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  • 片野 和馬助教
  • Kazuma Katano
  • 生命情報学科
  • 研究室生体分子ネットワーク研究室
  • 専門分野植物生理学、植物分子生物学
  • 担当科目卒業研究Ⅰ
    • 植物品種改良
    • バイオテクノロジー
Q1研究の内容を教えてください。

 植物は動物と異なり、高温にさらされたり、敵に攻撃されても動くことができない生物です。そのため、あらゆる環境に適応するためのメカニズムが確立されています。また、植物は葯によって作られた花粉が柱頭に着き、花粉管の精細胞が胚珠の卵細胞に運ばれて受精に至ります。受粉の際に、花粉とめしべで重要な相互作用を行っていますが、このプロセスは環境ストレスによって阻害され、収量や品質に悪影響を及ぼします。私の研究では、熱ストレス等の環境ストレスから植物の受粉プロセスをどのように守るのかについて研究しています。

Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

 私が高校生の頃、山中信哉教授によって発表されたヒトiPS細胞の研究成果が発表され、非常に感銘を受けました。それが再生医療の基盤や新薬の開発に大きな貢献となり多くの人を救うことにつながると思ったからです。この時に、自分の研究成果によって貧困や食糧問題などの社会問題を解決できれ素敵なことだと思いました。それが研究者になりたいと思うようになったきっかけです。

Q3高校生へメッセージをお願いします。

 高校生の間は狭い人間関係で評価されるので、友人や先生、親の評価から自分の限界を決めてしまうことが多くあると思います。しかし、周りの評価などあなたの人生に何の関係もないのです。自分がどのようになりたいか、それを達成するためにどうすればよいか、人生を主体的に考え、自分だけの武器を磨き続け、自分の納得できる人生を歩んでいってください。その上で周りの人たちを頼ると良いですね。

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