物に焦点をあてて当時のフランス社会を一次史料に即して再構成する本書は、歴史学の方法や可能性を私たちに教えてくれます。
- 先生の
研究キーワード - 南アラビア史
RUNNERS
南川 文里(教授)
国際関係研究科
『多文化主義のゆくえ:国際化をめぐる苦闘』
W・キムリッカ著 ; 稲田恭明、施光恒訳/法政大学出版局 2018年
- 推薦の言葉
- ブラック・ライヴス・マター運動などの反差別の声が高まるなか、少数者の権利保障を政策や制度に反映する「多文化主義」の重要性があらためて問われています。多文化主義の国際的な広がりとその影響を論じた本書から、多文化が共存する社会を作るための国家や国際機関の役割について考えてみてください。原書(Will Kymlicka, Multicultural Odysseys: Navigating the New International Politics of Diversity, Oxford University Press, 2007)は、図書館HPから電子書籍で読むことができます。
- 先生の
研究キーワード - 移民、人種、エスニシティ、多文化主義、多文化社会
RUNNERS
COULSON David(教授)
言語教育情報研究科
『言語はどのように学ばれるか : 外国語学習・教育に生かす第二言語習得論』
パッツィ・M.ライトバウン、ニーナ・スパダ著 ; 白井恭弘、 岡田雅子訳/岩波書店 2014年
- 推薦の言葉
- 言語習得の分野への優れた入門書です。母語と第二言語の学習の違い、言語学習に貢献する要因(年齢、動機等、アイデンティティ)が紹介される。第二言語習得理論(文法の指導、入力と産出の重要性、無意識学習と教室においての指導の違い)が紹介される。
- 先生の
研究キーワード - 第二言語習得論、語彙学習論、第二言語と記憶力
RUNNERS
佐々木 冠(教授)
言語教育情報研究科
『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』
金水敏著 /岩波書店 2003年
- 推薦の言葉
- マンガの老人は出身地に関わりなく「〜じゃろう」と話します。方言などのリソースによりキャラクターを規定するのが役割語です。役割語研究の射程はサブカルチャーから翻訳の分析にまで広がっています。人物描写と言葉遣いの関係に関心のある人にお勧めの1冊です。
- 先生の
研究キーワード - 言語学、日本語方言の文法記述、音韻理論、格に関する形態統語論
RUNNERS
平田 裕(教授)
言語教育情報研究科
『文法化』
P.J.ホッパー、E.C.トラウゴット著 ; 日野資成訳/九州大学出版会 2003年
- 推薦の言葉
- 言語変化の主要なタイプの1つである「文法化 (Grammaticalization)」についての代表的な本です。例えば、日本語でも「行く」という動詞の具体的な意味と、「だんだん増えていく」の中の「いく」の機能を考えてみると面白いですね。豊富なデータと体系的な分析が提示してあります。
- 先生の
研究キーワード - 言語変化、属格、主格、バリエーション、文法化、コミュニカティブ・アプローチ、日本語教授法、学習プロセス
RUNNERS
北村 順生(准教授)
映像研究科
『大人のための「ローマの休日」講義:オードリーはなぜベスパに乗るのか』
北野圭介著 /平凡社(平凡社新書) 2007年
- 推薦の言葉
- 半世紀以上にわたり世界中のファンを魅了し続ける映画『ローマの休日』。本書は、あまりに有名なこの作品の魅力について、映画史や作品論、作家論、俳優論に留まらず、社会文化論や哲学的アプローチに至るまで、多様な角度から分析を行っています。この本を通じて、あなたも映画の「観客」から「研究者」への第一歩を踏み出すことになるでしょう。
- 先生の
研究キーワード - メディア社会学、地域メディア論、映像アーカイブ研究、メディア・リテラシー、メディア文化論
RUNNERS
後藤 基行(講師)
先端総合学術研究科
『痛みと感情のイギリス史 = Pain and emotions in British history』
伊東剛史、後藤はる美編 /東京外国語大学出版会 2017年
- 推薦の言葉
- 痛みに歴史はあるのか?ある論者は「痛み」は感情をつなぐ「通貨」だったと書く。つまり、19世紀のイギリスでは、物乞いによる「痛み」の表現は、貴族の憐れみを呼び起こすための装置だったのだと。そしてわたしたちは思い出す。見ず知らずの他人の痛みが自分の中に入ってくるあの鋭い感覚を。
- 先生の
研究キーワード - 医療社会学、歴史社会学、医療政策史
RUNNERS
山本 貴光(講師)
先端総合学術研究科
『「人工知能」前夜 : コンピュータと脳は似ているか』
杉本舞著/青土社 2018年
- 推薦の言葉
- いまではすっかりお馴染みの「人工知能(AI)」ですが、これは、他のあらゆる言葉と同じように、過去のどこかの時点で造られたものでした。では、誰がなぜ「人工知能」という考え方を必要と感じ、考案したのでしょうか。本書の追跡によってその正体が見えてきます。
- 先生の
研究キーワード - 学術史、人間とテクノロジー、ゲーム学
RUNNERS
ROTH Martin(准教授)
先端総合学術研究科
『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』
キャシー・オニール著 ; 久保尚子訳 /インターシフト 2018年
- 推薦の言葉
- オニールは、リストラ・クレジットスコア・大学競争など、様々な局面におけるデータ分析とその結果となるランキングの仕組みとその背景にある人間の選択肢を明らかにし、考察する。データが支配的になった今、立ち止まってデータ分析の仕組みとその影響を考えさせられる本として推薦したい。
- 先生の
研究キーワード - ゲーム研究、デジタル文化、日本研究、DH、批判理論、オープンサイエンス
RUNNERS
伊田 勝憲(教授)
教職研究科
『内発的動機づけと自律的動機づけ : 教育心理学の神話を問い直す』
速水敏彦著 /金子書房 2019年
- 推薦の言葉
- 『他人を見下す若者たち』で一世を風靡した著者が動機づけ研究の集大成として渾身の書き下ろし。世界的なメインストリームと言える自己決定理論をも批判的に検討。仮説的な議論も積極的に取り上げ,2020年代の学校教育実践と理論的研究との往還を見通す1冊。
- 先生の
研究キーワード - 教育心理学,発達心理学,青年心理学,臨床教育学,教育相談,いじめ,不登校,自律的動機づけ,学習意欲,アイデンティティ,勤勉性
RUNNERS
神藤 貴昭(教授)
教職研究科
『わかりあえないことから : コミュニケーション能力とは何か』
平田オリザ著/講談社(講談社現代新書) 2012年
- 推薦の言葉
- 教師志望者は、いろいろな場面で、「子供や保護者、同僚とのコミュニケーションが大事」と言われてきただろう。高度な「コミュニケーション能力」を身につけなければ、授業も生徒指導も無理・・・と、あせるかもしれないが、他者とはまず「わかりあえない」のが自然である。そこをおさえることにより道が開けてくるだろう。
- 先生の
研究キーワード - 教育心理学、ストレスと対処、教授・学習過程、相互行為、メンタリング、動機づけ
RUNNERS
森田 真樹(教授)
教職研究科
『教育のワールドクラス : 21世紀の学校システムをつくる』
アンドレス・シュライヒャー著 ; 小村俊平他訳、OECD編/明石書店 2019年
- 推薦の言葉
- 私たちが何気なく日常を過ごしてきた小学校、中学校、高等学校。児童生徒や教師が気がつかないうちに国際的な文脈の中に巻き込まれています。今、世界でどのような教育・学校・教師が求められており、日本の教育はどう対応していけばよいのか。本書は、これからの学校、授業、教師を考えるために、重要なヒントを与えてくれます。
- 先生の
研究キーワード - 国際理解教育、カリキュラム開発、社会科教育学、<地球時代>における教育内容開発研究、歴史教育、アメリカ、社会科教育、歴史教育、国際教育、国際教育協力
RUNNERS
小田巻 友子(准教授)
経済学研究科
『良き社会のための経済学』
ジャン・ティロール著 ; 村井章子訳/日本経済新聞出版社 2018年
- 推薦の言葉
- 本書は、「経済学は共通善の実現にどのように寄与できるか」を示すことを主軸としています。前半は社会における経済学の役割と経済学者の世界について、後半は気候変動、失業、金融規制、デジタル経済に至るまで喫緊の社会的課題と著者なりの解決策が提示されます。各自関心のある章から読んで構いません。賛否を加えながら読むことで、あなたは研究のヒントをつかみ取ることができるでしょう。
- 先生の
研究キーワード - 社会政策、コ・プロダクション、スウェーデン、協同組合
RUNNERS
村上 晴香(教授)
スポーツ健康科学研究科
『「4分で身体は変えられる」の科学 : 〜なぜ短時間・高強度運動が人気なのか?』
田畑泉著/扶桑社(扶桑社新書) 2020年
- 推薦の言葉
- あなたはTABATA PROTOCOLを知っているか!?立命館大学スポーツ健康科学部の田畑泉教授が論文発表した短時間・高強度トレーニング方法が、アメリカでブレイクし、さらに日本に逆輸入された話題のトレーニング方法です。このトレーニングを検証するに至った経緯やトレーニングの科学的根拠が満載の1冊です。
- 先生の
研究キーワード - 健康増進、身体活動・運動、行動科学、遺伝学、栄養学
RUNNERS
祐伯 敦史(准教授)
スポーツ健康科学研究科
『孤独なバッタが群れるとき:サバクトビバッタの相変異と大発生』
前野ウルド浩太郎著 /東海大学出版会 2012年
- 推薦の言葉
- 大学院進学に興味のある皆さんは、「院での研究ってどんなのだろう」と感じていると思います。この本は、筆者が研究を志した思いに始まり、院時代の研究、院修了後の就活や研究活動についても書かれています。筆者は若い方で、皆さんにとって身近な存在であるので、読んでもらえると色々と参考になると思います。また、この本の続きとして「バッタを倒しにアフリカへ」(光文社新書) もあります。どちらもお勧めです。
- 先生の
研究キーワード - 神経言語学、心理言語学、言語習得、機能的核磁気共鳴画像
RUNNERS
満田 隆(教授)
情報理工学研究科
『相対性理論』
アインシュタイン著;内山龍雄訳・解説/岩波書店(岩波文庫) 1988年
- 推薦の言葉
- 本書はアインシュタインが26歳のときに発表した相対性理論に関する最初の論文をまとめたものです。意外にも、論文の前半は高校生の知識で十分に理解できる内容です。チャレンジしてみてください。素晴らしい論文は美しいと感じられると思います。
- 先生の
研究キーワード - ソフトロボティクス、認知心理学
RUNNERS
山下 美朋(准教授)
生命科学研究科
『理系国際学会のためのビギナーズガイド』
山中司、西澤幹雄、山下美朋著/裳華房 2019年
- 推薦の言葉
- 大学院に入ると好きな研究に専念することになりますが、研究結果を常に国内外に発信していかなければなりません。特に理系分野では英語で口頭発表をしたり、論文を投稿する必要に迫らせます。この本は、英語が得意でなくても堂々と研究を発信するためのコツや英語表現などを盛り込んでおり、グローバルな研究フィールドで活躍するあなたを応援する本です。
- 先生の
研究キーワード - 第二言語ライティング、ESP(English for Specific Purposes)、対象修辞学
RUNNERS
西村 直子(教授)
食マネジメント研究科
『経済学の宇宙』
岩井克人著/日本経済新聞出版社 2015年
- 推薦の言葉
- 「研究」という営みは,常に発見や達成からの喜びと自分の無能さからの嘆きに満ちている。研究は必ず評価されるが,評価を目的とする研究は立ち行かなくなる。日本の頭脳の一人である岩井克人氏が,耐えがたい孤独と暖かい共感が共存する「研究」の営みを生々しく語る。「研究する」勇気をもらえる貴重な本。
- 先生の
研究キーワード - ミクロ経済学,実験経済学,不確実性の経済学,ゲーム理論,意思決定論,フューチャー・デザイン
RUNNERS
増山 律子(教授)
食マネジメント研究科
『土と内臓 : 微生物がつくる世界 』
デイビッド・モントゴメリー、アン・ビクレー著 ; 片岡夏実訳/築地書館 2016年
- 推薦の言葉
- 草花や野菜生育のための理想の庭造りに奮闘する著者夫妻の語りは、“スターバックスコーヒーかす”等の廃物利用から土壌微生物社会の変化へと展開し、さらにはヒトの体の機能を調整する生理機能における微生物の重要性を説いかけクライマックスを迎える。仏教用語の「身土不二」や、流行りの「マクロビオティック」の観念にも通じる。本書を読むと、「土、大地」を拠り所とする地球上の生物界の営みは、干渉し合い、調和しながら成り立つイメージを膨らませることが出来る。
RUNNERS
『料理の科学大図鑑』
スチュアート・ファリモンド著 ; 熊谷玲美、渥美興子訳/河出書房新社 2018年
- 推薦の言葉
- 我々は「料理」という、極めて複雑な化学反応の産物を日々口に運んでいる。鮮度や“旬”等といった膨大な不確定要素を含み、完全同一のものは二つとして存在しない食材の組み合わせによる物理学的・化学的情報を、受け手(喫食者)の感覚器が認知し満足感を得て、食成分として生体利用する。料理を科学的に解釈したい人は押さえておきたい一冊。
- 先生の
研究キーワード - 農芸化学 食品化学 生活科学 食生活学 機能性基礎歯科学 口腔科学 骨代謝学 栄養学
RUNNERS
安井 大輔(准教授)
食マネジメント研究科
『ナチスのキッチン : 「食べること」の環境史 : 決定版』
藤原辰史著 /共和国 2016年
- 推薦の言葉
- 食生活という人間の最も基本的な営為に則して、ナチスの思想と人びとの関係を描き出したものです。20世紀前半のドイツのキッチンとレシピを舞台にした歴史研究であり、その時期に具現化した効率最優先のテイラー主義が現代にもたらす食の貧困を考察しています。
- 先生の
研究キーワード - 文化,農業,移民,カルチュラル・スタディーズ,食,社会階層,都市,食文化,エスニシティ,社会学,文化人類学,ナショナリズム
RUNNERS
菊盛 真衣(准教授)
経営学研究科
『科学哲学の冒険 : サイエンスの目的と方法をさぐる』
戸田山和久著/日本放送出版協会(NHKブックス) 2005年
- 推薦の言葉
- 私たちの専攻する学問は、自然科学、人文科学、社会科学のどれかに属しています。つまり、学問に従事する誰もが「科学者」なのです。科学哲学は、文系・理系関係なく、科学者にとっての思考の土台です。丈夫な土台がなければ立派な家が建たないように、科学哲学を理解していなければ、豊かな発想やオリジナルな研究のアイデアを得ることは難しいでしょう。学部生でも読みやすい文体ですし、内容もかなり噛み砕かれていますので、ぜひ多くの方に手に取ってもらいたいと思います。
- 先生の
研究キーワード - マーケティング、消費者行動、クチコミ、eクチコミ、消費者発信情報、社会的相互作用
RUNNERS
寺﨑 新一郎(准教授)
経営学研究科
『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』
マックス・ヴェーバー著 ; 富永祐治、立野保男訳、折原浩補訳/岩波書店(岩波文庫) 1998年
- 推薦の言葉
- 優れた研究にはなぜ理論的な視点が欠かせないのか、本書はこうした疑問に対して示唆に富む内容が含まれています。現象を説明してくれる道具(=理論)の重要性は、AIが急速に普及する現代において、むしろ高まっていくのではないでしょうか。
- 先生の
研究キーワード - グローバリゼーション、異文化、マーケティング
RUNNERS
小杉 隆信(教授)
政策科学研究科
『公共政策学の基礎【新版】』
秋吉貴雄、伊藤修一郎、北山俊哉著 /有斐閣(有斐閣ブックス) 2015年
- 推薦の言葉
- 社会科学の多分野の知見を結集してさまざまな政策課題に取り組む公共政策学について、最新の理論と実践例が解説されています。政策科学研究の全体像を知る上で有益であり、政策科学研究科への進学を検討する方に強くお薦めします。
- 先生の
研究キーワード - 地球環境問題解決のための技術開発・普及政策
RUNNERS
谷 晋二(教授)
人間科学研究科
『コロナ後の世界を生きる:私たちの提言』
村上陽一郎編/岩波書店(岩波新書) 2020年
- 推薦の言葉
- コロナ禍にある今、文系の研究者は世界にどのような貢献ができるのか。未経験の状態の中、文系研究者がコロナ禍をどのように見て、解決策を模索しているのかが、本書には記載されている。歴史、哲学、政策、経済など多様な学問を専門とする研究者が執筆をしているので、一つのテーマの捉え方が異なっていることを明確に読み取ることができる。それはまた各々の学問領域の独自性を知ることにもつながるだろう。本書には、APU学長の出口治明先生も執筆人に加わっている。
- 先生の
研究キーワード - 障害のある人とその家族の包括的行動支援、アクセプタンス&コミットメント・セラピーを使った心理的支援
RUNNERS
増田 梨花(教授)
人間科学研究科
『絵本の力』
河合隼雄、松居直、柳田邦男著 /岩波書店 2001年
- 推薦の言葉
- 絵本はこどものものと思われがちであるが、決してそうではなく、大人たちにも深い影響を与えるものである。著書のひとりである河合隼雄は臨床心理学者であり、絵本がどのように人間の生き方に深い関わりをもっているかをわかりやすく解説している。絵本を活用した臨床心理学的アセスメントの入門として貴重な一冊である。
- 先生の
研究キーワード - 臨床発達教育心理学、絵本と音楽を活用した臨床心理学的アセスメント、ピア・サポート
RUNNERS
矢藤 優子(教授)
人間科学研究科
『動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか』
フランス・ドゥ・ヴァール著; 柴田裕之訳/紀伊國屋書店 2017年
- 推薦の言葉
- 私たちはしばしば,チンパンジーのように人間と同じことができる動物を「賢い」とみなしますが,それは人間の驕りではないでしょうか。本書は「進化認知学」という新領域を提唱し,カケス,タコ,イルカなど様々な生物の事例を紹介しながら「認知とは何か」を改めて考えさせてくれます。
- 先生の
研究キーワード - 比較発達心理学
RUNNERS