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中国での現地実習を4年ぶりに実施しました。
東アジア研究学域が開講している海外実習科目「東アジア現地実習」を4年ぶりに実施しました。
ここでは、中国での実習科目である「東アジア現地実習(中国)」の模様を紹介します。
「東アジア現地実習(中国)」は、中国の大学での短期留学と農村および都市でのフィールドワーク・巡見を通じて、学生自身の中国に対する意識を高め、自身の視座にもとづく中国理解を目指した海外実習です。
受講生の広西師範大学での学びの様子は、記録動画をご覧下さい。
受講生は、広西師範大学での学びを終えた後に、三江県程陽村へ移動し、5日間のフィールドワークを実施しました。
この程陽村は、中国の少数民族のひとつであるトン族の人々が生活している農村です。
トン族は、中国西南(貴州・湖北・湖南・広西の4省にまたがる)地域に居住していますが、実習を行った「三江トン族」は、その最南の山村に居住する人々です。
<受講生が滞在した三江県程陽村>
稲作を主とする農業をいとなみ、とくにもち米を食することが特徴とされます。林業や漁労(淡水魚)、魚の養殖、あるいは茶葉栽培や酒造りなども盛んです。また、鼓楼や風雨橋などに象徴されるように、優れた建築技術は、多くの観光客を魅了し続けています。
<トン族の集いの場である鼓楼(左図)と風雨橋(右図)>
<伝統儀礼の演出を待つトン族の人々(左図)、漁をする男性(中図)、藍染の布を打つ女性(左図)>
受講生は、渡航前に各自がトン族の生活や文化について調べ、自身の現地での調査テーマを考えました。そのうえで、実際に程陽村にて、そこに暮らす人々から話を聞いたり、周辺の集落や町での観察を通じて、フィールワークを実践しました。
<茶葉販売店での聞き取り調査(左図)、山歩きで地形を観察(中図)、周辺の集落への巡見>
(実習期間:2024年8月7日~9月3日)
同時期に実施した「韓国イニシエーション実習」および「東アジア現地実習(韓国)」の活動についてもご覧下さい。