産業社会学部生の活躍を紹介します!~vol.2~

Posted on 2012.05.15

前回に続き、産業社会学部金山勉ゼミ生を紹介します。
2人目は4回生の谷本岳くんです。
金山ゼミでは「ラジオ」という情報メディアに着目し、
東日本大震災においてラジオがどのような役割を果たし、
今後どのようになるのかを、被災地で取材しました。
その取材した記事「被災地のラジオが教えてくれたこと」
が、見事第3回「CAMPUS新聞大賞/日本財団賞」に選ばれ、
取材を通して感じたことや、学んだことなどを伺いました。
(※取材内容の詳細記事は、「2012年2月アーカイブ」を
ご覧ください。)

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<メディア社会専攻4回生 谷本 岳くん>

 

Q.メディア社会専攻を選んだのはなぜですか?
A.以前より、漠然と「メディア=華やか、楽しそう」と
いうイメージを持っていました。学んでいて楽しいこと、
興味が沸くことをしたいと思いメディア社会専攻を選択
しました。また、オープンキャンパスで立命館大学を
訪れた際、体験授業を受けたのですが、そのときにメディ
ア社会専攻が一番自分に合っていると感じたことも理由の
ひとつです。

 

Q.ゼミでの主な活動内容を教えてください!
A.今まではメディアを客観的な視点で見ることが多かった
ですが、ゼミではメディア媒体に自ら直接とびこんで、
発信者としてどのようなことができるのか考えています。
メディア業界で実際に働いている方々の実態も知ることが
できるので、非常に良い勉強になります。
また現在は卒業論文「ジャーナリストの存在意義」に向けて
準備を進めています。

 

Q.取材をした中でもっとも印象的な出来事は何ですか?
A.コミュニティラジオは自然災害、特に東日本大震災で
脚光をあびるメディア媒体として取り上げられましたが、
いざ被災地へ取材のため足を運んでみると様々な苦難
(例えば、日々の放送を支える人材を確保できないことや、
経営していくための維持費や経費がかかること等)がある
ことがわかりました。こういった問題の解決には時間が
かかり、継続して取り組むべき課題として残ることが浮き
彫りとなったことです。

 

Q.活動を通して、何を学び、何を得ましたか?
A.活動を通して学んだことが二つあります。まず一つ目は、
現地に足を運んでみないとわからないことがたくさんあると
いうことです。受動的ではなく能動的に動くことで、インター
ネットやテレビ、新聞から得る情報とは違ったものに触れる
ことができると感じました。
二つ目は、情報を受け取るだけではなく、発信していくことが
大切だということです。私たち東北から離れて暮らす者にできる
ことは些細なことですが、情報媒体(ツイッターやFacebook)
など、人と人とのコミュニケーションを通して発信し、日本全体
が体験した未曾有の災害を風化させないでおくことも重要だと
いうことを学びました。

 

Q.今後の目標は何ですか?
A.卒業に必要な単位を取り終え、学生のあいだにしかできない
ことに励みたいと思います。国際インス生として海外留学もした
ことがあり、今のうちに海外のさまざまな国を訪ねて視野を広げ、
学生生活に悔いが残らぬよう、たくさんのことを吸収し、卒業
したいと思います。

 

 

 

産業社会学部生の活躍を紹介します!~vol.1~

Posted on 2012.05.08

今年度、第一回目の産社生紹介は、産業社会学部
金山勉ゼミに所属する4回生の藤堂瑞恵さんです。
金山ゼミでは「ラジオ」という情報メディアに
着目し、東日本大震災においてラジオがどのような
役割を果たし今後どのようになるのかを、被災地で
取材しました。
その取材した記事「被災地のラジオが教えてくれた
こと」が、見事第3回「CAMPUS新聞大賞/日本財団賞」
に選ばれ、取材を通して感じたことや、学んだこと
などを伺いました。
(※取材内容の詳細記事は、「2012年2月アーカイブ」
をご覧ください。)

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<現代社会専攻4回生 藤堂瑞恵さん>

 

Q.金山ゼミを選んだ理由は何ですか?
A.現在、現代社会専攻国際インスティテュートに所属
しているのですが、元々は国際関係に興味があり3回生
時に留学を経験しました。留学するまでは、テレビや
新聞などのメディアのみでしか情報を受け取ることは
なかったですが、留学先で目にしたメディアの実態を
受けて、メディアに対する興味が広がりました。また、
国際的な視点、且つメディアを専門的に学べる金山ゼミ
に入るためダブルメジャー制度を利用しました。

 

Q.ゼミでの主な活動内容を教えてください!
A.3回生の頃は、「京都三条ラジオカフェ」という
コミュニティFMで発信者として毎月2回9分間の番組を
制作していました。現在は、そのコミュニティFMを
後輩へと引継ぎ、卒業論文「テレビCMにおける外国
イメージと異文化理解」に向けて、資料収集等を
おこなっています。

 

Q.今回受賞された「CAMPUS新聞大賞」とはどういった
賞ですか?
A.サンケイエクスプレス(新聞記事)に学生有志が、
自ら作成した記事を投稿できる欄があり、そこへ投稿
した有志の中から大賞が選ばれます。「CAMPUS新聞大賞」
以外にも4つの賞があります。

 

Q.取材をした中でもっとも印象的な出来事は何ですか?
A.宮城県山元町にある「りんごラジオ」の取材をおこ
なった際、インタビューした「りんごラジオ」の代表で
東北放送の元アナウンサーの方より、「取材をするなら
時間が必要。一日や二日で記事が書けるはずがない。
時間をかけてこそ色々な情報を得ることができる。」と
言われたことです。実際、私たちは3日間という強行スケ
ジュールの中、取材をおこなっていました。私は国際
インスティテュート生としてカナダへ留学をした際、長期
滞在を通して現地で知ることの大切さを学んだにも関わらず
、短期間で被災地やコミュニティFMのことを知るつもりで
いたことに不甲斐なさを感じました。それでも関西から来た
自分たちが感じて伝えられることがあると思い、その後の
取材に全力で取り組むことを再決意しました。

※「りんごラジオ」とは・・・東日本大震災を受けて、
宮城県山元町に開局された災害コミュニティFMラジオ局。

 

Q.活動を通して、何を学び、何を得ましたか?
A.現地に足を運び取材することの大切さ、物事の本質を
捉えて活動していくことの大切さを学びました。現地に足を
運んだことで、コミュニティFMの実態が明らかになり、
取材前に持っていたイメージとは大きく異なることがわかり
ました。またマスメディアの真似事ではなく、わたしたち
には学生ならではの見方や考え方が求められるということを
痛感しました。イメージのギャップを感じつつも、自分たち
の軸をずらさず活動してきたことが、結果、良い記事へと
繋がったのだと思います。

 

Q.今後の目標は何ですか?
A.今は就職活動を頑張ることです。卒業までの約一年間で
将来の目標をしっかりと設定し、それに近づけるよう日々
努力していきたいと思います。

 

 


 

産業社会学会 東日本大震災 連続フォーラム第2弾

Posted on 2012.05.02

4月26日(木)産業社会学会主催による東日本大震災連続
フォーラム第2弾が以学館1・2号ホールにて開催されました。

1DSCN5476.jpg   2DSCN5492.jpg

2011年3月11日に発生した東日本大震災から1年が過ぎました。
この震災は、東日本に甚大な被害をもたらしただけでなく、
「日本社会」全体にとってもその根幹をなす構造に根本から
見直しを迫る未曾有の大災害でした。私たちはこの1年の
あいだに、この震災にどうアプローチし、また何を学びえた
のでしょうか。それを考えるため、私たちはこの2月に
震災後1年間、産業社会学部でおこなわれた様々な震災に
関する私たちの活動を一同に報告し、そこから見えてきた
これまでの、そしてこれからの社会の姿を共有するフォー
ラムを行いました。
今回はその第2弾として、この1年間に産社の学生や院生、
教員が3.11に関連して行ってきた活動や研究の報告を行い
ました。
そしてその「気づき」を共有し、さらなる3.11以後の日本社会
、および私たちのあり方について「産社らしい」かたちで考え
合う機会となりました。

フォーラムでは最初に小泉ゼミの学生が「大学生と震災
ボランティア~ハードとソフトからの検討~」というテーマ
に基づき発表を行いました。

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今、大学生のあいだでボランティアへの関心が高まって
いるにも関わらず、東日本大震災ではボランティアが不足
している地域が存在しました。そのことを受け、小泉ゼミの
学生らはボランティア不足の原因を探り、自分たちなりの
解決方法を模索しました。ボランティアに参加する学生の
傾向として、身近にボランティアの環境が整っていることが
挙げられ、ボランティア情報の発信者をより身近にすることで、
認知・関心・理論が高まり、結果、参加へと繋がることが
調査で明らかとなりました。

次に人間福祉専攻3回生の学生2名による発表が行われ、まず、
彼らが活動している「Youth for 3.11」について紹介されました。

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「Youth for 3.11」とは、将来日本社会を担う「学生」が、
社会問題解決において重要な存在であると考え、学生にとって
参加しやすいボランティアの機会を提供し、一日も早い復興と、
学生が社会問題の解決に参画できる社会の実現を目指す
プログラムチームです。
「実際に被災地へ足を運び、ボランティア活動をすることで、
被災地の方に元気を与えることができた。被災地の方は私たち
学生を頼りにしている。私たちは被災地の方にとってオール
マイティな存在でなければいけない。」と語った彼らからは
復興支援に何か少しでも役立つことができれば、という熱い
思いが伝わってきました。
フォーラムに参加した新入生も二組の発表を聞き、震災から
学ぶべきことや私たちがこれからやるべきことを様々な角度
から見出せたように思います。

このフォーラムは6月に第3弾を開催予定です。

 

 

 

2012年度前期「デジタル/コンテンツ文化・産業論Ⅰ」第2回講義が開講されました!

Posted on 2012.04.23

今年で開設9年目を迎える音楽関連団体共同寄附講座
「デジタル/コンテンツ文化・産業論」は、一般社団
法人コンサートプロモーターズ協会、一般社団法人
日本音楽出版社協会、一般社団法人日本レコード協会、
公益社団法人日本芸能実演家団体協議会・実演家著作
隣接権センターの4団体の寄附により運営が成り立つ
講座で、音楽評論家の反畑誠一客員教授のコーディ
ネートによって、コンテンツ産業界の最前線で活躍
されている諸氏をゲスト講師として招聘するリレー
形式の授業です。この科目では、デジタル化とイン
ターネットがもたらした文化・産業の構造変化を多角
的に現状分析・認識し、次世代の方向性を研究する
ことを課題としており、コンテンツビジネスやエンタ
テインメントビジネスに関心を持つ定員400名の学生が
受講しています。

4月13日(金)に行われた第2回講義では、音楽プロ
デューサーとして数多くのアーティストのプロデュース
やアレンジを手掛ける亀田誠治氏をお招きし、2004~
2012年の8年間における音楽産業の変化と今後の
可能性についての講義が行われました。

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<音楽プロデューサー 亀田 誠治 氏>

 

講義ではまず、音楽グループ「東京事変」のメンバー
として活動された8年間における音楽産業の変化や
アーティスト及び音楽関係者の仕事の取り組み方の
変化について、裏話などを織り交ぜながらプロデューサー
の視点からご説明いただきました。2004年頃からCD
が売れなくなり、音楽ビジネスの軸が音楽配信、そして
ライブへと変化した実態について詳細な資料や自身の
活動を例に解説いただきました。音楽を人々に届けたい
という熱い思いを根底に、時代の流れに対応して
「果敢に」新たな挑戦を続けてこられた「東京事変」の
姿勢に学生は感銘を受けるとともに、新たな視点から
音楽産業の現状について見直し、理解を深めました。

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さらに、音楽制作におけるデジタルネットの活用例や
「ライブビューイング」の今後の可能性についても
お話しいただき、デジタル化をポジティブに捉えて
可能性を追求し、挑戦していくことの大切さを示して
いただきました。最後には、「少しの困難にも負けず、
未来に向かってポジティブに、そしてクリエイティブ
に、創造性豊かな毎日を送って欲しい。」とメッセージ
を残し、先生の音楽へ掛ける熱い思いは学生の心に
強く響いた様子でした。

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2012年度前期「デジタル/コンテンツ文化・産業論Ⅰ」第1回講義が開講されました!

Posted on 2012.04.18

今年で開設9年目を迎える音楽関連団体共同寄附講座
「デジタル/コンテンツ文化・産業論」は、一般社団
法人コンサートプロモーターズ協会、一般社団法人
日本音楽出版社協会、一般社団法人日本レコード協会、
公益社団法人日本芸能実演家団体協議会・実演家著作
隣接権センターの4団体の寄附により運営が成り立つ
講座で、音楽評論家の反畑誠一客員教授のコーディ
ネートによって、コンテンツ産業界の最前線で活躍
されている諸氏をゲスト講師として招聘するリレー
形式の授業です。この科目では、デジタル化とイン
ターネットがもたらした文化・産業の構造変化を多角
的に現状分析・認識し、次世代の方向性を研究する
ことを課題としており、コンテンツビジネスやエンタ
テインメントビジネスに関心を持つ定員400名の学生が
受講しています。

4月6日(金)に行われた第1回講義では、本講座の
コーディネーターである立命館大学の反畑誠一客員
教授により、開講オリエンテーションとして学習目標
と課題設定についての講義が行われました。

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開講オリエンテーションは、立命館大学産業社会学部の
長澤克重副学部長の挨拶から始まりました。本講座が
寄附により成り立っていること、また、第一線でご活躍
中の素晴らしいゲスト講師のご講義を聴くことのできる
貴重な機会であることをよく理解し、学習を深めていく
ようにと受講生を激励しました。
続いて、本講座のコーディネーターであり音楽評論家
でもある立命館大学客員教授の反畑誠一氏が、本講座
開講のために寄附を賜った4団体について紹介し、講座
の成り立ちや概要、学習目標・課題について説明しました。

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その後、前期15回の講義内容の予習となる重要な
キーワードやテーマを提示しながら講義は進められました。
まず、本講座の学習の基礎である著作権に関する最新の
情報やデジタル技術の進歩により興った情報革命について
解説し、また、コンテンツ産業の概念とその新たな動向
についても分かりやすく紹介しました。学生に幅広い見解を
示し、常に情報収集を行い知識を増やすことの大切さを
訴えました。貴重な講義を有意義なものとするため、
学生は積極的に事前学習に取り組む意欲を示しました。

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