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小川さやか先生(立命館大学大学院先端総合学術研究科教授)が「第8回河合隼雄学芸賞」を受賞

 2020年6月1日(月)、「第8回河合隼雄物語賞・学芸賞(河合隼雄財団主催)」の選考会が開かれました。河合隼雄学芸賞は、優れた学術的成果と独創をもとに、様々な世界の深層を物語性豊かに明らかにした著作に与えられるものです。
 第8回目となる今回は、文化人類学者の小川さやか・立命館大学大学院先端総合学術研究科教授の著書、『チョンキンマンションのボスは知っているーアングラ経済の人類学』(春秋社)が受賞しました。
 今回受賞した書籍は、香港社会に生きるタンザニア人コミュニティを参与観察という手法で調査し、香港に移住するタンザニア人の半生、既存の制度に期待しない人々によるセーフティネット・信用システム・シェアリング経済など、可能性に満ちた社会を描いています。

<参考>
http://www.kawaihayao.jp/ja/prize/gakugei/2558.html

Comment

小川さやか教授 からのコメント

この度は思いがけず賞をいただき、たいへん光栄です。香港で紡がれているチョンキンマンションのボスたちの人生は波乱万丈ですが、それを支える独自の経済と社会の成り立ちがあります。彼らの世界の深層を物語性豊かに 描き出せていたとしたら、たいへん嬉しく思います。今回の受賞をはげみに、これからも香港やアフリカ諸国での調査研究に邁進するとともに、文化人類学とアフリカ研究の豊かさをひろく伝えていけたらと思います。

Profile

小川 さやか(おがわ さやか)

 1978年愛知県生まれ。専門は文化人類学、アフリカ研究。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程指導認定退学。博士(地域研究)。日本学術振興会特別研究員、国立民族学博物館研究戦略センター機関研究員、同センター助教、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授を経て、同研究科教授。『都市を生きぬくための狡知―タンザニアの零細商人マチンガの民族誌』(世界思想社)で、2011年サントリー学芸賞(社会・風俗部門)受賞。
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