教員紹介

FACULTY MEMBERS

メディア社会専攻

筒井 淳也 教授
TSUTSUI JUNYA

専攻
メディア社会専攻
専門分野
社会学、社会的ネットワーク、ワーク・ライフ・バランス
研究者学術情報データベース

研究テーマ

社会的ネットワーク(家族・友人関係)、仕事と家庭の両立、国による生活や価値観の違い

おすすめ書籍

クラウディア・ゴールディン(鹿田昌美・訳)『なぜ男女の賃金に格差があるのか』慶應義塾大学出版会, 2023.

2023年のノーベル経済学賞の受賞者は女性でした。ここで紹介したのは、受賞者ゴールディンの主著です。100年にわたる米国での女性の家族と仕事のキャリアをデータをもとに再構成し、現在にも根強く残る男女賃金格差の原因に迫る、読み応えのある一冊です。ぜひトライしてみてください。

戸田山和久『「科学的思考」のレッスン 学校では教えてくれないサイエンス』2011年、NHK出版新書

科学的にものを考えるとはどういうことか、わかりやすく解説してくれます。

学生時代の思い出

大学は東京でしたが、多摩の田舎の方だったので、自転車でのんびり移動していたのをよく覚えています。家ではとにかくたくさん本を読んでいました。といっても、図書館で借りる、古本屋さんで買うことがほとんどでした。哲学、精神分析、社会理論、小説など、なんでも興味が湧いたものをひたすら読んでました。本は、ネット上の情報よりもたいてい、深く、また考えさせ、成長させてくれます。あとは、友だちとよく飲みに行ってましたね。

現在の学問分野に決めた理由

社会学に興味を持ったのは友人の影響ですが、「社会とはなにか」について、わかるところまでわかってみたい、という知的関心が強かったのも確かです。大学院で社会学を専門にしたのは、「社会・人間ってなんだろう」という、わりと根本的な問いに迫ることができると考えたからです。学部の頃は哲学や社会心理学を学んでいましたが、社会学のほうがより現代的で、包括的に思えたので、専門を変えたのでした。長年の思考の成果は『社会を知るためには』(ちくまプリマー新書)という本に結実したので、よければ読んでみてください。
教員一覧へ戻る