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【授業風景】ポーランドでの異文化理解フィールドワーク
異文化理解を深めるフィールドワークをポーランドにおいて実施しました(2025年2月16日から23日)。日本から移動後の初日(2月18日)は、ポーランド旧都クラクフ近郊にあるアウシュビッツ=ビルケナウ収容所博物館を訪れ、博物館初の日本人ガイドとしてご活躍の中谷剛さんから説明を受けました。中谷さんは、アウシュビッツなどで起こされた歴史的犯罪が、現代にまで連鎖する重大な問題であるとの視点から解説してくださいました。
その後、首都ワルシャワへ移動し、本学部と学術交流協定を締結しているポーランド国立・マリアグジェゴジェフスカ大学(The Maria Grzegorzewska University)において学生交流を行うとともに、障害のある子どもたちが通う特別支援学校や福祉施設を訪問しました(2月20日~21日)。マリアグジェゴジェフスカ大学では、最初にバルバラ・マルティンコウスカ(Barbara Marcinkowska)学長と本学部の黒田学 学部長との間で学術交流を記念するセレモニーが行われ、その後、双方の学生による福祉や教育制度に関するプレゼンテーションが実施されました。
プレゼンテーションでは、日本とポーランドの社会制度や文化の違いについて、双方の学生間で活発な意見が交わされました。その後には日本の茶道も学生から披露され、ポーランドの先生方や学生達に日本の伝統文化に触れる貴重なひとときを過ごして頂きました。
さらに、学術交流の翌日には、乳幼児を対象とした療育施設を併設する特別支援学校、視覚障害のある児童の通園施設、そして青少年の自立支援施設を訪問しました。学校や施設では、教職員の方々から教育や福祉実践に関するビデオを交えた熱心な説明を受け、内部の様子を見学しました。
フィールドワークは短い期間ではありましたが、学生たちは、平和、教育、福祉に通底する理念や実践に関する学びを深め、あわせてポーランドの町並みや文化財から異なる文化の価値を直接学び取ることができました。最後になりましたが、本フィールドワークをコーディネートしていただいた特別支援教育学専攻のディレクター、ダイアナ・アクサミット(Dr. Diana Aksamit)先生に厚くお礼申し上げます。
(鎮目真人、黒田 学)
マリアグジェゴジェフスカ大学での交流
施設見学(@視覚障害児リハビリテーションセンター)
冬の王宮広場(@ワルシャワ旧市街)
日本人ガイドの中谷剛さんから説明を受ける学生たち
(@アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所博物館)