学部長メッセージ 教員紹介

関西の総合大学の中で、最も長い歴史を誇る本学理工学部は、1994年に、びわこ・くさつキャンパス(BKC)への拡充移転後「光工学科(現電子光情報工学科)」「ロボティクス学科」を開設し、2004年には新たに「電子情報デザイン学科」「マイクロ機械システム工学科」「建築都市デザイン学科」を開設しました。「ヒューマニスティック・サイエンス・テクノロジー」を基本理念として、理学と工学の融合にもとづく最先端の科学技術にアプローチしています。20世紀後半、科学技術は加速度的な発展を遂げ、とりわけ情報通信やエレクトロニクス分野の技術革新は、私たちのライフスタイルを劇的に変化させました。しかし一方、深刻な地球環境問題をはじめ21世紀の科学技術が解決すべき問題は山積しています。このような状況のなか、立命館大学理工学部は人間重視の理念のもと、理学と工学の融合による独自の教育・研究体制と最新鋭の設備環境を生かしながら、全人類的な要請に積極的に応えていきます。

1.多彩な5学系13学科体制のもと、現代科学技術の諸問題に挑む。
自然界のさまざまな仕組みや法則にアプローチする理学と、それを用いて人間に役立つ技術を生み出していく工学の2分野を融合した教育・研究を展開する立命館大学理工学部。5学系13学科体制のもと、システム、制御、バイオテクノロジー、新素材など、人間と密接な関わりをもつ分野に重点をおき、現代科学技術の諸テーマに意欲的に挑戦しています。
2.最新鋭の実験機器を多数設置。実験・研究に最適の環境を提供。
理工系の教育・研究では実験などのための設備機器と環境がきわめて重要です。理工学部の拠点であるびわこ・くさつキャンパス(BKC)には、国内最高水準の実験機器や情報ネットワーク環境があります。こうした恵まれた環境をフルに活用し、自ら選んだ研究テーマに対して存分に取り組むことができます。
3.大学院と密接に連携し、「ゆるやかな6年制」を展開。
科学技術の高度化がますます進むなか、技術者・研究者として専門分野の進路・就職をめざす場合は「修士課程修了以上」が必須となりつつあります。立命館大学理工学部は、早期からこうした状況を見据え、大学院との連携を非常に重視してきました。現在、「ゆるやかな6年制」がほぼ定着し、学部生の半数近くが大学院に進学しています。
4.政府からも「最先端」との認定を受け、トップレベルの研究を推進。
卓越した研究拠点(センター・オブ・エクセレンス)の創造をめざす文部科学省の「21世紀COEプログラム」に、理工学部から2002年度3つ、2003年度1つのプロジェクトが採択されました。他にも「ハイテク・リサーチセンター」と「学術フロンティア推進事業」が、先進的な研究組織を支援する政府の開発事業に選ばれています。また企業や研究所との共同研究等にも多数取り組んでいます。
5.MOT(Management of Technology) 入門プログラムを設定。
  ――商品開発に不可欠な技術経営の考え方をレクチャー
理工学部生として最先端テクノロジーを学ぶと同時に、技術経営分野における諸課題を理解し、技術イノベーションのための知識を習得する「MOT入門プログラム」を設置しています。「オペレーションズ・リサーチ」「マーケティング・リサーチ」「マーケット・デザイン」「ベンチャー・ファイナンス」といった経済・経営学の最新領域を学ぶ科目を1回生から系統的に履修します。多様なアイデアをビジネスに活かす「ビジョン」を育成します。
6.英語教育の充実
  ――研究成果をグローバルに発信できる専門的かつ高度な英語能力を培う。
理工学分野の学会や主要な文献の共通語は英語であり、今や第一線の研究者・技術者にとって英語能力は不可欠となっています。そこで理工学部では充実した英語教育を導入。レベル別のクラス編成、TOEFL(ITP)、CALL授業などを積極的に活用し、教材としてインターネットから入手した科学技術に関する記事などを用いて最新の科学技術の動向にも触れることで、専門分野の英語能力を高めていきます。さらに研究成果を世界に発信できるよう、英語によるプレゼンテーションにも磨きをかけていきます。
7.外部機関からの研究助成
立命館大学理工学部では社会とのネットワークを積極的に構築し、総合理工学研究機構という機関を設け、行政や企業、民間研究機関などの依頼による受託研究や共同研究を積極的に推進しています。毎年多くの企業とパートナーシップを展開しており、これらの研究から新たな製品開発や特許取得に結びついたケースも多数あります。今後も社会との連携を強化し、先端領域の技術開発を意欲的に展開していきます。
8.大学院の新展開
   ――「卓越した教育研究拠点(COE)」をめざしての活動を積極的に推進。

「卓越した教育研究拠点(COE)」としての大学院をめざし、世界に誇りうる教育・研究活動を進めています。その試みとして2001年度に「フロンティア理工学専攻」と「国際産業工学特別コース」を設置しました。

「フロンティア理工学専攻」は、最先端の科学技術において、プロジェクト型の研究活動に参画し、世界水準の研究を進めていきます。また在学5年以内に課程博士号を取得できるよう、徹底した少数精鋭型教育をおこなっています。

「国際産業工学特別コース」は、留学生に特化したコースで、英語による講義を行っています。国際感覚に優れ、世界の産業界で活躍できる研究者・技術者を育成するコースです。マスターコースに加えて、2004年度よりドクターコースを新たに開設しました。

理工学部で学ぶために

今の時代、大学に求められることは、将来にわたってこのような変化に対応し、さらに自らが変化発展の原動力となり得るような学力と専門的力量を持った卒業生を送り出していくことです。

このような目標を達成するために、各学科では基礎学力の充実と専門的力量の向上を重点的な教育目標としています。基礎的な事項の正確な理解とその着実な知識化を通して、将来の発展のための基礎となる能力をしっかりと自分のものにしておくことが大切です。諸君が将来出会うであろうさまざまな自然科学的、工学的現象あるいは問題について、その本質を正しく見抜き、それを理解し解決していく専門的力量を身につけるには、まず基礎を固めておかねばなりません。そしてしっかりとした基礎の上に立ってはじめて、それぞれの分野における専門的な力を発揮することができます。

本学部のカリキュラムは基礎的な学力の修得に重点を置き、いわゆる「詰め込み」型の教育にならないように配慮されています。また専門科目については卒業研究のみを必修科目とし、選択科目の割合を多くすることにより、学生自身が自らの学習をチェックし、学習計画を立てられるように柔軟性をもったカリキュラムとなっています。

各学科のカリキュラムでは、数学およびその分野の基礎理論から始まり、回生が進むにつれて系統的に高度な内容あるいは専門性の高い内容へと進みます。同時に実験、演習、実習、あるいは設計製図などの科目が用意されており、理論とそれを使うための方法を学習します。

また、4回生では10人程度の小グループに分かれ、各教員の指導のもとで特定のテーマについて「卒業研究」を行います。ここでは、これまでに学んだ基礎知識をもとに、また必要に応じて新しい知識を自ら学び、実験や理論計算を行う中で、自主的な問題解決能力を養います。

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