教員紹介
FACULTY MEMBERS
言語・国際教育
山﨑 遼 准教授
YAMASAKI RYO
研究テーマ
現代民俗学、スコットランド文学、伝承歌・物語などの口頭伝承研究、ヴァナキュラー文化研究、スコティッシュ・トラベラー研究
おすすめ書籍
ウェルズ恵子、『フォークソングのアメリカ ゆで玉子を産むニワトリ』、南雲堂、2004年
McNeill, Lynne S. Folklore Rules. Utah State University Press, 2013.
桑山敬己、島村恭則、鈴木慎一郎、『文化人類学と現代民俗学』、風響社、2019年
学生時代の思い出
どうしても交換留学に行きたくて、1回生の頃はとにかく英語の勉強をしました。そこで身につけた語学力は、のちに文学作品や口頭伝承などの理解を深める上で強固な土台になったと感じています。
サークル活動ではジャズクラブでギターを弾いていました。フォークミュージック、ジプシージャズ、ブルーグラスなど、アコースティックギターを使った音楽が好きでした。またボランティアガイドクラブにも所属し、外国人観光客を案内しながら英語を磨きました。
現在の学問分野に決めた理由
現在の専門分野に決めた理由は、「人はなぜ歌うのか」「人はなぜ物語を語るのか」という問いを解明するためです。両親の影響で幼い頃から英米のフォークソングを聞いて育ち、1960〜70年代の音楽が大好きだったのですが、特に興味を引かれたのは伝承歌の歌詞でした。大学に入学するずっと前から「なぜ人々はこんなにも残酷な内容の歌を何百年も歌い継いできたのだろう」という疑問を抱いており、答えを見つけたいと思っていました。そして、言葉(テクスト)とパフォーマンス(コンテクスト)の両方を分析するためには文学研究と民俗学という二つの領域の知見が必要と分かり、以来この二つの分野の理論・方法を用いて研究を続けています。