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【企画実施報告】IPAC2025@国立台北大学(台湾)報告

 IPAC(International Postgraduate and Academic Conference、通称アイパック)は、2006年から本学社会学研究科と中央大学校(韓国)が中心となって年に一度2月頃に開催してきた国際会議です。2024年度は、2025年2月13日、14日の2日間、国立台北大学(台湾)がホスト校となり、2019年以来の対面形式で実施されました。ほかに、マリア=グジェゴジェフスカ大学(ポーランド)もオンラインで参加しました。

 立命館大学からは、8名の社会学研究科院生と1名の産業社会学部生が参加し、英語での研究発表を行いました。討論者からのコメントやフロアからの質問に答えるなど、活発なやり取りが交わされ、また国立台北大学による周到かつきめ細やかなもてなしの雰囲気の中、学生同士、そして教員同士での交流がそこかしこで生まれていました。

 IPAC2025で研究発表を行った参加者からの感想を掲載します。

〇M2(国際プロジェクト履修生):

今回私がIPACへ参加した理由の一つは、私の研究が日本にとどまらず、東アジアという広い視点の中でどのように位置付けることができるのかを探るためでした。参加するまでは緊張や不安もありましたが、発表を通じて国立台北大学や中央大学の方々からも今後の研究を見据えたコメントや質問をいただくことができ、重要な学びとなりました。

〇M2(国際プロジェクト履修生):

2025IPACでの経験は、私にとって非常に貴重なものとなりました。今回が初めての学会発表であり、しかも国際学会で英語発表を行えたことは、今後の学術活動にとって大きな財産となります。また、現地の参加者との交流も印象的でした。特に、台湾の「陣頭」に関する人類学的調査を発表した研究者と40分以上議論を交わし、深い学びを得ました。さらに、私のパネルでは国立台北大学の教授と活発な議論を行い、連絡先を交換することができました。来年のIPACは立命館大学で開催されます。遠方からの参加者にも心地よい場となることを願っております。

〇D2(国際プロジェクト履修生):

今回、初めてIPAC(国際学会)に参加する貴重な機会をいただきました。これまでに日本語での発表は何度か経験していたため、発表自体にはそれほど緊張しませんでした。しかし、質疑応答では思うように対応できず、自分の語学力の課題を強く実感しました。この経験を通じて、今後さらに語学力を向上させ、国際学会の場でも自信を持って発表し、スムーズに質疑応答ができる力を身につけたいと感じました。

〇D2(国際プロジェクト履修生):

私の研究は障害福祉領域なため、今回のIPACが他領域にわたる社会学会の初参加である。加えて、参加者たちの共通言語が英語というシチュエーションでの発表とディスカッションは、とても刺激的であった。この経験は自信につながって、自身の財産になったと思っている。

〇D2(国際プロジェクト履修生):

海外での英語の発表は、初めてでした。論文や発表の準備をする中で、英語のスキルアップと同時に自分の研究も進めることができました。発表では、貴重なコメントをもらうことができ、院生同士で助け合い、楽しく交流もでき、次への研究への活力となりました

〇D1(公募):

今回で2年連続のIPACへの参加となりましたが、相変わらず英語が苦手でとても不安でした。発表を終えて心残りなのは、アドリブ的な対応が求められる質疑応答において自身の考えをうまく英語で表現できなかったことです。一方、昨年よりも聞き取れる英語の内容が格段に増えていることに気付き、成長を実感できました。

〇D4(公募):

私は博士前期課程1年目から2年間、そして博士後期課程1年目から2年間、合計4年間国際プロジェクトを履修し、IPACには4回目の参加でした。英語とプレゼン能力をここまで伸ばせられたのも、IPACのおかげです。コロナ禍中ずっとオンライン参加しましたが、今年度ははじめて海外の会場に行き、他の院生さんたちと交流できて楽しかったです。研究科がこのような機会を提供してくれるのは、院生の成長と学生生活にとって大変ありがたいことと思います。

〇学部4回生(公募):

学内公募を経て国際学会に登壇できたことを光栄に思います。英語で卒業論文の内容を発表し、海外の研究者から今後の研究を発展させるための着想を得られたこと、そして韓国の大学生と互いの研究について議論できたことを、一種の成功体験として、今後の研究の原動力にしていきたいです。


社会学研究科では、国際的な視野をもって研究を行う院生を育成するためのプログラムとして【国際プロジェクト】の履修を推奨しています。2年目履修者にはIPACでの発表の優先権を与えると共に、IPAC報告募集を行う秋セメスターには、国際プロジェクト履修生だけでなく、社会学研究科に所属する院生全員を対象に、そして卒業研究などを基にした学部生による発表者のエントリーを募っています。
2026年2月頃に予定されている次回IPACは、立命館大学がホストとなって開催予定です。

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