レジュメの作成


レジュメとは、調べたことの「概要」「大意」を意味し、自分たちで学習・調査・研究したことの概要を書き記したペーパーのことで、研究入門の授業を円滑に実施するために最も重要なものです。何よりも、クラス全員に自分たちのグループが調べ、理解したことを分かりやすく簡潔に説明することを心がけて作成してください。また、活発な討論を行うために、適宜自分たちの分析や意見なども書き記すことが大切です。


本文冒頭の記載事項
     与えられたテーマ・課題、グループ番号(構成員名)、発表年月日、ページ


本文の項目 *どのような性格の報告によって異なりますが、下記のような内容を盛り込んで作成します。
     指定された基本文献名(所収著書・雑誌名、出版社、刊行年、初出発表年など)
     著者名、著者の略歴と研究分野と研究の特質
     内容の要旨(内容全体の目次、調べた箇所の特質と論点)
     論点の研究史上の位置(新しく明らかにされた点、その反響、主な反論)
     同一テーマに直接的・間接的に関わる研究書の一覧(戦後を中心に全て調べるのが望ましいと思います)
     文献内で用いられている史料出典一覧(刊行史料は史料集名、未刊行史料は所蔵機関名)
     基本史料の全文(原文のまま)と意味、それについての著者の解釈
     この指定文献の問題点(過去に批判されてきた点、及びグループで考えた点)
     今後の課題とその解決方法。
     現地調査が実施された場合は、その実施年月日、調査概要、写真や添付資料も。


本文末尾の記載事項
     レジュメ作成に用いられた参考文献一覧


参考文献の書き方
    ・論文の場合
      a)著書に収められている場合
        藤田覚「近世後期政治史と朝幕関係」(『近世政治史と天皇』所収、吉川弘文館、1999年、
        初出は『岩波講座日本通史15』岩波書店、1995年)
            b)雑誌論文の場合
        辻本雅史「十八世紀後半儒学の再検討」(『思想』766号、1988年)
    ・雑誌論文の場合
      a)単著
        山尾幸久『日本古代王権形成史論』(岩波書店、1983年)
      b)編著・シリーズなど
        朝尾直弘他編『日本の社会史』(全八巻、岩波書店、1986〜88年)


必要に応じて、写真や図表・年表などはパワーポイントを作成しておくことも重要です。


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