2025年12月1日、客員教授の石井暁氏（共同通信社編集委員）を講師に迎え、「権力監視vs報道統制―ジャーナリズムの将来は」と題した講演会が開催されました。講演では、民主主義と平和を守るうえで不可欠な報道の役割が強調され、ウォーターゲート事件やペンタゴン・ペーパーズの報道といった権力監視の実例が紹介されました。一方で、高市元総務相の「停波」発言や米国防総省の取材規制など、報道統制の動きにも触れ、報道の自由が脅かされる現状が指摘されました。特定秘密保護法やスパイ防止法案といった法制度の流れも、知る権利の制限につながると警鐘が鳴らされました。ジャーナリズムの使命を守るためには、権力監視とその役割が重要であるということを考える機会となりました。