教員紹介
FACULTY MEMBERS
メディア社会専攻
瓜生 吉則 教授
URYU YOSHIMITSU
研究テーマ
マンガの読者論・メディア論、メディア文化としての競馬の歴史社会学、戦後日本社会におけるテレビの文化研究
おすすめ書籍
ウィリアム・W・ケリー(高崎拓哉)、『虎とバット 阪神タイガースの社会人類学』、ダイヤモンド社、2019年
学生時代の思い出
授業に出て、アルバイトをして、友人たちと飲みに行ったり麻雀やカラオケをしたりと、1990年代初頭の大学生としては(たぶん)平均的な学生生活を送っていました。世の中は(末期の)バブル景気にわいていましたが、派手に遊べるほどのお金はなかったので、家でテレビを朝まで見たりファミコンやスーファミをしたり、趣味の競馬(馬券は買えません)のためにスポーツ紙や競馬新聞を何紙も読んだり、マンガや雑誌を買いあさったりと、インターネット以前の「マスメディア」にどっぷりとはまっていた、というのが一番の思い出でしょうか。仕事に追われる現在から振り返ると、「無駄」な時間を自分のしたいことだけに費やすことができた、それはそれで幸せな時期だったように思います。
現在の学問分野に決めた理由
上記したように「マスメディア」にはまりながら、同時に、「なぜ自分は街で遊ぶよりも家でテレビを見たり本を読んだりゲームをしたりする方が好きなんだろう?」とも思っていました。現在ではアイドル界隈で言われる「現場」という言葉(の使い方)は当時はなかったはずですが、出来事の「現場」そのものよりも、何かを「現場」にいない人に伝える<メディア>のありかた、そして<メディア>を介して人々がいろいろなイメージ(夢や希望や妄想)を抱くありかたの方に興味があり、「メディア論」や「文化社会学」という学問分野に進みました。