教員紹介
FACULTY MEMBERS
言語・国際教育
仲井 邦佳 教授
NAKAI KUNIYOSHI
研究テーマ
スペイン語文法構造の研究、ロマンス語(イタリア語、フランス語、等)との比較研究、スペイン語と日本語の対照研究
おすすめ書籍
エドワード・ギボン著(中倉玄喜編訳)『〈新訳〉ローマ帝国衰亡史』(PHP文庫)、PHP研究所、2020年
西洋文明の基礎を築いたといえるローマ帝国の歴史を知ることは、世界的に視野を広げるために非常に有益です。現代の諸言語や社会にローマの公用語ラテン語その文化が生きていることにも気づくことになるでしょう。
学生時代の思い出
スペイン語を専攻し、その習得と研究を通じて言語の本質に迫りたい、また同時にスペインを中核にラテン系諸国の文化(イタリア、フランス等)を知りたいと願っていました。ただ、実際の生活はあまり模範的なものではなく、無為に過ごした面もかなりありました。
実際にスペインに留学してから自ずと将来の道が見えてきたように思います。言語の本質がコミュニケーションにあることを悟り、また日本では「外国語=英語」と思いがちですが、世界の言語とその社会・文化は実に多様なものであるということを身をもって体験しました。
現在の学問分野に決めた理由
言語学には様々は分野がありますが、元々は音声学・音韻論に関心がありました。特に、言語が歴史的に変化するものであることに心惹かれました。
スペインの大学院に留学した際に、言語の音声という小さい単位ではなく、より大きな単語や句レベルの研究に興味が移ってきました。その後さらに大きな単位、つまり文を研究するようになりました。
最終的には文がさらに結合したものである複文を主に研究しています。複文の研究は言語学でもまだまだ十分な研究がされていません。特に比較構文、結果構文等にはまだまだ新しい解釈の余地があると考えています。