Numerical Solution By Explicit Method - 3
■ 手計算で近似解を求める ■
早速,(18)式を使って,(4)式の近似解を求めてみましょう。いきなり,プログラムを作成して解くのは難しいので,まずは手計算でどのように近似解が求まっていくのかを調べてみましょう。前節で述べたように,この方程式は初期値問題なので,初期条件を設定します。初期条件その他のパラメータを次のように設定しましょう。
初期汚染濃度:c(t=0) | 0.2 |
平衡濃度:ce | 1.0 |
反応時間:T | 1.0 |
時間刻み幅:冲 | 0.1 |
今,初期状態の汚染濃度c(t=0)(c0のこと)が,0.2と与えられています。これを使って,冲の時間が進んだときの汚染濃度c(t=冲)(c1)を求めてみましょう。これは,(18)式にn=0を代入することによって求められます。すなわち,次のように求められます。
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さて,(19)式によってc(t=冲)(c1)が0.28と分かりました。続いて,さらに冲の時間が進んだときの汚染濃度c(t=2冲)(c2)を求めてみましょう。これは,(18)式にn=1を代入することによって求められます。すなわち,次のように求められます。
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以下同様にして,n=3,4,5,・・・の時の汚染濃度c3,c4,c5,・・・が求まります。これにより,関数c(t)が特定できたことになります。このように(4)式の近似解を計算します。
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