本研究科博士課程後期課程2回生松村哲平さんの研究が「PharmaNutrition」に掲載されることが決定しました。
スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程、日本学術振興会特別研究員の松村哲平さんが、スポーツ健康科学部教授 橋本健志先生、スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程 野々山隼弥さんと共同で取り組まれたシステマティックレビュー「Methodological gaps in research on pre-exercise caffeine supplementation and exercise-induced muscle damage: A systematic review」が、「PharmaNutrition」に掲載されることが決定しました。
近年、一時的に様々な運動パフォーマンスを向上させるカフェインを、プレワークアウトサプリメントとしてトレーニングの場面で利用することに注目が集まっています。一方、トレーニングへの利用を考えた際の運動後のコンディショニングとして、一時的な発揮筋力の低下や筋痛を主徴とする運動誘発性筋損傷に対するカフェインの影響については一貫した知見が得られていません。そのため、本研究では、プレワークアウトサプリメントとしての利用を想定して、運動前のカフェイン摂取がその後の運動誘発性筋損傷に与える影響のみに着目したシステマティックレビューを行いました。文献検索の結果、17件の研究が分析対象となりましたが、ほとんどの研究が血中のクレアチンキナーゼ濃度を主な筋損傷の指標として結果を解釈していることがわかりました。しかし、このクレアチンキナーゼ濃度は運動誘発性筋損傷の程度を表すには適切な指標とは言えず、信頼性の高い指標である最大随意発揮筋力などの筋機能評価がほとんど行われていないなどの多くの方法論的な問題点が明らかになりました。これらの限界から、運動前のカフェイン摂取が運動誘発性筋損傷に与える影響について、現状の知見から結論を導き出すことは困難であることが示唆されました。
https://doi.org/10.1016/j.phanu.2026.100476