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2022年のニュース

2022.12.01

本学部がHPSC(ハイパフォーマンススポーツセンター)連携機関の指定を受けました。

スポーツ健康科学部が、ハイパフォーマンススポーツセンター(以下、HPSC*ネットワークの連携機関(アスリート支援)として指定され、20221130日に来学されたHPSCネットワークの構築事業・統括マネージャーの白井克佳氏より、長積仁スポーツ健康科学部長に指定証書が交付されました。

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 HPSCの連携機関に指定されたことにより、今後本学において、HPSCが認める測定項目について、HPSC又は競技団体からの依頼に基づき、HPSCが定める基準・方法により、アスリートに対して体力測定を実施できることになります。


* HPSCについて(HPSCウェブサイトより)

「国立スポーツ科学センター(JISS)とナショナルトレーニングセンター(NTC)の連携」及び「日本オリンピック委員会(JOC)・日本パラリンピック委員会(JPC)、日本スポーツ振興センター(JSC)の連携」のために発足した組織です。HPSCは、オリンピック競技とパラリンピック競技を一体的に捉え、JISSNTCが持つスポーツ医・科学、情報等による研究、支援及び高度な科学的トレーニング環境を提供し、国内外のハイパフォーマンススポーツの強化に取り組んでいます。


ハイパフォーマンススポーツセンターネットワーク Webサイト(下記、バナーより) news20221201-2

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2022.12.23

【公聴会&ミニレクチャー】スポーツ健康科学研究科博士学位授与申請論文(2022年度3月授与予定)に関わって

標記、スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程における2022年度3月授与予定の博士学位授与申請論文(甲号)

について、


【公聴会】および【ミニレクチャー】を開催いたします。参加希望者の方は、添付の「公示」より詳細情報を確認ください。

      

<公示>

2022年度3月授与予定)

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2022.12.14

オーストラリア・エディスコーワン大学 野坂和則教授にご講演頂きました

オーストラリア・エディスコーワン大学 野坂和則教授から、「エキセントリック運動は面白い」というタイトルでご講演頂きました。
当日は、伸張性筋収縮を用いた運動の特性や運動処方への可能性についてご紹介頂きました。伸張性筋活動とは、筋線維が伸ばされながら力を発揮する筋収縮様式を指しています(立位からゆっくりと椅子に座る際、大腿部前面の筋群では伸張性筋活動が生じます)。

ご講演の前半では、伸張性筋活動の特性をご説明いただいた上で、後半では、トップレベルのスポーツ競技者に対する効果、高齢者や有疾患者に対する効果まで幅広く、最新の知見を共有頂きました。また、ご講演の最後には、研究を行う上でのメッセージ(真実を突き止めることは簡単ではない。真実は1つではない、だから面白い)もお伝え頂きました。

今回のセミナーには教員に加え、大学院生、学部1回生〜4回生が多数参加し、アカデミックラウンジは満席となりました。ご講演後には、参加者からの質問が相次ぎ、活発な議論が続きました。伸張筋活動を用いた運動の可能性に加え、新たな研究に次々と挑戦される野坂教授の研究者としての姿勢に、参加者の誰もが感銘を受けた素晴らしい120分間となりました。
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2022.12.14

2022年度秋学期 奨学金給付証書授与式を実施しました

20221213()2022年度秋学期立命館大学西園寺記念奨学金(成績優秀者枠)及び+R学部奨学金給付証書授与式を開催しました。スポーツ健康科学部では、今年度秋学期は、西園寺記念奨学金15名(13回生)、+R学部奨学金13名の計28名が奨学生として表彰されました。

学部生のロールモデルとして、奨学生の皆さんのますますの活躍を期待します。

なお、スポーツ健康科学部・大学院スポーツ健康科学研究科のFacebookページ(https://www.facebook.com/rits.spoken/)にて、奨学生自身の学びやチャレンジ、日々感じていることなどをリレーブログとして配信予定ですので、是非ご覧ください。

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■奨学生の決意表明一覧

誠実

報恩謝徳

妥協をしない

凡事徹底

覚悟

自分にしか出来ないこと

可能性を信じる力

HELP EVER HURT NEVER

人事を尽くして天命を待つ

言い訳しないでまず挑戦

報恩謝徳

Never stop, keep challenging.

まずはやってみる

ブレない

活用

動く

失敗?

知行合一

知行合一

考えを伝える

気持ちには引力がある

私の活動に期待してください

通過点

継続

頭を使え、正しい努力をしろ

Be creative

後悔しない人生を

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2022.12.01

立命館大学スポーツ健康科学部の橋本健志教授らの研究チームは、カフェインを摂取することによって、陸上競技の100 m走の疾走タイムが実際に短縮することを明らかにしました。

カフェインによって100 m走が速くなる世界初の知見!~100 m走におけるカフェインの急性効果についてのフィールドテスト~

 

立命館大学スポーツ健康科学部の橋本健志教授らの研究チームは、カフェインを摂取することによって、陸上競技の100 m走の疾走タイムが実際に短縮することを明らかにしました。本研究成果は、20221014日(現地時間)に、「Medicine & Science in Sports & Exercise」(オンライン版)へ掲載されました。

 

詳細はこちら

https://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=2919

 

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2022.12.01

男女共同参画リサーチライフサポート室のHPで、 女性研究者のキャリアを紹介する動画にスポーツ健康科学部の平井 祐理先生が登場しています。

男女共同参画リサーチライフサポート室のHPで、

女性研究者のキャリアを紹介する動画にスポーツ健康科学部の平井 祐理先生が登場しています。

是非ご覧ください。

 

女性研究者のこれまで/これから

https://www.ritsumei.ac.jp/research/rsupport/video/#tab-02

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2022.12.01

本学部の正田悠助教・伊坂忠夫教授が、一橋大学安田晶子先生および金沢大学上宮愛先生とともに、2021年にヤマハ発動機株式会社とともに開始した大型共同研究、「感動(KANDO)を科学する」の成果第一弾として、日本で行われてきた感動研究を概観し、欧米の類似概念と比較するレビュー論文を「Frontiers in Psychology」のポジティブ心理学部門に発表しました。

欧米圏では、感動に対応するような概念として、being moved(心が動かされた)などの動詞の受動態で表されるものや、awe(たとえば、荘厳な景色から強大な力を感じるときの感情)など、より対象を絞ったものが調べられてきました。近年、人やモノなどの事柄に対して強い結びつきを感じたときに生じる社会的感情としてKama muta(カーマ・ムタ)という概念も提案されています。しかし、これらの概念が、われわれ日本語母語話者が「感動」と呼ぶ概念と一致するものなのかは曖昧にされたままでした。本論文では、「感動」が、欧米で使われている類似のことば以上に広い意味を包含している可能性を示しました。

 

Yasuda, S., Shoda, H., Uemiya, A., & Isaka, T. (2022). A review of psychological research on kando as an inclusive concept of moving experiences. Frontiers in Psychology, 13:974220. doi:

10.3389/fpsyg.2022.974220

 

論文はこちら

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpsyg.2022.974220/full

 

プレスリリースはこちら

https://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=2902

 

論文の内容を簡単に解説した動画はこちら

https://youtu.be/YoGG_UVwXBQ

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2022.11.29

本学、総合心理学部の鈴木華子先生をお招きし、「多様性と包摂を考える」と題してご講演をいただきました。

2022年11月23日、大学院授業(リーダーシップ特論)において、立命館大学総合心理学部の鈴木華子先生をお招きし、「多様性と包摂を考える」と題してご講演をいただきました。
 この世界・社会の諸現象に潜んでいる不平等さは、果たしてその人の問題なのか。実はそれだけでは片づけられない、社会的な構造の影響を私たちは(知らない間に)どれほど強く受けているか。――そのような気づきを促すように、数多くの事例を踏まえて情報提供いただきました。
 鈴木先生は、不平等さなどの歪みも複雑になる社会の中で、「こころの健康」は非常に重要な問題であると言います。その維持、より豊かな生き方や社会創造のために必要なこととして、3つの「多文化コンピテンス(力量)」を伝えて頂きました。

 ➀自覚:自身のアイデンティティの理解、偏見や特権の認識
 ➁知識:社会構造の意識化、適切な知識の獲得
 ➂ 技術・スキル:アライ(味方)になる、実行力

 私たち個人の中にある無意識の構造(何気ない差別、排除)、そして社会を直視できる力量を育てながら、みんなが暮らしやすい多文化社会を一緒に目指していきたいものです。
 ご講演、ありがとうございました。

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2022.11.24

2022/11/12 本研究科博士課程前期課程2回生 永原悠利さんの研究が「Sports Medicine - Open」に原著論文として掲載されました。

本研究科博士課程前期課程2回生 永原悠利さんが、本学部教授 伊坂忠夫先生、講師 寺田昌史先生、助教 前大純朗先生、特任助教 杉山敬先生、鹿屋体育大学学長 金久博昭先生と共同で取り組まれた研究「Heavy Resistance Training Versus Plyometric Training for Improving Running Economy and Running Time Trial Performance: A Systematic Review and Meta-analysis」が、「Sports Medicine - Open」に原著論文として掲載されました。

 

ランニングと高負荷レジスタンストレーニングあるいはプライオメトリックトレーニングとの複合トレーニングは、ランニングエコノミーや長距離走パフォーマンスを効果的に向上させることが知られています。しかし、これら2つのトレーニングのどちらがよりランニングエコノミーや長距離走パフォーマンスを向上させるのか明らかになっていません。そこで、本研究は、先行研究における知見をまとめ、2つのトレーニングがランニングエコノミーやタイムトライアルパフォーマンスに及ぼす効果の違いを調査しました。その結果、ランニングと高負荷レジスタンストレーニングの複合トレーニングは、プライオメトリックトレーニングと比較して、ランニングエコノミーやタイムトライアルパフォーマンスを向上させることが明らかになりました。また、10週間以上のトレーニング実施は、2つのトレーニング効果を高めることも示唆されました。

 

論文はこちらから


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English

2022/11/12 Yuuri Eihara is a Graduate Student in SHS, and his research manuscript has been published in Sports Medicine - Open.

 

Yuuri Eihara is a Graduate Student in SHS, and his research manuscript “Heavy Resistance Training Versus Plyometric Training for Improving Running Economy and Running Time Trial Performance: A Systematic Review and Meta-analysis” has been published in Sports Medicine - Open. In this study, he collaborated with Tadao Isaka (Professor in SHS), Masafumi Terada (Associate Lecturer in SHS), Sumiaki Maeo (Assistant Professor in SHS), Takashi Sugiyama (Assistant Professor in SHS), and Hiroaki Kanehisa (President at the National Institute of Fitness and Sports in Kanoya).

 

Heavy resistance and plyometric training, as an adjunct to running training, could improve running economy and long-distance running performance. However, the comparative effectiveness has been unclear. Thus, the present study aimed to determine if there are different effects of heavy resistance training vs. plyometric training on running economy and running time trial performance in long-distance runners. Our findings indicated that heavy resistance training, as an adjunct to running training would have more beneficial effects on running economy and running time trial performance than plyometric training. In addition, runners might gain larger effects by conducting each training, over 10 or longer weeks.

 

Journal website:

https://rdcu.be/cZv5X

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2022.11.16

スポーツ健康科学総合研究所シンポジウム「都市とスポーツ」開催のご案内

日時 :【DAY1】2022年12月8日(木) 18:30-20:40
    【DAY2】2022年12月15日(木) 18:30-20:40

場所 : ZOOMウェビナー 

「自分がどこから来たのかがわからなければ、どこにも行くことはできない」

東京オリンピック・パラリンピックはコロナ禍に見舞われ、近代五輪史上初めて延期し開催されました。アスリートたちの活躍はメディアを通じて、変わらぬ感動を呼び起こす一方で、行動制限が課せられた一般社会と、バブルの中で行われるスポーツとの間での分断を否応なく意識させられました。

これからも学校部活動の地域移行、札幌五輪招致など、日本のスポーツを取り巻く環境は重要な局面が続く予定ですが、以前のようなスポーツに対する寛容な世論を期待することは難しくなり、これまでのスポーツの在り方に変化があるのかもしれません。

誰しもがスポーツを知っているはずです。しかしスポーツとそれを取巻く環境の変化については、それほど理解できていないのではないでしょうか。現代のスポーツは、工業化によって急激な都市化にさらされた都市で大衆化し、情報化する社会と共に変化し発展してきました。今後の変化を予測し対応するためには原点である「都市とスポーツ」に立ち戻り、共通した認識と理解を築き、自由に意見を交換する場が必要です。そのひとつとして本シンポジウムを開催します。


本学部伊坂忠夫教授、長積仁学部長が登壇します。

☆詳細情報・お申込みはこちらから

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2022.11.16

第4回Global Athletic Training Program Step-up Course キャリア形成セミナー を開催

2022年11月4日(金), 米国の資格認定委員会認定アスレティックトレーナーやストレングス&コンディショニングコーチとして様々なスポーツ現場にてご活躍されている佐々木優一さんをお招きし, 第4回Global Athletic Training (GAT) Program Step-up Course キャリア形成セミナーを開催しました. これまで, 佐々木さんはマレーシア代表やフェンシング日本代表, サーフィン・ブレイキン日本代表をサポートされ素晴らしい実績を残されております.現在, 佐々木さんは, 株式会社ユーフォリアのスポーツサイエンティストおよびラクロス男子日本代表のストレングス&コンディショニングコーチとして活動されています.

本セミナーでは, アスレティックトレーナーや, ストレングス&コンディショニングコーチ, スポーツサイエンティストとして日本, アメリカ合衆国, マレーシアでの活動内容や経験についてご講演いただきました. 加えて, 大学卒業後に待ち受けている予期せぬ困難に対処するための方法について, 佐々木さんが直面した苦難や困難を乗り越えた経験談を交えてお話しくださいました. 適時, 本セミナーに参加した学生に自身のキャリアゴールやそのゴールを達成するための具体的な計画や行動について考える時間と対話する時間を設けてくださり, とても活発な議論と交流が行われていました. また, 本セミナー後にも学生から積極的に質問が飛び交い, 佐々木さんは学生からの質問に対して分かりやすく丁寧にご回答くださいました.

佐々木さんは, 主体的なキャリア形成の鍵となる大切な要素を学生にお伝えいただきました. 佐々木さん, この度は貴重なお時間をいただきまして, 誠にありがとうございました! キャリアを形成する上で, 佐々木さんが大事にしておられる計画力, 行動力, ネットワーク構築力, 習慣的な読書, 本質を見抜く力を本セミナーに参加した学生にも身につけて, 活躍してくれることを願っています.

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2022.11.14

スポーツ健康科学部3回生の山崎エンヒさんが、第9回日本サルコペニア・フレイル学会大会にて優秀演題賞を受賞しました。

20221029()30()に、本学にて開催された第9回日本サルコペニア・フレイル学会大会にて、本学部教授 家光素行先生の指導の下で行われた本学部3回生 山崎エンヒさんの研究発表が優秀演題賞を受賞しました。


 発表演題は、「高齢女性における習慣的な高強度レジスタンス運動と高たんぱく質摂取の併用が筋力・筋量および動脈硬化度に及ぼす影響」です。

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2022.11.10

藤井 純一客員教授による講義【北海道日本ハムファイターズのマネジメント再生の軌跡 ─ 一般企業のマネジメントとプロスポーツチームのマネジメントの同質性 ─】

北海道日本ハムファイターズは、来年3月、札幌市の隣の北広島市に、日本でこれまで誰もみたことのないES CON FIELD HOKKAIDOを中心としたボールパーク、HOKKAIDO BALLPARK F.VILLAGEを開業する、NPBで最も進んだビジネスを展開するチームです。

講義をしてくださった藤井純一客員教授は、日本ハムファイターズがフランチャイズを札幌市に移し、北海道日本ハムファイターズとして「誕生」した2004年の翌年、2005年にファイターズ常務執行役員事業本部長に就任。2006年から5年間、代表取締役社長を務め、北海道日本ハムファイターズが日本のプロスポーツ界随一の、スポーツエンターテインメントビジネスをけん引するイノベーション企業に発展する礎を築いた方です。

講義では藤井先生の体験を踏まえながら、プロスポーツビジネスの仕組み、そのあるべきマネジメントのありようが語られました。そこからは、北海道日本ハムファイターズのぬるま湯からの脱却とその後の目覚ましい発展は、プロスポーツチームが一般の企業と同様のマネジメントを実践し、Sports Communityの実現をめざし、さまざまなイノベーションを積み上げてきたことによるものであると示されました。講義後、何人もの受講生から積極的な質問が寄せられ、理解をより深めることができました。

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2022.11.02

本学部卒業の大杉優さんの研究が国際誌「Journal of Aging and Physical Activity」に掲載されました。

スポーツ健康科学部真田研究室を卒業した大杉優さんの論文が、「Journal of Aging and Physical Activity」へ掲載されました。

 

本研究は、サルコペニア肥満の日本人女性高齢者を対象に抑うつと身体活動量との関係について調査しました。その結果、サルコペニア肥満は日常の生活活動を高めることで抑うつを予防できる可能性を示しました。この結果は、今後の抑うつ予防のための運動処方に活用できると考えられます。この研究は、第9回日本サルコペニア・フレイル学会にて発表しました。

 

Yu Osugi, Aiko Imai, Toshiyuki Kurihara, Keiko Kishigami, Kazuhiko Higashida, Kiyoshi Sanada. Interaction between sarcopenic obesity and non-locomotive physical activity on the risk of depressive symptoms in community-dwelling older Japanese women. Journal of Aging and Physical Activity. 2022


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2022.11.02

第9回日本サルコペニア・フレイル学会がBKCキャンパスにて開催されました

第9回日本サルコペニア・フレイル学会(大会長スポーツ健康科学部真田樹義)がBKCキャンパスにて、1029日(土)、30日(日)の日程で開催されました。


今回のテーマは「異分野融合による新たなサルコペニア・フレイル対策」で、日本の各方面から医学、老年学、理学療法士、管理栄養士、健康運動指導士など850名以上にご参加いただきました。ご参加いただき誠にありがとうございました。2日間とも無事に終了し、大変有意義な議論が交わされました。


https://www.jasf9.com/ 




 



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2022.10.31

日本心理学会 学術大会優秀発表賞授賞のお知らせ

日本心理学会第86回大会(202298日―11日)で行われた一般研究発表で、本学部教授・山浦 一保先生、博士課程前期課程2回生・日隈 さつきさん、東京大学大学院准教授・大坪 庸介先生が行った研究発表が優秀発表賞を受賞しました。

 

名 称:公益社団法人日本心理学会学術大会優秀発表賞

題 目:職場における妬み感情の緩和に向けた実証の試み

――上司との関係性、感謝の気持ちで過ごす 1 週間の力は妬みの増幅を食い止める?――

発表者:山浦 一保 、大坪 庸介 、日隈 さつき

 

<日本心理学会HP

https://psych.or.jp/prize/conf/

 

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2022.10.25

Dr. Philip Atherton先生による集中講義

2022722日から5日間、英国ノッティンガム大学の教授であるPhilip Atherton先生にBKCキャンパスにお越し頂き、「運動生理学」の夏期集中講義を実施して頂きました。


講義内容は骨格筋の構造からエネルギー代謝、筋肥大・萎縮に関わる遺伝子多型など幅広く、最新の科学的エビデンスを取り入れた講義が展開されました。専門性の高い講義でありながらも、人文社会系の大学院生でも理解できるように基礎的な概念にもたっぷりと時間を使っての講義とディスカッションが繰り広げられました。

全て英語での授業であったにも関わらず、参加した博士課程前期課程の大学院生はとても熱心に課題に取り組んだり、ディスカッションに積極的に参加し、活気の感じられる集中講義となりました。

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2022.10.25

本研究科博士課程前期課程1回生松村哲平さんの研究が「Medicine & Science in Sports & Exercise」に原著論文として掲載されることが決定しました。

スポーツ健康科学研究科博士課程前期課程1回生松村哲平さんがスポーツ健康科学部 教授 橋本健志先生、同教授 篠原靖司先生、同助教 塚本敏人先生、日本体育大学体育学部 准教授 大塚光雄先生、スポーツ健康科学研究科修了生 杉本岳史さん、同卒業生(現米国パデュー大学博士課程1回生)友尾圭吾さんと共同まれた研究論文「Acute effect of caffeine supplementation on 100-m sprint running performance: A field test、「Medicine & Science in Sports & Exercise原著論文として掲載されることが決定しました

https://journals.lww.com/acsm-msse/Abstract/9900/Acute_Effect_of_Caffeine_Supplementation_on_100_m.136.aspx

 

コーヒーやエナジードリンクなどに含まれるカフェインは、摂取することで筋力や持久力などのさまざまな運動パフォーマンスを一時的に向上させることが分かっています。陸上競技においてもカフェインの需要は高く、世界陸連(旧国際陸上競技連盟)も2019年に発表した陸上競技における栄養摂取のコンセンサス(Burke et al. 2019; Slater et al. 2019)において、短距離走(60 mから400 mまでのトラック種目)に対するカフェインの有効性を示唆しています。しかし、これらを裏付ける証拠としての研究は、球技に焦点を当てたものが多く、陸上競技の短距離走に対するカフェインの有効性を直接的に示す知見はありませんでした。

 

 そこで本研究では、100 m走に対するカフェインの急性効果を、実際のフィールドテストにて明らかにしました。その結果、疾走パフォーマンスに影響する環境要因(風など)を補正した疾走タイムが、カフェインの摂取により0.14秒短縮することが明らかとなりました。さらに、この疾走タイムの向上が、スタート直後の爆発的な加速に起因することが示唆されました。本研究は、100 m走に対するカフェインの有効性を直接的に示した初の知見となります。

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2022.10.13

永浜准教授が「発達障がいを生きない。」を出版されました。

永浜明子准教授(専門:臨床哲学)が、ミネルヴァ書房から「発達障がいを生きない。」という書籍を出版されました。

受講学生の一人と10年以上連れ添ってきた日常での様々な出来事を振り返って、「障がい」とは何か、「特性」とどのように向き合うのか、日々、試行錯誤を繰り返しながら、二人が歩んできた道のりが綴られています。

 

そもそも「障がい」という言葉は、何を意味するのでしょうか?

少なからず、私たちは、この言葉に対して、ポジティブなイメージを抱くことはなく、妨げや何かが機能しない、また何かが劣っているといったネガティブな言葉として受け止めていることと思います。ただ、それは、誰のことを基準に、またどのように判断しているのでしょうか?

永浜先生は、「障がい」というものは、特定の誰かにだけ紐付けられたものではなく、ひととひととの関係性の中で、生じたり、生じなかったりするものである、つまり、ひととひととの関係性の「間」に起因するものであると述べられています。人々は、一般的に、ひととひととの異なりや違いを捉えて、自分自身の存在を確かめようとします。その眼差しが、違いがあるということを捉えるだけに留まらず、優劣や自身との異なりを過剰なまでに奇異に感じ、それを障がいと捉えてしまいます。そして、ひとには違いがあることを前提にするのではなく、他者と異なるマイノリティの存在に対して、偏見や差別といった感情を抱いてしまいます。

 

ひとには、それぞれ特性がありますが、その特性を「ギフテッド」と呼び、「特別な力」として表現することもあれば、特性が本人だけでなく、その周りの人々の生きづらさを助長することがあります。

ひとがそのひとらしく生きることは、容易ではないのですが、本書で述べられているように、「あなたはあなたのままでいい」という生き方やひとのありようを、一人でも多くのひとが受け止め、ひとにはそれぞれ違いがあること、そしてそれぞれが各々の輪郭を持っていることを理解してほしいと思います。

本書は、専門書としてではなく、一般書として取り扱われているのは、同じような境遇に置かれる人たちの背中を押したいという願いが込められています。ひとの尊厳やひとのありよう、またひととどのように向き合うべきなのかについて、とても考えさせられる一冊です。

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