


- 名称:
- インタラクティブラボ
- 場所:
- 衣笠キャンパス
充光館 2階 - 主な利用者:
- 映像学部生3回生以上、大島登志一教授ゼミの学部生・院生
- 設置年:
- 2007年


何をする場所?
実習授業の他に、映像学部の学びのなかでも映像の先進的な技術の代表といわれる「バーチャルリアリティ」について研究するための実験施設です。

何を学ぶのか?(一例)
インタラクティブラボでは、インタラクティブな映像作品の実現に必要な、特にCGに関連するプログラミング技術と特殊なハードウェアについて実践的にを学ぶことができます。インタラクティブラボを主に利用する大島登志一教授のゼミ生は、視野角125°の立体映像表示実験装置「シリンドリカル・スクリーン」(大型スクリーン)や人の動きを精密に計測する「モーションキャプチャ・システム」など、さまざまな装置や機材を使い、「バーチャルリアリティ」や「ミクストリアリティ」の技術を活用するコンテンツ制作・システム開発を学んでいます。

シリンドリカル・スクリーン
曲率半径3.5m、視野角125°の巨大スクリーンは、広い画面で、実際に映像の中にいるような深い没入感を得ることができます。一つのスクリーンに3つのプロジェクターで映像を映すことによって、つなぎ目のない映像を投影することができます。また人の動きを感知する「モーションキャプチャ・システム」を使用することにより、正確な位置情報でのインタラクティブを可能にしています。

ヘッドマウントディスプレイ(HMD)
頭部に装着するディスプレイ装置。画面越しで見た現実の世界にCGを合成することができます。かぶった人がどこを見ているのかを感知するカメラとセンサがついていてミクストリアリティの研究で活用されています。

モーションキャプチャ・ジャケット
VICON(バイコン)と呼ばれるマーカー(センサ)を全身につけることによって、体中の動きをコンピュータにリアルタイムに送信し、より精密に計測することができます。動作を計測するだけでなく、バイブレータなどによって、コンピュータからの情報提示を多感覚的に受容することもできる双方向的なインタラクション・デバイス*です。
*デバイス:コンピュータに搭載された装置、および接続された周辺機器のこと。

コンピュータ
プログラミングを駆使して様々なデバイスをコントロールしたり、コンピュータグラフィックス映像を生成したりします。複数のコンピュータを連携して使うこともあります。インタラクティブラボでは、特にコンピュータグラフィックス機能を強化したパソコン(グラフィック・ワークステーション)が10台あります。

土足禁止
精密機器を扱っているので、ほこりや粉塵の発生と飛散を抑えるため、室内は土足禁止です。また、時には床に車座になってディスカッションしたり、クリエイティブな活動に快適な環境を維持しているのです。

むき出しの配線と黒色の天井
特殊なカメラやセンサ、プロジェクタなどの機材を天井に取り付けやすくするため、天井の板がありません。また黒い色は光の反射を防ぐ効果があります。

大島 登志一 教授(工学博士)
(映像学部・インタラクティブ映像技術担当)
映像学部では、CGプログラミングやバーチャルリアリティ(VR)について教えています。研究としては、身体性や多感覚性を活かして、現実空間とバーチャル空間とを融合して映し出す「ミクストリアリティ(MR)」を専門にしています。インタラクティブラボは、将来の映像人たる学生にとって、VRやMRなどの先端技術を活用した次世代映像を探求する上で、とても素晴らしい環境ですね。学びと研究とがクロスした、まさに「ラボ」です。この施設から、バーチャルリアリティやミクストリアリティを道具として駆使できるクリエイティブなエンジニアやその先を開拓する研究者が巣立っていくことを期待しています。

堀田 亮介 さん
(映像研究科修士課程2回生)
私はもともとゲームなどのインタラクティブなコンテンツに興味がありました。それらを総合的に学ぶことができることや、文理が融合する映像学部の特徴に惹かれて入学しました。授業を通じてバーチャルリアリティに興味を持ち、インタラクティブラボにある専用の機器を活用したコンテンツを制作したいと考えるようになりました。現在はミクストリアリティの研究を進めていて、今後は研究成果を生かした新しいコンテンツ制作をしていきたいと考えています。

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