学部の歴史・沿革
HISTORY
現代的な課題に向き合い、総合的な学際学部として、
絶えず発展を続けて来た産業社会学部の歩み
産業社会学部の誕生 ~旧広小路キャンパスから衣笠キャンパスへ~
産業社会学部は1965年4月1日、「現代化・総合化・共同化」を合い言葉に旧広小路キャンパスの恒心館を学部基本棟として誕生しました。時代は高度経済成長期のまっただなか。社会学を始めとする諸科学の協同によって急速に変化する現代社会を総合的に把握し、社会が直面する諸問題に立ち向かおうとする高い志から本学部は創設されました。
1970年4月から産業社会学部は衣笠キャンパスに移転。同年12月には本学附属図書館西側に学部基本棟学而館が竣工されました。衣笠移転とともに新しい教学創造の熱気が学部に満ち、この時期に産業社会学部のカリキュラムの基本構造が確立されていきました。
1972年には大学院社会学研究科修士課程も開設され、学部の研究・教育の基盤が整います。また開設時300名であった入学定員も1974年度には400名、1976年度には500名へと増員されました。
現代的な課題に向き合い研究・教育領域を豊富化 ~総合的な学際学部として発展~
1987年度新カリキュラムから4コース制が導入され、「産業・社会」「都市・生活」「発達・福祉」「人間・文化」というキーワードにもとづき時代にマッチした学びの領域が再編されます。産業・社会コースは、産業活動、企業活動、労働に関わる諸問題を学ぶコースとして、都市・生活コースは、地域、家族、消費生活に関わる諸問題を研究するコースとして、発達・福祉コースは高齢者福祉や障害者の人権、教育と発達保障などを研究するコースとして、人間・文化コースは、情報メディア、マス・コミュニケーション、比較文化など人間と文化の関わりを学ぶコースとして設置されました。コース制は、「情報化」「国際化」の動向を学部カリキュラムに反映させるとともに、学ぶべき学習対象を鮮明にし、系統的で専門的な力量を養うことを目的として設置されました。
1994年度から全学的なセメスター制導入にあわせて2学系6コース制へと本学部は拡大されました。すでに1987年度には4コース制をスタートさせていましたが、そこで目指していた教学改革の理念をさらに深めつつ、「産業・社会コース」「都市・生活コース」に新たな「情報・メディアコース」が、また人間文化学系として「人間・文化コース」「発達・福祉コース」に新たに「スポーツ・表現コース」が加えられました。
産業社会学部は新たな教員スタッフを多数迎え入れ、さらにより多様な分野において現代社会を解明していく力量を蓄えることができました。
産業社会学部は1965年創設以来、絶えず現代的な課題に向き合い研究・教育領域を豊富化し、総合的な学際学部として発展してきました。 2001年度カリキュラム改革では従来の1学科(2学系6コース)から、産業社会学科(3学系6プログラム)と人間福祉学科(1学系3プログラム)の2学科制に移行。 2001年度カリキュラム改革では従来の1学科(2学系6コース)から、産業社会学科(3学系6プログラム)と人間福祉学科(1学系3プログラム)の2学科制に移行。
さらにその6年後、2007年度カリキュラム改革により1学科(現代社会学科)5専攻(現代社会専攻、メディア社会専攻、スポーツ社会専攻、子ども社会専攻、人間福祉専攻)となり入学定員900名、教員数91名の大きな学部となりました。
「『確かな基礎学力と豊な個性』を育むためには、いったい何をすべきか」「『4年間における学びの達成感』を確実なものとしていくために何が重要か」を真摯に検討し、変化の激しい現代社会の諸問題の解明に柔軟に取り組みながら、「現代化・総合化・共同化」を今も進めています。
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創立期
1965年〜
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1980年〜
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1990年〜
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2000年〜
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2010年〜
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2020年〜
1965年〜
ー 卒業論文テーマ
- 安保体制下の労働組合運動
- 「労働の価値」と「労働力の価値」
- マルクス主義と個人
- 地域社会とマスコミュニケーション
- 企業城下町における地域生活と住民自治
ー 時代背景
- 1965 ソ連、人類初の宇宙遊泳
- 1968 「週刊少年ジャンプ」創刊
- 1970 日本万国博覧会(大阪万博)開催
- 1977 カラー放送完全化
- 1978 日中平和友好条約調印
- 1979 「機動戦士ガンダム」放送開始
1980年〜
ー 卒業論文テーマ
- 高齢化社会と所得再分配問題
- 地域の発展と社会福祉 -住民主体に基づく地域を考える-
- 非行に対する多角的アプローチ及び非行の克服
- 日本のアジアへの技術移転に関する諸問題 -韓国を中心に-
- クレジットカードの国際化と日本のキャッシュレス化の波
ー 時代背景
- 1982 NEC、パーソナルコンピュータ発売
- 1983 任天堂、ファミリーコンピュータ発売
- 1984 Macintosh発売
- 1985 NTT、最初のハンディタイプ携帯電話機発売
- 1985 男女雇用機会均等法成立
- 1989 消費税スタート
1990年〜
ー 卒業論文テーマ
- 高齢化社会における介護問題 -住民参加型福祉活動に注目して-
- リゾート開発と自然破壊 ーゴルフ場開発がもたらすもの-
- 景観を活かしたまちづくり -景観保全と快適環境-
- 電子ネットワークにおけるコミュニケーションの在り方について
- 子供に対する社会的認識の誤り ーいじめの発生原因と教育体制-
ー 時代背景
- 1991 湾常戦争勃発
- 1993 ヨーロッパで欧州連合(EU)発足
- 1993 Jリーグ開幕
- 1995 阪神、淡路大震災
- 1995 野茂英雄投手が大リーグで日本人初の新人王
- 1999 ヨーロッパ単-通貨ユーロ登場
2000年〜
ー 卒業論文テーマ
- ガンダムシリーズに見るアニメビジネス -アニメ製作とビジネス、ポピュラーカルチャーの交わり-
- 高齢化社会におけるQOL向上のための地域福祉について
- 誰でも安心できる日本の年金制度とは -日本の年金財政方式から見る将来の年金のあり方-
- クチコミサービスにおける属性別の行動と利用コンテンツ分析
- 子育て期におけるワークライフバランスの今後のあり方
ー 時代背景
- 2000 日本で介護保険制度が始まる
- 2000 アメリカ同時多発テロ事件
- 2004 新湯県中越地震発生
- 2006 任天堂、Wiiが発売
- 2008 リーマンショック発生
- 2009 裁判員制度スタート
2010年〜
ー 卒業論文テーマ
- 「ポスト原発事故」の福島のあり方-福島が抱える「震災復興における負のスパイラル」を越えて
- 「アニメ聖地巡礼」を用いた地域活性化の行方
- 国際協力から見る開発途上国におけるスポーツの役割
- いじめ問題において、教員の役割とは何なのか~教員と福祉職員の連携の在り方~
- 貧困家庭における「親の貧困」の実態と親支援の課題~「ケア」の理論を手掛かりに~
ー 時代背景
- 2010 はやぶさ(探査機)が小惑星イトカワから地球へ帰還
- 2011 東日本大震災発生
- 2011 地上アナログテレビジョン放送停波
- 2017 任天堂、Nintendo Switchが発売
- 2019 第125代天皇が退位(譲位)、「令和」に改元
- 2019 消費税率が8%から10%に引き上げ、軽減税率の導入
2020年〜
ー 卒業論文テーマ
- 女性のワーク・ライフ・バランスに関する国際比較
- BTSの世界進出からみる日韓ポップスとオリエンタリズム
- 健常者と車いすバスケットボールの文化的接点-インクルーシブスポーツとしての普及をめざして―
- 外国人児童教育の現状と展望
- ヤングケアラー支援におけるピア・サポートの活用と展開-当事者が経験を「語る」ことの支援の考察
ー 時代背景
- 2020新型コロナウイルス感染症の流行
- 2021大学入試センター試験の後継となる大学入学共通テスト開始
- 2021東京オリンピック・パラリンピック無観客開催
- 2021アメリカ大統領にジョー・バイデンが就任
- 2022ロシアがウクライナに侵攻
- 2022成年年齢を18歳に引き下げ
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