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衣笠総合研究機構 教授鈴木 桂子[写真中]
衣笠総合研究機構 准教授金子 貴昭[写真左]
先端総合学術研究科 授業担当講師福田 一史[写真右]

デジタルアーカイブとは、あらゆる文化資源をデジタル情報として記録し、保存・活用することです。立命館大学アート・リサーチセンターでは、京都を中心に日本が誇る有形・無形の芸術や文化をデジタルアーカイブしています。そして、あらゆる分野が協力して先進的な研究に取り組み、その成果を世界に発信しています。
京友禅のアーカイブプロジェクトでは、図案や型紙、着物を作る過程や職人さんのコメント、道具などを、動画や写真、インタビューによって記録し保存しました。着物が江戸時代にガウンとしてヨーロッパで人気だったことや、アロハシャツが着物生地で作られたこと、京都染色産業が復活できる可能性を発見しました。
江戸時代まで主流だった木版印刷の木の板(版木)をアーカイブするプロジェクトでは、現存する板木のデジタルアーカイブを進め、データベースをオンライン公開しています。板木からは、江戸時代の出版産業の生々しい実態が見えてきました。


また、立命館大学ゲーム研究センターでは、ゲームの目録作成と公開を進めてきました。ゲーム名の文字数の移り変わりなど、データを応用した研究も行っています。