教員紹介

FACULTY MEMBERS

言語・国際教育

松島 綾 教授
MATSUSHIMA AYA

専攻

言語・国際教育

専門分野
コミュニケーション学(レトリック)、ビジュアル・カルチュラル・スタディーズ
研究者学術情報データベース

研究テーマ

ポピュラー・カルチャー研究、視覚(見え方)と認識主体の関係性、視覚コミュニケーション研究

おすすめ書籍

ヘルベルト・マクルーゼ著『一次元的人間』(1962)

管理システムの中で、既存の現実に同化してしまい、批判的思考をなくしてしまった現代人のあり方を鋭く批判する論考です。1960年代に出版されていますが、古さを感じさせない一冊です。

 内田樹著『下流思考』(2007)

学びや働くことに消極的な若者がどうして産出されるのか。そのような疑問に「自己決定」や「等価交換」をキーワードに答える一冊です。

Marita Sturken & List Cartwright著『Practices of Looking』

見る対象ではなく「見る」実践がどのように社会文化的に構成されているのかを様々な事例を用いて解説している入門本です。日本語での出版はありませんが、英語で読むチャレンジをしてみてください。

学生時代の思い出

大学時代はスペイン語の先生がとても印象に残っています。中・南米で使用されているスペイン語が学ぶべきスペイン語だという考えをお持ちの先生で、いつもカラフルな原色の装いで教室にいらっしゃったのが今でも記憶に残っています。ハーブ研究家でもいらっしゃった先生で、多数のハーブやハーブを使ったレシピに関する書籍を出版されていました。大学以外にもプロボクシングの試合を後楽園ホールまで見に行ったり、東京モーターショーで簡単な通訳のアルバイトなどをしました。

現在の学問分野に決めた理由

現在は視覚文化の研究を行っています。きっかけは「見える」という言葉に関心をもったからです。例えば、私たちの眼に入ってくる光景は、「私たちが見る」という主体を中心とした行為には還元できません。言葉というシステムの中に生まれ、そのシステムを習得するから、言葉を使用したコミュニケーションが可能になるように、私たちの視覚もある社会的・文化的システムとして機能しています。では、何かが「見えた」とき、私たちに何が起こっているのでしょうか。「見える」ことが、それを経験した主体にどのような痕跡を残すのでしょうか。これらの問いをもとに視覚文化を考察することで、「見える」という経験(また、その経験が同時に「見えない」を生み出す)がどのように産出されているのかを研究しています。
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