教員紹介
FACULTY MEMBERS
言語・国際教育
武田 淳 教授
TAKEDA ATSUSHI
研究テーマ
留学や就職などで国境をこえて移動する人たちについての研究
おすすめ書籍
Loretta Baldassar, Cora Vellekoop Baldock, Raelene Wilding
『Families Caring Across Borders: Migration, Ageing and Transnational Caregiving』
Palgrave Macmillan, 2007
学生時代の思い出
私の学生時代の思い出は、アメリカの語学学校で多くの国の人たちに出会ったことです。生徒の中にはインドネシアやコロンビアから大学院進学のために来ている20代の人や、ベネズエラ出身の50代の研究者もいらっしゃいました。そのため、国や文化だけでなく、年齢やバックグラウンドも異なる人たちがたくさんいました。こうした仲間たちと共に学び、1つの問題を異なる視点から見ることや、彼・彼女らとの対話を通して、日本では普通だと思っていることが、他の国ではそうではないことを知りました。このような学びの環境で、自分の常識を疑い新たな視点を得ることができたことは、学生時代の貴重な体験となりました。
現在の学問分野に決めた理由
専門を移民学にしたのは、国際移動をしている人たちに関心を持ったからです。大阪で知り合ったイギリス人の方は、日本文化に興味があり、英会話の先生になるために来日した人でした。また、コスタリカで出会った日本人の方は、定年退職後にスペイン語を学びながら、日本と中南米を半年ごとに行き来する生活を送っていました。こうした人たちとの出会いがきっかけで、国境を越えて移動する人々について興味を抱きました。人が国際移動する理由や、移動後の生活や母国とのつながりなどについて関心を持ち、そうしたことを学べるのが移民研究だったので、移民学を専門にすることにしました。