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中川毅先生(立命館大学総合科学技術研究機構教授・古気候学研究センター所長)が「第33回講談社科学出版賞」を受賞

 中川毅・立命館大学古気候学研究センター教授が、著書『人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか』で「第33回講談社科学出版賞」を受賞、2017年9月14日(木)に東京都内で開催された贈呈式に出席しました。この賞は、国内で刊行された一般向けの科学書の中から優れた著作を選ぶものです。
 本書は、福井県・水月湖に堆積する「年縞」を読み解き、明らかになってきた過去の詳細な気候変動のメカニズムに迫り、人類史のスケールで現代を見つめ直す内容となっています。
 中川毅先生には、2014年の立命館西園寺塾開講以来、ご講演をいただいています。中川先生の講演は、これまでの「常識」そして「規定外」について考え、これからの社会を見つめ直すきっかけを与えてくれています。
   

<参考>

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Comment

中川毅教授 からのコメント

高校生の頃、家族や友人に語っていた将来の夢は、「ブルーバックスに書くような人になる」でした。30年後にそれが現実になって、その本で名誉ある賞までいただくことになると当時の自分に教えてやったら、たぶん悪い冗談だと思って信じないでしょう。
どちらかといえば地味なテーマの研究を続けてくることができたのは、多くの方々に助けられてきたおかげです。お世話になったすべての方に御礼を申し上げます。これからも、自分の研究を軸足にした発信を続けることができたらと思っています。

Profile

中川 毅(なかがわ たけし)

 1968年、東京都生まれ。1992年、京都大学理学部卒業。1998年、エクス・マルセイユ第三大学(フランス)博士課程修了。Docteur en Sciences(理学博士)。国際日本文化研究センター助手、ニューカッスル大学(英国)教授などを経て、立命館大学古気候学研究センター長に就任。専攻は、古気候学・地質年代学。趣味はオリジナル実験機器の発明。主に年縞堆積物の花粉分析を通して、過去の気候変動の「タイミング」と「スピード」を解明することを目指している。
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